雑誌
『月刊雑誌』2018年3月号
Vol.64 No3 通巻929号
看護技術2018年3月号
治療を優先しながらできる! クリティカルケア領域におけるスキンケア
編集協力 志村知子(日本医科大学付属病院 急性・重症患者看護専門看護師/皮膚・排泄ケア認定看護師)
「日本版重症患者の栄養療法ガイドライン」看護師が知っておきたいポイント
編集協力 清水孝宏(那覇市立病院 看護師長,集中ケア認定看護師)
B5判/96頁/定価1,320円(本体1,200円+税10%)
401030
- ●説明
第1特集
◆治療を優先しながらできる!
クリティカルケア領域におけるスキンケア
編集協力 志村知子(日本医科大学付属病院 急性・重症患者看護専門看護師/皮膚・排泄ケア認定看護師)
クリティカルケア領域の患者は,医療機器装着による医療関連機器圧迫創傷(MDRPU)やテープ剥離時のスキン-テア,不動状態が続くことによる褥瘡,常時おむつでの排泄を行うことによる失禁関連皮膚炎(IAD)など,様々な皮膚障害のリスクをもつ.これらの皮膚障害に対する予防的・治療的スキンケアは看護師の重要な役割であるが,患者の状態や治療の都合により体位変換が難しい,機器を取りはずせないため圧迫が回避できないなど,皮膚障害に対する一般的なケアを行うことが困難な場合もある.
本特集では,重症患者をみる看護師が,患者の生命を守るための治療を最優先せざるを得ないなかでも適切なスキンケアが行えるようになることをねらいとし,クリティカルケア領域の患者に起こりやすい皮膚障害の予防や発生時のケアのポイントを紹介する.
第2特集
◆「日本版重症患者の栄養療法ガイドライン」
看護師が知っておきたいポイント
編集協力 清水孝宏(那覇市立病院 看護師長,集中ケア認定看護師)
重症患者の栄養管理は,いつから栄養を投与するか,経腸栄養,静脈栄養など投与経路をどう選択するか,どのように栄養状態を評価するかなど,判断・対応の難しさがある.これに対して日本集中治療医学会は,2016年に「日本版重症患者の栄養療法ガイドライン」を発表した.
本特集では,このガイドラインの目的や特徴,看護への影響,看護師が知っておきたい,臨床で活用するためのポイントを紹介する.
- ●目次
第1特集
◆治療を優先しながらできる!
クリティカルケア領域におけるスキンケア
●Part1 クリティカルケア領域の患者に起こりやすい皮膚障害
@重症患者の皮膚の特徴と代表的な皮膚障害(圧迫関連創傷)
志村知子
A重症患者の皮膚障害(スキン-テアやIAD,術後皮膚障害)
志村知子
●Part2 クリティカルケア領域におけるスキンケア
@重症患者によくみられる皮膚の症候
袴田将嗣
A重症患者の褥瘡予防
石井光子
BMDRPU機器別予防対策:弾性ストッキング/間欠的空気圧迫装置
古田愛
CMDRPU機器別予防対策:NPPVマスク
牛島麻衣,志村知子
DMDRPU機器別予防対策:気管チューブ
坂下守弘
E重症患者に生じるスキン-テア
袴田智美
F重症患者に生じる便失禁による失禁関連皮膚炎(IAD)
帶刀朋代
G術後創のケア:術後離開創
吉井忍
H術後創のケア:ドレーン周囲・瘻孔
佐川愛子
第2特集
◆「日本版重症患者の栄養療法ガイドライン」
看護師が知っておきたいポイント
●Part1 ガイドラインの概要と看護師への期待
小谷穣治
●Part2 看護師が知っておきたいガイドラインのポイント
清水孝宏
連 載
◆意外に知られていない高齢者の事故
●本当は怖い義歯の話:誤飲,破損,紛失
杉山智子
◆アウトブレイク事例から学ぶ感染予防対策
●インフルエンザ病院内多発事例A
崎浜智子
◆臨床現場の“気になる家族”を効果的に支援しよう!!
●看護師への怒りを表出する若年がん患者の母
上村博子
◆研究レポート
●看護師の声・話し方が患者の心とからだに及ぼす影響
西村葉子・他
◆認定看護分野Q&A
●摂食・嚥下障害看護編
川上亜希子
●認知症看護編
梅原里実
●緩和ケア編
桐山徹
- ●その他
- 【次号予告】
2018年4月号,4月臨時増刊号は2018年3月20日発売!
『看護技術』2018年4月号
第1特集
◆一般病棟における排尿ケア
排尿自立指導のために病棟看護師が知っておきたいこと
平成28年度に新設された「排尿自立指導料」の概要や,排尿自立指導に必要なアセスメントやケアの実際,排尿ケアチームとの連携など,病棟看護師が排尿自立の支援に向けて押さえておきたいポイントを紹介する.
第2特集
◆急性期ケアから地域包括ケアへ
シームレスな排泄ケア
入院患者に行われている排泄ケアを在宅や施設でも継続できるようにするために必要な連携のポイントを紹介する.
『看護技術』2018年4月臨時増刊号
特 集
◆医科歯科連携で取り組むオーラルマネジメント
一歩進んだケア技術と効果的な連携のポイント
通常の口腔ケアで対応できない口腔内のトラブルや摂食嚥下の問題に対し,適切な観察・評価に基づく口腔ケアや口腔機能のリハビリテーションを歯科との連携で行うこと(オーラルマネジメント)が効果的である.本増刊号では,このオーラルマネジメント(口腔機能管理)の目的や方法,医科歯科連携の重要性と看護師の役割,患者の状態に応じたケアの実際など,オーラルマネジメントを行ううえで必要な知識と技術を紹介する.
2017年10月臨時増刊号 好評発売中!!
特集 退院後の生活を見据えた高齢者ケア
包括的アセスメントと健康障害へのアプローチ
2017年4月臨時増刊号 好評発売中!!
特集 訪問看護における リスクマネジメント
療養者・家族・医療者の安全をどう確保するか
2015年10月臨時増刊号 好評発売中!!
特集 急性症状・外傷の初期対応
看護管理者・看護教育者のための総合誌「看護展望」も好評発売中!!