雑誌
『月刊雑誌』2019年8月号
Vol.65 No9 通巻949号
看護技術2019年8月号
周術期のスキントラブル
術中・術後に生じる褥瘡・MDRPU・スキン-テア・IADを防ぐ!
編集協力/室岡陽子( 東京慈恵会医科大学医学部看護学科 講師,皮膚・排泄ケア認定看護師)
効果的な連携で患者の足を守る!
地域で取り組むフットケア
編集協力/駒井宏好 (関西医科大学総合医療センター 血管外科 教授)
B5判/104頁/定価1,430円(本体1,300円+税10%)
401080
- ●説明
第1特集
◆周術期のスキントラブル
術中・術後に生じる褥瘡・MDRPU・スキン-テア・IADを防ぐ!
編集協力/室岡陽子( 東京慈恵会医科大学医学部看護学科 講師,皮膚・排泄ケア認定看護師)
周術期には,術中の長時間の同一体位や,術後の安静,循環動態の変化や様々な機器の装着により,褥瘡や医療関連機器圧迫創傷(MDRPU)など,様々な皮膚障害を生じるリスクが高い.本特集では,看護師が術後のスキンケア・創傷予防・管理を適切に行えるようになることをねらいとし,術後創傷やスキントラブルの特徴,予防と発生時のケアのポイントを解説する.
第2特集
◆効果的な連携で患者の足を守る!
地域で取り組むフットケア
編集協力/駒井宏好 (関西医科大学総合医療センター 血管外科 教授)
透析患者や糖尿病患者は足病変のリスクが高く,足を守るための観察・ケアを注意深く行う必要がある.これらの患者は在宅療養,外来通院が主で,毎日医療者が足を確認するのは難しいため,地域で連携して患者教育,予防ケア,治療を行っていくことが肝要である.
本特集では,地域で連携してフットケアに取り組む意義と実際に行われている様々な取り組みを紹介する.
- ●目次
第1特集
◆周術期のスキントラブル
術中・術後に生じる褥瘡・MDRPU・スキン-テア・IADを防ぐ!
編集協力/室岡陽子
●Part1 術中・術後に生じる皮膚障害の特徴
杉本はるみ
●Part2 病棟看護師が行う術前・術後のアセスメント
杉本はるみ
●Part3 周術期に生じる褥瘡対策
帶刀朋代
●Part4 周術期のMDRPU対策
志村知子
●Part5 周術期のスキン-テア対策
江川安紀子
●Part6 周術期のIAD対策
江川安紀子
第2特集
◆効果的な連携で患者の足を守る!
地域で取り組むフットケア
編集協力/駒井宏好
●特集にあたって
駒井宏好
●Part1 トータルフットケアで健康寿命延伸へ
:foot for body, body for foot
森田一郎
●Part2 地域・多職種連携で取り組むフットケアの実際
@足病変の早期発見と対応を目指した地域連携フットケアシステム
「北河内連携フットスキャン」
大久保 縁
A足の創傷治療の在宅と病院の連携
大浦紀彦・他
B下肢うっ滞のフットケア
仲川眞弓
C透析関連のフットケア
北 和子,皆方弥代里
連 載
◆スキンケア用品の正しい選び方・使い方
●一般病棟で起こる皮膚障害:重症肺炎のB氏A
石井光子
◆患者の“食べたい”を支えるテクニック
●摂食嚥下機能の評価:早期経口摂取へつなげるためのベッドサイドスクリーニング評価
金 志純
◆予期せぬ急変の徴候を見逃さない
●Rapid Response Systemで急変を防ぐ:呼吸【実践編】
渕本雅昭
◆インシデントから学ぶ 日常ケアに潜む落とし穴
●転倒・転落事故予防とその考え方
遠藤敏行
◆疾患を限定しない緩和ケア
●慢性呼吸器疾患患者の緩和ケア:非がん疾患に対する苦痛症状緩和目的の鎮静について
千葉恵子
◆看護現場での倫理的ジレンマに向き合うための考え方
●脳死下臓器提供による患者・家族の倫理的課題と求められる看護ケア
田村南海子
- ●その他
- 【次号予告】
2019年9月号は2019年8月20日発売!
第1特集
◆がん治療中の「食」を支える!
栄養管理と食支援の実践
編集協力/ 千葉由美(横浜市立大学大学院医学研究科看護学専攻 教授)
がん治療の副作用による食欲不振や,がんによる代謝の変化により,がん患者の多くに体重(筋肉量)減少が起こる.体重減少は日常生活に影響を及ぼし,治療の継続可否や効果,副作用の程度にも影響し,悪循環を生じる.防止策として,栄養・食事状況のアセスメント,食事の妨げとなる症状への対応,食事が不十分な場合の栄養投与などが必須である.
本特集では,がん患者のQOLを保つ・高めるための食事・栄養に関する支援のポイントとして,栄養状態のアセスメント,栄養投与経路の選択と経口摂取再開の支援,食事に関連する症状への対応,術後の摂食嚥下リハと食支援について解説する.
第2特集
◆口腔アセスメントガイド(OAG)を活用した
がん患者の口腔ケア
編集協力/村松真澄(札幌市立大学看護学部 准教授)
口腔ケアは患者の口腔内の環境維持だけでなく,全身状態やQOL向上のために重要なケアの1つにもかかわらず,アセスメ
ント方法や手技が標準化されておらず,看護師一人ひとりの判断に委ねられがちである.
そこで本特集では,看護師が簡便に使用できる口腔アセスメントツールであるEilers口腔アセスメントガイド(OAG)の活用方法の解説と,実際に活用しながら口腔ケアを行った実践について具体的に紹介する.
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