雑誌
『月刊雑誌』2014年7月号
Vol.60 No8 通巻878号
看護技術2014年7月号
一歩踏み込んだ がん患者の社会的苦痛への 緩和的アプローチ
編集協力／林 ゑり子（藤沢湘南台病院 がん看護専門看護師）
B5判/96頁/定価1,320円（本体1,200円＋税10%）
401070
- ●説明
特 集
一歩踏み込んだ
がん患者の社会的苦痛への
緩和的アプローチ
編集協力／林 ゑり子（藤沢湘南台病院 がん看護専門看護師）
近年，がん治療の進歩によって，がん患者の生存期間が延長し治療期が長期化している．がん患者は，長期化した治療期において，経済的な問題や，就労の問題，家族の事情に関係した諸問題などによって，悩みを抱えながら療養することがある．このような状況から，看護師には，療養の場や治療法の選択における意思決定を支援し，社会的な苦痛に対してアプローチすることで，長期化する治療期をより良く過ごせるようサポートしていくことが求められている．
本特集では，がん患者・家族への情報の伝え方，情報の引き出し方と，社会的苦痛の要因に対処するための知識と方法を解説することで，がん患者がより良い生活を送るための意思決定を支援し，社会的苦痛に対して緩和的にアプローチする方法を提示する．
Part1 がんの治療期における 社会的苦痛の緩和のための基礎知識
① 治療期のがん患者のおかれた状況／根岸 恵
② 治療法の特徴を知る／中村喜美子
③ 治療・療養の場の特徴を知る／片野晴美
Part2 がん患者とのコミュニケーション；社会的苦痛を理解するために
① 患者・家族への情報の伝え方／柏木夕香
② 患者・家族からの情報収集／津村明美
Part3 社会的苦痛の要因への対応
① 認知症や精神症状／波多江 優
② 経済的問題／賢見卓也
③ 就労問題／賢見卓也
④ 療養の場／林 ゑり子
⑤ 在宅での療養環境／渡邉美也子
Part4 より良い意思決定のための手法・リソース
① アドバンス・ケア・プランニング／林 ゑり子
② 患者・家族が利用できる社会資源／日塔裕子
Part5 事例にみる 社会的苦痛への緩和的アプローチ
① 患者と家族の食い違いのあった事例／伊藤奈央
② 看護師間の食い違いのあった事例／津金澤理恵子
③ チーム医療におけるカンファレンスの重要性／山口聖子
連 載
◆T h e A r t i s t
宮原知子（神奈川県立がんセンター がん看護専門看護師）
◆症状別ケア実践
褥瘡ケア編
感染のある褥瘡はどうみる？ どう治す？／佐藤智也
口腔ケア編
妊婦の口腔ケアへのアプローチ／佐藤君江
◆今月の治療薬
トラスツズマブ エムシタシン（カドサイラ®点滴静注用100mg，160mg）／高山慎司
◆急変・急患の病態把握に活かす 看護師のための臨床推論覚書
頭痛を訴える70歳女性／徳田安春
◆ＭＥ機器トラブルシューティング
心電図モニタ／佐々木雄一
◆看護学×理工学 融合と発展を探る
人を補助するロボットの実現へ／藤江正克
◆機能を最大限に活用した I T 仕事術
オフィスソフトを活用する―Microsoft Word編―／斎藤智彦
◆中範囲理論を実践に活用する
看護診断の中の「危機理論」／神谷千鶴
◆文献レビューによる看護ケアベストプラクティス
点滴漏れの予防と対処方法に関する検討／三浦奈都子
- ●その他
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特集
在宅人工呼吸療法患者に対する看護；在宅NPPV患者を中心に
編集協力／竹川幸恵（大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター 慢性疾患看護専門看護師）
非侵襲的陽圧換気療法（NPPV）は，1998年に社会保険適応となり，慢性呼吸器疾患や神経系の難病患者など，在宅でNPPVを受ける患者が増加傾向にある．神経系の難病の場合，気管切開下人工呼吸療法（TPPV）を受ける患者も少なくない．しかし，在宅人工呼吸ケアの在り方についての施設間での違いや入院日数の短縮により，患者・家族が，在宅療養に関する知識・技術の習得が十分とはいえない状況で在宅療養となるケースが少なくない．
そこで本特集では，入院から退院，看護外来までの一連の流れに沿って在宅人工呼吸療法患者への対応と指導の方法を提示することで，病棟看護師が在宅人工呼吸療法患者への適切な対応を身につけることをねらいとする．
１．在宅NPPV導入時の看護の在り方
２．退院に向けた患者・家族への指導
３．NPPV患者の退院支援・調整
４．NPPV患者の継続看護
５．TPPV患者の退院に向けての看護
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特集 抗がん薬 薬理＆患者ケア GUIDE
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特集 看護師のためのリハビリテーション実践
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