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雑誌

看護技術2012年5月号

『月刊雑誌』2012年5月号
Vol.58 No6 通巻848号

看護技術2012年5月号

認知症ケア
:疾患を理解すれば、看護が変る!
編集協力/六角僚子
退院後の栄養管理につなげる
連携フォームと地域との密着
丸藻朋子・他
B5判/88頁/定価1,210円(本体1,100円+税10%)
401050


●説明
認知症ケア:疾患を理解すれば、看護が変わる!

 認知症患者の看護では、記憶障害や見当識障害、思考や判断能力の障害、失語などにより意思疎通が困難な場合があります。これらは日常ケアを困難にさせるだけでなく、自己抜去や転倒・転落につながるおそれがあり、安全管理の面からも大きな問題です。この問題を解決するためには、認知症を一つの“病気”としてとらえ、疾患や症状に応じたケアが必要となります。
 本特集では、臨床看護師が認知症患者に対して適切なケアやコミュニケーションを行えるよう、中核症状・周辺症状や4大疾患の特徴、疾患や症状に応じたケア、認知症患者が利用できる社会資源などの知識やスキルを解説します。また、「高次脳機能障害との違い」や「縛らない看護」といった身につけておきたい事案についても紹介します。
●目次
 第1特集

認知症ケア:疾患を理解すれば、看護が変わる!
編集協力 : 六角僚子(東京工科大学医療保健学部看護学科高齢者看護学・教授)

 1.認知症の基礎知識/臼井樹子、本間 昭

 2.認知症の中核症状の理解とケア/六角僚子

 3.認知症の4大原因疾患の特徴とケア/六角僚子

 4.認知症と高次脳機能障害の違い/石川ふみよ

 5.認知症患者とのコミュニケーション/関 由香里、渡辺和美
   1)暴言・暴力
   2)入浴拒否
   3)徘 徊
   4)転 倒

 6.認知症患者を縛らない看護/小林小百合

 7.リアリティオリエンテーション/高橋克佳

 8.認知症患者を取り巻く社会資源の活用/得居みのり



 第2特集

退院後の栄養管理につなげる連携フォームと地域との密着
  丸藻朋子・他

 連 載

クリティカルケア看護におけるEBN実践
  臨床実践のなかでの疑問を明確にしよう/江川幸二

World Medical Satellite
  インドで熱帯病の治療に従事して(後編) /田岡知明

実践に活かす 急変対応トレーニング
  閉塞性ショック/前田省悟

お悩み解決! 糖尿病患者指導テクニック
  視力障害や巧緻障害のある患者には、
  どのようにインスリン自己注射の指導をしたらいいですか?
/菊地友紀

患者を苦痛から救う がん看護のエッセンス
  効果的なレスキュー・ドーズの使用方法/郡 由起子

看護師と法廷――判例から読み解く医療訴訟
  採血・注射による神経損傷等/池田 守・他
●その他
2012年6月号は2012年5月20日発売!

第1特集
日常ケアに潜む急変・重症化の危険性
:異常を察知する視点とその根

 編集協力/比田井理恵(千葉県救急医療センター,急性・重症患者看護専門看護師)

  在院日数の短縮化に伴い急速に進む看護の標準化により、患者の個別性を見出せず、画一的なケアに終始している看護師が多くいます。なかでも体位変換、清拭,離床、入浴、口腔ケアなどは、多くの入院患者に実施されるケアですが、患者の病態をふまえて行わないと急変や重症化につながるおそれがあります。つまり、看護師はケアの一つひとつに危険予測と異常の早期発見の視点をもって提供することが求められます。
 そこで本特集では、様々な疾患の臨床経過に従って、急変および重症化につながるおそれのある日常ケアを取り上げ、そのケアに対するリスクの予測と、ケアの根拠となる知識・情報(病態関連図)、異常のサイン、安全・確実なケアの方法について解説します。淡々とこなしてきた日常ケアに対して、個別性と予測性をもたせることをねらいとします。


 目 次
 1.急性期ケアに必要な視点
 2.個別性・予測性のあるケアの実践
   1)呼吸器疾患
   2)循環器疾患
   3)脳神経外科疾患
   4)消化器外科疾患
   5)整形外科疾患



第2特集
補助人工心臓患者へのケア
執筆/山中源治(東京女子医科大学病院,急性・重症患者看護専門看護師)

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2012年4月増刊号
特集 こんなときどうする!褥瘡管理Q&A           好評発売中!!
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 アセスメント,ドレッシング材・外用薬の選択,ポジショニング,栄養,医療制度など,
褥瘡対策には様々な項目における知識とワザが必要です.そこで本特集では,
15名のエキスパートが,個別性に応じたケアを行うための85のギモンに答えます!


Part.1 アセスメント
 1. 褥瘡の基礎知識とアセスメント/永井弥生(群馬大学大学院医学系研究科皮膚科学・准教授)
 2. DESIGN-Rによるアセスメント/木下幸子(岐阜大学医学部附属病院,皮膚・排泄ケア認定看護師)
 3. 褥瘡と間違えやすい皮膚疾患の鑑別/岡田悦子(群馬大学大学院医学系研究科皮膚科学)
 4. 褥瘡における疼痛のアセスメント/小林陽子 (東京都健康長寿医療センター,皮膚・排泄ケア認定看護師)

Part.2 スキンケア/片岡ひとみ(仙台オープン病院,皮膚・排泄ケア認定看護師)

Part.3 ドレッシング材の選択と使用方法
 1. ドレッシング材の基礎知識/松崎恭一(川崎市立多摩病院形成外科・部長)
 2. ドレッシング材の選択と使用方法/内藤亜由美(藤沢市民病院,皮膚・排泄ケア認定看護師)
                          丹波光子(杏林大学医学部付属病院,皮膚・排泄ケア認定看護師)
                          庭山由香(杏林大学医学部付属病院,皮膚・排泄ケア認定看護師)
 3. ラップ療法について/水原章浩(医療法人三和会東鷲宮病院,副院長)

Part.4 外用薬の選択と使用方法/大谷道輝(東京逓信病院薬剤部・副薬剤部長)
 1.外用薬の基礎知識
 2.外用薬の選択と使用方法

Part.5 ポジショニング/田中マキ子(山口県立大学栄養看護学部看護学科,教授)
 1. ベッドでのポジショニング
 2. 車椅子でのポジショニング

Part.6 栄養・NSTチーム/吉田貞夫(沖縄リハビリテーションセンター病院)

Part.7 局所陰圧閉鎖療法(NPWT)/大浦紀彦(杏林大学医学部形成外科・准教授)

Part.8 褥瘡を取り巻く医療制度/水 勝 (スリーエムヘルスケア株式会社)




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