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書籍

患者・家族に寄り添うアドバンス・ケア・プランニング 第1版

 

患者・家族に寄り添うアドバンス・ケア・プランニング 第1版

—医療・介護・福祉・地域みんなで支える意思決定のための実践ガイド—

編著:角田ますみ

B5判/300頁/定価3,740円(本体3,400円+税10%)
ISBN:978-4-8392-1643-6
第1版/2019年 06月


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●目次
人生の最終段階における医療・介護の現場で、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)に基づく医療・ケアを実施することが強く推奨されています。ACPは、医療やケアが必要になったときに、どんな治療やケアを、だれから、どこで、どのような形で受けるのかについて、本人および家族、医療者らが共に話し合い、考えていくためのプロセスです。本書は、医療・介護の場において人生の様々な段階にある患者および家族が意思決定していく際に、医療者としてどのように意思決定にかかわり支援していくのか、ACPの実践をとおして課題も含めて紹介しています。


《編著》
角田ますみ(杏林大学保健学部准教授)

《執筆》
足立 智孝(亀田医療大学看護学部)
三浦 靖彦(東京慈恵会医科大学総合診療内科)
角田ますみ(杏林大学保健学部)
佐野 広美(前医療法人財団慈生会野村病院緩和ケア内科)
西村 紀子(矢木脳神経外科病院リハビリテーション科)
東  英子(あずま在宅医療クリニック)
大西香代子(甲南女子大学看護リハビリテーション学部)
宮本 芳恵(介護老人保健施設ロベリア)
栗田 智美(鶴巻温泉病院看護部)
布施  淳(ウェルビーイングクリニック駒沢公園)
宿利真由美(杏林大学保健学部)
佐々木裕子(杏林大学保健学部)
山下真理子(前杏林大学保健学部)
堀 孔美恵(東邦大学医療センター大橋病院看護部)
田畑ひろみ(東邦大学医療センター大橋病院看護部)
鹿嶋真由美(東邦大学医療センター大橋病院看護部)
佐瀬 路子(東邦大学医療センター大橋病院看護部)
大西まゆみ(東邦大学医療センター大橋病院看護部)
渡辺亜矢子(東邦大学医療センター大橋病院看護部)
渡邉 典子(東邦大学医療センター大橋病院看護部)
根井あずさ(東邦大学医療センター大橋病院看護部)
吉田小百合(東邦大学医療センター大橋病院看護部)
高野  実(東邦大学医療センター大橋病院看護部)
仲手川悦子(東邦大学医療センター大橋病院看護部)
伊藤 郁美(前東邦大学医療センター大橋病院看護部)
佐藤 麻衣(東邦大学医療センター大橋病院看護部)
田中真由子(前東邦大学医療センター大橋病院看護部)
榎本 晃子(前三鷹市西部地域包括支援センター)
松田 尚子(トータルケアステーションシエロ東林間)
新改 法子(神戸市立医療センター中央市民病院看護部)
廣田早恵美(株式会社メディカルコミュニケーションポート)
竹内千惠子(株式会社メディカルコミュニケーションポート)
宮下こず枝(三鷹市西部地域包括支援センター)


第T章 アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の理解
1 アドバンス・ケア・プランニング(ACP)とは何か
2 ナラティブアプローチからみるアドバンス・ケア・プランニング(ACP)
3 アドバンス・ケア・プランニング(ACP)を行うための考え方や必要なスキル,具体的な進め方

第U章 医療・看護・介護の場におけるアドバンス・ケア・プランニング(ACP)
1 緩和ケア領域におけるアドバンス・ケア・プランニング(ACP)
2 高次機能障害領域におけるアドバンス・ケア・プランニング(ACP)
3 在宅ケア領域におけるアドバンス・ケア・プランニング(ACP)
4 精神科ケア領域におけるアドバンス・ケア・プランニング(ACP)
5 認知症ケア領域におけるアドバンス・ケア・プランニング(ACP)
6 神経難病領域におけるアドバンス・ケア・プランニング(ACP)
7 循環器ケア領域におけるアドバンス・ケア・プランニング(ACP)
8 透析ケア領域におけるアドバンス・ケア・プランニング(ACP)
9 周産期ケア領域におけるアドバンス・ケア・プランニング(ACP)

第V章 アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の実践
1 両親との葛藤がある統合失調症患者の自立へ向けた意思決定支援
2 地域から孤立し自殺企図を繰り返した統合失調症患者に対する意思決定支援
3 積極的抗がん剤治療を選択し続けた子宮頸がん患者の治療中断期から看取りまでの意思決定支援
4 シームレスな連携と情緒的支援によりエンパワメントした患者の意思決定支援
5 最期まで化学療法継続を希望する患者の価値観へ寄り添った支援
6 急な発症・手術のため深刻な病状を受け入れられず,治療方針決定で意思が揺れ動いた患者への支援
7 急変により患者の意思が確認できない場合の代理意思決定支援
8 くも膜下出血を発症し意思決定が行えない状態となった患者・家族への支援
9 軽度認知症で患者の意向がわからないまま胃がん治療の選択を迫られた家族への意思決定支援
10 心不全により意識が混濁した認知症患者の意思をくみ取り,治療継続を選択した家族への支援
11 治療の中断を希望する心不全患者の在宅療養へ向けた支援
12 心不全患者の希望が不明ななかで代理意思決定を行う家族への支援
13 透析導入を拒否する患者と希望する家族への意思決定支援
14 腎不全の認知症高齢者に透析導入の見合わせ(非導入)を決断した家族への支援
15 自宅療養に向けた栄養経路変更と生活の見直しへの支援
16 短期間で治療方針の選択を迫られたがん患者・家族への意思決定支援
17 長年の経験が治療の妨げになっていた1型糖尿病患者への支援
18 2度目の糖尿病足病変をきっかけに,生活習慣の変更が必要となった患者への支援
19 気管切開,人工呼吸器装着を最期まで望まなかった患者への意思決定支援
20 抗菌薬治療の拒否を表明した患者への支援
21 退院先として施設入所を決心したが,自宅での生活を諦めきれず苦悩していた家族への支援
22 家族関係に複雑な事情がある独居高齢者への意思決定支援
23 自分の病状が理解できず治療方針が確認できない利用者への意思決定支援
24 持病についての病識がない利用者と家族への意思決定支援
25 薬剤耐性菌(MDRA)を保菌した高齢患者・家族の療養場所をめぐる意思決定支援
26 悪性疾患を合併し治療の選択を迫られた隔離環境下にある高齢結核患者への意思決定支援

第W章 アドバンス・ケア・プランニング(ACP)に必要な価値観を知る・引き出すワーク
1 価値観ワーク―価値観のルーツをたどる記憶の旅
2 価値観ワークを成功に導くために欠かせない3つの準備
3 患者・家族の意思決定を支援するコミュニケーション
4 アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の啓発活動と「きらり人生ノート」