雑誌
『月刊雑誌』2021年3月号
Vol.67 No3 通巻971号
看護技術2021年3月号
看護師主導で防ぐ!
一般病棟と重症患者に役立つ せん妄ケア
編集協力/藤野智子
多様な死の軌跡に寄り添うためのACP
編集協力/細萱順一
B5判/104頁/定価1,430円(本体1,300円+税10%)
401030
- ●説明
第1特集
◆看護師主導で防ぐ!
一般病棟と重症患者に役立つ せん妄ケア
編集協力/藤野智子(聖マリアンナ医科大学病院 看護部 師長,急性・重症患者看護専門看護師,集中ケア認定看護師)
せん妄は多様な因子を背景とするだけでなく,PICSや中長期的な予後不良の一因となるため,早期の発見と対応が必要である.せん妄ケアには,常に患者のそばにいる看護師の主導によるアセスメントとケアが重要であり,そのための包括的かつ実践的な指針が求められている.
そこで本特集では看護師主導で実践するせん妄ケアを取り上げ,最新のエビデンスと実践的な取り組みを解説する.
第2特集
◆多様な死の軌跡に寄り添うためのACP
編集協力/細萱順一(かわぐち心臓呼吸器病院 看護部 統括師長,急性・重症患者看護専門看護師)
「人生の最終段階の医療・ケアについて事前に繰り返し話し合うプロセス」がアドバンス・ケア・プランニング(Advance CarePlanning;ACP)の特徴だが,患者個々の多様な死の軌跡に寄り添いながらACPの質を向上するためには,多職種での連携はもちろん,患者・家族の多様な死生観に寄り添った丁寧な支援が必須となる.
本特集では,ACPの考え方を整理し,クリティカルケア,がん,慢性心不全領域における先進的な実践を紹介する.
- ●目次
第1特集
◆看護師主導で防ぐ!
一般病棟と重症患者に役立つ せん妄ケア
編集協力/藤野智子
●Part1 重症患者へのせん妄ケアの現状と課題
:PADISガイドラインとせん妄ケアリストにみる非薬理的せん妄ケア
古賀雄二
●Part2 重症患者へのせん妄ケアの理論と実践
➊せん妄のとらえ方―スクリーニングから予防ケア―
有田 孝
➋せん妄発症中のケア
古厩智美
➌せん妄離脱後ケア
花山昌浩
●Part3 せん妄ケアに関連した,苦渋する問題と対応
➊せん妄スクリーニング加算を院内に導入するにあたって
有田 孝
➋せん妄スクリーニングを患者ケアにどのように活かすのか
古厩智美
➌せん妄スクリーニングを行ったうえで, 早期発見・早期対応するには?
小倉綾子
➍せん妄発症後に工夫する看護ケア
花山昌浩
第2特集
◆多様な死の軌跡に寄り添うためのACP
編集協力/細萱順一
●Part1 多様な死の軌跡に寄り添うためのACP
:クリティカルケアにおけるACPの重要性を中心に
細萱順一
●Part2 事例で学ぶ 多様な死の軌跡に寄り添うためのACP
➊医療用SNSを用いた地域連携アドバンス・ケア・プランニング
:診断期から看取り期まで, 地域と支えた肺がん患者の一例
北田なみ紀
➋家族からのネグレクトが疑われる心不全患者のACP
今野久美子
➌気管挿管の意思決定後, 気持ちと価値観が揺らぎ苦悩する患者への支援とACP
辻本真由美
➍ICUより気管挿管のまま退院し, 自宅で看取られた一例を経験して
渕本雅昭, 一林 亮
連 載
◆皮膚疾患・皮膚障害の見方とケア方法
●褥瘡に対するアセスメントとケア
小林桃子
◆多死社会におけるスピリチュアルケア
●死とは何か〜人生会議と死生観〜
玉置妙憂
◆循環器疾患患者の療養支援
●心不全患者・家族への療養支援@
:発症〜悪化予防の場面
久保美紀
◆生死を巡る心理童話
●喰い意地亢進症-B
:結婚式の悲劇
中川 晶
- ●その他
- 【次号予告】
2021年4月号は2021年3月20日発売!
第1特集
◆DESIGN-R®2020を活用した褥瘡ケア
DT I・クリティカルコロナイゼーション疑いの適正評価のために
編集協力/須釜淳子(金沢大学新学術創成研究機構 革新的統合バイオ研究コア
先端的ヘルスケアサイエンスユニット ユニットリーダー/ 教授)
2020年末に改訂されたDESIGN-R®2020では,「深部損傷褥瘡(DTI)疑い」と「臨界的定着(クリティカルコロナイゼーション)疑い」が評価項目に追加された.これにより,創傷治癒遅延の要因を追及する適切な臨床判断が可能になる.
本特集では,新たに項目として追加されたDTI・クリティカルコロナイゼーション疑いを取り上げ,褥瘡ケアにおいて看護師が新しく押さえるべきポイントについて,事例も含めて解説する.
第2特集
◆病態を可視化しケアにつなぐ!
看護師が実践するエコーを用いたケア
編集協力/真田弘美(東京大学大学院医学系研究科 教授,健康科学・看護学専攻老年看護学/
創傷看護学分野 グローバルナーシングリサーチセンター長)
玉井奈緒(東京大学大学院医学系研究科 社会連携講座イメージング看護学 特任准教授)
近年,超音波診断装置(エコー)の軽量・小型化が進み,いつでもどこでも患者の体内状態を可視化することが可能になってきている.これにより,早期対応や情報共有が簡便になり,患者の抱える個別性の高い痛みや悩みに的確にアプローチできることが期待されている.
本特集では“第6のフィジカルアセスメント”と期待されるエコーを用いたケアの最前線を紹介する.
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特集 発症から看取りまでを支える
脳卒中のトータルケア
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特集 認知症者の意思決定支援
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