雑誌
『月刊雑誌』2020年7月号
Vol.66 No8 通巻962号
看護技術2020年7月号
オピオイド鎮痛薬
適正使用に必要な看護のポイント
編集協力/谷口彩乃
がん看護における補完代替療法
エビデンスに基づく活用法と実践
編集協力/神里みどり
B5判/104頁/定価1,430円(本体1,300円+税10%)
401070
- ●説明
第1特集
◆オピオイド鎮痛薬
適正使用に必要な看護のポイント
編集協力/谷口彩乃(京都府立医科大学 疼痛・緩和医療学教室 病院助教)
がん性疼痛緩和においてオピオイド鎮痛薬は非常に効果が高く,いかにうまく使用するかが鎮痛のポイントだが,患者の医療麻薬へのネガティブイメージによる拒絶や,医療者の認識の誤りにより,適応ケースでも使用されない場合がある.一方,使用する場合でも,米国で顕著な過量投与やそれによる依存といった問題が示すように,適切な理解のうえで適正使用することが重要な課題となっている.
本特集では,看護師がオピオイド鎮痛薬について正確に理解し,適正使用に寄与できるようになることをねらいとし,オピオイドの作用機序や具体的な使用方法を解説する.
第2特集
◆がん看護における補完代替療法
エビデンスに基づく活用法と実践
編集協力/神里みどり (沖縄県立看護大学 教授)
『がんの補完代替療法クリニカル・エビデンス』などのガイドラインや活用法の整備により,がん看護における補完代替療法を活用した実践例やエビデンスの蓄積が進められているが,臨床現場では体系的に学んだり整理したりする機会が乏しいのが現状である.
本特集では,がん看護における補完代替療法のなかでもエビデンスが高いもの,あるいは看護師が日頃実践しやすいものに焦点を絞り,具体的な事例も交えながら紹介する.
- ●目次
第1特集
◆オピオイド鎮痛薬
適正使用に必要な看護のポイント
編集協力/谷口彩乃
●Part1 がん患者がもつ痛みの分類と,それぞれの治療戦略
谷口彩乃
●Part2 オピオイド鎮痛薬の種類と使い分け
猪狩智生,田上恵太
●Part3 オピオイド鎮痛薬の不適切使用について
山口重樹・他
●Part4 がん患者の抱える心理社会的な問題
茅野綾子
●Part5 がん患者の疼痛治療において,看護師に求められるかかわり方
風間郁子
●Part6 事例にみる 臨床におけるオピオイドの使い方
➊がん治療期におけるケミカルコーピング症例
中條庸子,田上恵太
➋終末期におけるケミカルコーピング症例
渡壁晃子
➌オピオイド鎮痛薬の依存が疑われた症例
関川加奈子,谷口彩乃
➍がん患者の慢性疼痛(がんサバイバーのがん疼痛)の管理
権 哲
➎在宅医療におけるオピオイド鎮痛薬の使い方
近藤 健
第2特集
◆がん看護における補完代替療法
エビデンスに基づく活用法と実践
編集協力/神里みどり
●Part1 エビデンスベースで取り組む看護で活用できる補完代替療法の実際
神里みどり
●Part2 看護師が活用・実践できる補完代替療法にかかわる支援
➊疼痛緩和,心理的不安軽減のためのアロマセラピー・マッサージによるケア
塚原ゆかり
➋患者・家族への健康食品の情報提供と支援
大野 智
連 載
◆歯科医の教える! プロフェッショナル口腔ケア
●口腔機能の評価
山口浩平
◆生死を巡る心理童話
●霊能者の最期-C
中川 晶
◆薬剤エラーを防ぐポイント!
●名称の類似した薬剤の取り違えB
勝野晋哉,中村直人
◆よりよく生きるためのACP
●高齢認知症者のACPを考える
〜重度認知症者の意思を汲み取るかかわりをとおして〜
川島智恵,吉岡佐知子
◆病棟看護師が行う心のケア
●がん患者の心の理解と看護
野村優子
◆病棟看護師が担うリハビリテーション栄養
●病期とセッティングにあわせたリハ栄養
:急性期循環不全患者のリハ栄養
朝倉之基
◆治療選択における意思決定支援
●検査のための穿刺を嫌がる子ども,検査を受けさせたい親の意思決定支援
:先天性心疾患患児の主体性を支えるために
大津幸枝
◆看護師が注意すべき患者の個人情報取り扱い
●電子カルテの目的外閲覧
品川佳満・他
- ●その他
- 【次号予告】
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第1特集
◆適切なゴール設定で予防・治療する!
スキンケア用品の選び方・使い方
編集協力/ 帶刀朋代(東京医科大学病院 皮膚・排泄ケア認定看護師)
スキンケアはからだの部位や状態によって使用すべき用品やケア方法が異なる.そのため,各症状の特徴と用品の選び方を正しく理解し,ゴールを明確に設定してケアをする必要がある.こうした視点でのスキンケアは,不用意なスキントラブルを未然に防ぐことにもつながる.
本特集では,様々なスキンケア用品の適切な選び方や使い方を写真やイラストを駆使しながら解説し,看護実践にダイレクトに活かすことができる知識と技術を提供する.
第2特集
◆事例で考える 予防的スキンケア
編集協力/帶刀朋代(東京医科大学病院 皮膚・排泄ケア認定看護師)
一人の患者へのスキンケアでも,着目すべき皮膚障害の要因や行うべきスキンケアは,診療科や療養場所ごとに刻一刻と変化していく.臨床現場では患者の置かれている状況や症状も考慮しながら,スキンケアを実践する必要がある.
本特集では,予防的スキンケアを行うためのケア方法や用品選択のポイントについて,事例をもとに解説する.
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特集 超高齢社会の重要トピック
フレイル対策最前線
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特集 認知症者の意思決定支援
意思形成・表明・実現のプロセスを支援する
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特集 家族ケアの“困った場面” 解決法
システムズアプローチの理解と活用
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