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雑誌

看護展望2015年2月号

『月刊雑誌』2015年2月号
Vol.40 No3 通巻492号

看護展望2015年2月号

新卒看護師を定着させる 基礎教育と病院の取り組み
B5判/88頁/定価1,540円(本体1,400円+税10%)
402020


●説明
特 集
新卒看護師を定着させる基礎教育と病院の取り組み

 新卒看護師の就職後1年以内の離職率は、日本看護協会の調査によれば7.9%(2012年度の全国平均)といまだに高く、この問題に取り組むことは新人にとっても医療現場にとっても重要です。
 そのことを意識した教育機関による活動に、学生の就職後の困難を軽減するための卒業直前の教育や、卒業生たちの就業継続を支援するためのプログラムがあります。
 一方、病院の新卒者教育は整備が進んできていますが、なかでも特にきめ細かなかかわりにより成果を上げている例があります。
 この特集では、そうした優れた取り組みの例から、新卒者の定着を促す教育機関・病院の双方の方策についてヒントを探ります。

●目次
Top Management――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 管理者がまず元気でなければ
 独立行政法人 国立国際医療研究センター病院 看護部長
 木村弘江氏に聞く



特  集――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

新卒看護師を定着させる
基礎教育と病院の取り組み


看護師の定着を目指し、基礎教育の現場では何ができるのか
   札幌市立大学
   大学主催による新卒看護職員のためのシームレスな社会化支援

   往還型研修の取り組み
   /松浦和代・他

   那覇看護専門学校
   実習施設との連携強化が産んだ特色豊かな卒前、卒後教育への取り組み

   /垣花美智江

新卒看護師の定着を目指した当院の取り組み
   東京女子医科大学病院
   病院と大学が共同で取り組む看護を生涯続けられる基盤づくり

   /坂本倫美

   湘南藤沢徳洲会病院
   当院が実践する卓越した新人サポート体制について

   /八木沼正子

   三萩野病院
   病院をあげて取り組む新人看護師の確保と教育

   /高橋素子

看護教育のキーパーソンに聞く―――――――――――――――――――――――――――――――――――

学生の考える力を磨き、看護実践能力を上げる
シミュレーション教育と反転授業の導入を

 Office Kyo-Shien代表/一般社団法人 日本看護学校協議会 副会長
 池西靜江氏に聞く


管 理―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

失敗想定手順書を用いたインシデント・アクシデントの再発防止の試み@
医療版失敗学に基づいた安全文化の醸成

   “真のヒューマンエラー”から起こった転記ミス
   /三好彰範

看護管理者の交渉力UP術A
   交渉に必要な準備とテクニック
   /齋藤由利子

報告
   目標管理におけるポイント制導入の効果
   /鈴木紀子

教 育―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

新人専任教員はどうして去ってしまったのかA
   看護学校教員を1年で退職したSさんのケース
   /奥山美奈

報告
   自己点検・評価結果を生かした学校経営
   目標管理を取り入れたプロジェクト活動の成果から

   /渡辺尚子

報告
   クラスを活用した看護学生に対する支援に関する研究【後編】
   教員の役割と連携

   /村昌枝・宮本千津子

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行政の動き
  第3次安倍内閣が発足 新年度予算を編成
  衆院選で自民、公明両党は定数の3分の2を上回る圧勝 低調だった社会保障制度論議
  /水巻中正

Topics
  地域包括ケア病棟、全病院の1割強/看護職員需給見通し、次期2か年に/
  外来患者、約10万人減少
  /渡辺美佐緒

こころをみつめる Book Guide ●Vol.86
  クリエテ関西『あまから手帖 京都和食100選』
  /皆藤 章
●その他
2015年3月号――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
特集:東日本大震災5年目の今 看護の視点から見た被災地の課題と希望

 東日本大震災の発生からこの3月で丸4年。震災直後は被災地に関する世間の関心も高いものがありましたが、5年目を迎えつつある現在では日々のニュースなどで被災地のことが取り上げられることもめっきり減りつつあります。
 しかし、今もなお、心身に癒えない傷を抱えて生活している被災者が数多くいること、また、医療においては十分な看護を提供するだけの体制を整えることもできていないことなど、看護の視点から見た問題は山積しています。その一方、復興に向けての動きは各地で着実に進み、多くの希望が生まれています。
 そこで次号の特集では、今、被災地では看護に関するどのような課題がもち上がり、どのような解決策が実践され、どのような成果があげられているのか報告し、震災後の被災地の今、震災からわれわれが学ばなくてはいけない教訓、各地で芽生える希望などを伝えることで、東日本大震災について読者の皆さまと共に考えたいと思います。


看護教育のキーパーソンに聞く
石井美恵子
(東京医療保健大学東が丘・立川看護学部)
連載
看護管理者の交渉力UP術B
齋藤由利子
新人専任教員はどうして去ってしまったのかB
奥山美奈
失敗想定手順書を用いた
インシデント・アクシデントの再発防止の試みA
三好彰範