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雑誌

看護技術2020年6月号

『月刊雑誌』2020年6月号
Vol.66 No7 通巻961号

看護技術2020年6月号

糖尿病とうつ
看護師が「気づく」「つなげる」「支援する」ためのポイント
編集協力/清水安子,遠藤淑美
糖尿病による視力障害を併発した患者への看護
編集協力/前田直子
B5判/104頁/定価1,430円(本体1,300円+税10%)
401060


●説明
第1特集

糖尿病うつ
 看護師が「気づく」「つなげる」「支援する」ためのポイント

  編集協力/清水安子(大阪大学大学院 医学系研究科保健学専攻 教授)
       遠藤淑美(大阪大学大学院 医学系研究科保健学専攻 教授)

 糖尿病患者数が年々増加するなか,糖尿病患者の約30%にうつ症状があるとの報告もあり,今後糖尿病患者への心のケアがより重要な課題となることが予想される.糖尿病患者のうつ症状に早期に対処するためには,看護師が患者の症状に「気づき」,多職種連携に「つなげる」ことで,適切に「支援する」ことが求められる.
 本特集では,看護師が糖尿病患者のうつ症状に気づくためのポイントや具体的な予防・改善の取り組み,多職種連携における看護師の役割や支援のあり方について解説する.

第2特集

糖尿病による視力障害を併発した患者への看護
  編集協力/前田直子 (湘南藤沢徳洲会病院 慢性疾患看護専門看護師)

 糖尿病患者は視力障害を併発しがちだが初期の自覚症状がほとんどなく,気づいたときには症状が進行していることが多い.視力障害を併発すると,内服などによる血糖管理が困難になることで糖尿病が悪化し,さらに視力障害も進行するという悪循環に陥る危険性がある.そのため看護師が視力障害併発により生じるリスクを理解したうえで,適切に支援することが重要となる.
 本特集では,糖尿病により視力障害を併発した患者の視覚の変化や,サポートのあり方について解説する.
●目次
第1特集

糖尿病とうつ
 看護師が「気づく」「つなげる」「支援する」ためのポイント

     編集協力/清水安子,遠藤淑美

Part1 糖尿病患者とうつの関係
     橋 慧,清水安子

Part2 糖尿病患者が示すうつ症状
  ➊糖尿病患者の療養過程で見られるうつ
     河野伸子,奥山崇恵

  ➋糖尿病患者と療養過程を共にする看護師が示しやすい反応
     河野伸子,奥山崇恵

Part3 うつ症状のある糖尿病患者への支援
     ―グループセッションの経験から―

     白柿 綾

Part4 うつ症状のある糖尿病患者への多職種支援
     片山圭子

Part5 事例から学ぶ うつ症状のある糖尿病患者への療養支援
  ➊糖尿病診断時に看護師が寄り添い,うつ症状を未然に防いだ事例
     山尾美希

  ➋外来診療時に看護師が患者のうつ症状に気づき,多職種と連携した事例
     柳井田恭子,曽我部雅代

  ➌うつ病によりセルフコントロールを行うことが困難な患者への療養支援
     川口麻衣

  ➍うつ症状があることを認めたくない患者への療養支援
     曽我部雅代,柳井田恭子

  ➎経済的な理由から治療を拒むうつ傾向にある患者への療養支援
     水野美華

第2特集

糖尿病による視力障害を併発した患者への看護
     編集協力/前田直子

Part1 糖尿病視力障害患者への看護の特徴
     前田直子

Part2 視機能に変化がある患者が新たなものの見方を獲得していくためのケア
     佐藤美穂,前田直子

連 載

歯科医の教える! プロフェッショナル口腔ケア
歯科医,歯科衛生士と一緒に行うべき口腔ケア
  吉見佳那子

生死を巡る心理童話
霊能者の最期-B
  中川 晶

薬剤エラーを防ぐポイント!
名称の類似した薬剤の取り違えA
  勝野晋哉,中村直人

よりよく生きるためのACP
神経難病をめぐるACP
 :生きるための選択

  漆戸由紀子

病棟看護師が行う心のケア
抑うつ状態にある患者の看護
  河野佐代子

病棟看護師が担うリハビリテーション栄養
病期とセッティングにあわせたリハ栄養
 :医療療養型病院でのリハ栄養実践

  平畑典子

治療選択における意思決定支援
患者自身が自分の治療を決定しない場合の意思決定支援
  町田真弓

看護師が注意すべき患者の個人情報取り扱い
院外への持ち出しA
 :ルール違反からの漏えい

  品川佳満・他

研究レポート
手袋交換における汚染および時間の観点からみた適切な手袋の使用方法の検討
 :二重手袋と一重手袋の比較から

  青木香澄・ 他
●その他
【次号予告】
 2020年7月号は2020年6月20日発売!

第1特集

オピオイド鎮痛薬の適正使用
 依存,過剰投与を防ぐ看護のポイント

  編集協力/ 谷口彩乃(京都府立医科大学 疼痛・緩和医療学教室 病院助教)

 がん性疼痛緩和において,オピオイド鎮痛薬は非常に効果が高く,いかにうまく使用するかがポイントであるが,医療麻薬へのネガティブイメージによる患者の拒絶や,医療者の認識の誤りにより,適応ケースでも使用されない場合がある.一方,使用する場合でも,過量投与や依存といった米国での問題が示すように,適切な理解のうえで適正使用することが重要な課題となっている.
 本特集では,看護師がオピオイド鎮痛薬について正確に理解し,適正使用に寄与できるようになることをねらいとし,オピオイドの作用機序や具体的な使用方法を解説する.

第2特集

がん看護における補完代替療法
 エビデンスに基づく活用法と実践

  編集協力/神里みどり(沖縄県立看護大学 教授)

 『がんの補完代替療法クリニカル・エビデンス』などのガイドラインや活用法の整備により,がん看護における補完代替療法を活用した実践例やエビデンスの蓄積が進められているが,臨床現場では体系的に学んだり整理したりする機会が乏しいのが現状である.
 本特集では,がん看護における補完代替療法のなかでもエビデンスが高いもの,あるいは看護師が日頃実践しやすいものに焦点を絞り,具体的な事例も交えながら紹介する.


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