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雑誌

看護技術2012年3月号

『月刊雑誌』2012年3月号
Vol.58 No3 通巻845号

看護技術2012年3月号


重症患者をより深く理解するためのベーシックサイエンス

編集協力/卯野木 健

レベル別認定でステップアップを実感する!

IV(静脈注射)ナース育成プログラム

秋山智弥
B5判/88頁/定価1,210円(本体1,100円+税10%)
401030


●説明
重症患者をより深く理解するためのベーシックサイエンス



 重症患者を受け持つ看護師は解剖学,病態学,使用するME機器や薬剤,栄養剤など様々なことを理解し,それらを関連づけたケアの実施や観察が求められます.なかでも,重症患者管理で重要な「呼吸」「循環」「栄養」「薬剤」「侵襲」においては,物理学や化学,生化学,薬理学,分子生物学など学生のころから苦手とする科目の要素が含まれ,数値の示す意味や薬理作用などが,行われている治療やからだの機能・反応と結びつかないことが多いのではないでしょうか.
 本特集では,重症患者を管理するうえで必須となる「呼吸」「循環」「栄養」「薬剤」「侵襲」の基本的な事柄に対して,Q&Aでわかりやすく解説しています.原理原則に加えて,臨床で役立つ知識や考え方,難解な用語についても取り上げていますので,重症患者の管理にお役立てください.

●目次
 第1特集

重症患者をより深く理解するためのベーシックサイエンス

編集協力 : 卯野木 健(筑波大学附属病院・副看護部長)

 1.呼吸をより深く理解するための物理学/卯野木 健

 2.循環をより深く理解するための化学と物理学/佐藤麻美

 3.栄養をより深く理解するための生化学/櫻本秀明

 4.薬剤をより深く理解するための薬理学/武内龍伸

 5.侵襲をより深く理解するための分子生物学/森 力哉

 第2特集

レベル別認定でステップアップを実感する!
IV(静脈注射)ナース育成プログラム

  秋山智弥(京都大学医学部附属病院・病院長補佐,看護部長)

 連 載

実践に活かす 急変対応トレーニング
  心原性ショック/前田省悟

お悩み解決! 糖尿病患者指導テクニック
  経口糖尿病薬にはどんな種類があるのですか?/山内崇裕

患者を苦痛から救う がん看護のエッセンス
  デュロテップ®MTパッチによる疼痛マネジメント/上垣美江

看護師と法廷――判例から読み解く医療訴訟
  注射・点滴(2):カリウム製剤の注射過誤など/池田 守・他

歴史から紐解く看護技術
  洗髪ケア  虱の有無も観察する「結髪」の技術/鈴木紀子

World Medical Satellite
  現地スタッフのトレーニングも,医療援助の一環 /大波和美
●その他
2012年4月号は2012年3月20日発売!

第1特集
院内トリアージスキルの習得:緊急度・重症度の判断ポイント

 編集協力/木澤晃代(筑波メディカルセンター病院,急性・重症患者看護専門看護師)

 目の前の救急患者の緊急度・重症度の判断に自信がもてますか? 多様な症状を訴える患者,症状を訴えられない患者,複数患者への対応と判断,医師にすぐに報告するべきなのか,様子をみていいのかなど,トリアージを行う看護師には瞬時に的確な判断と対応が求められます.さらに,患者の病態予測の際には,どれだけの疾患を除外できるかがポイントとなり,その知識と経験の蓄積も重要となります.

 本特集では,トリアージの基本と状態を判断・予測するプロセス,事例を用いた判断トレーニングを解説します.緊急度や重症度を判断するという点では,一般病棟の看護師にもお勧めの内容です.



 目 次
 1.トリアージの現状と展望
 2.トリアージの基本と緊急度・重症度の判断プロセス
   1)トリアージに必要なこと
   2)トリアージのプロセス
   3)小児トリアージ
 3.事例で学ぶ緊急度・重症度の判断ポイント

   1)頭痛と悪心があり,からだがだるい
   2)胸のあたりが痛くて,肩こりがひどい
   3)おなか全体が痛くて,悪心がある
   4)めまいがしてずっと気持ちが悪い
   5)発熱があり,元気がない   
 4.求められる院内のトリアージシステム
 5.トリアージナースのひとり言



第2特集
多診療科におけるアロマテラピーの効果

執筆/横田実恵子(東京警察病院看護部,助産師,英国IFA認定アロマセラピスト)


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2012年4月増刊号 予告!!
特集 褥瘡管理Q&A           3月20日発売!
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 アセスメント,ドレッシング材・外用薬の選択,ポジショニング,栄養,医療制度など,
褥瘡対策には様々な項目における知識とワザが必要です.そこで本特集では,
15名のエキスパートが,個別性に応じたケアを行うための82のギモンに答えます!


Part.1 アセスメント
 1. 褥瘡の定義とアセスメント/永井弥生(群馬大学大学院医学系研究科皮膚科学・准教授)
 2. DESIGN-Rによるアセスメント/木下幸子(岐阜大学医学部附属病院,皮膚・排泄ケア認定看護師)
 3. 褥瘡と間違えやすい皮膚疾患の鑑別/岡田悦子(群馬大学大学院医学系研究科皮膚科学)
 4. 褥瘡における疼痛のアセスメント/小林陽子 (東京都健康長寿医療センター,皮膚・排泄ケア認定看護師)

Part.2 スキンケア/片岡ひとみ(仙台オープン病院,皮膚・排泄ケア認定看護師)

Part.3 ドレッシング材の選択と使用方法
 1. ドレッシング材の基本知識/松崎恭一(川崎市立多摩病院形成外科・部長)
 2. ドレッシング材の選択と使用方法/内藤亜由美(藤沢市民病院,皮膚・排泄ケア認定看護師)
                         丹波光子(杏林大学医学部付属病院,皮膚・排泄ケア認定看護師)
                         庭山由香(杏林大学医学部付属病院,皮膚・排泄ケア認定看護師)
 3.“ラップ療法”について/水原章浩(医療法人三和会東鷲宮病院,副院長)

Part.4 外用薬の選択と使用方法/大谷道輝(東京逓信病院薬剤部・副部長)
 1.外用薬の基礎知識
 2.外用薬の選択と使用方法

Part.5 ポジショニング/田中マキ子(山口県立大学栄養看護学部看護学科,教授)
 1. ベッドでのポジショニング
 2. 車椅子でのポジショニング

Part.6 栄養・NSTチーム/吉田貞夫(沖縄リハビリテーションセンター病院)

Part.7 局所陰圧閉鎖療法(NPWT)/大浦紀彦(杏林大学医学部形成外科・准教授)

Part.8 褥瘡を取り巻く医療制度/水 勝 (スリーエムヘルスケア株式会社)




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10月臨時増刊号 好評発売中!!

特集 東日本大震災の経験を共有する
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