雑誌
『月刊雑誌』2017年12月号
Vol.42 No14 通巻531号
看護展望2017年12月号
身体拘束をしない看護の実現 急性期病院における認知症患者への対応
B5/88頁/定価1,540円(本体1,400円+税10%)
402120
- ●説明
- 特 集
身体拘束しない看護の実現
急性期病院における認知症患者への対応
公益社団法人全日本病院協会が2016(平成28)年に公表した「身体拘束ゼロの実践に伴
う課題に関する調査研究事業」の報告書によると、急性期病院の90%以上で身体拘束が
行われていることがわかりました。身体拘束は認知症患者のBPSDの悪化を招くだけでなく、
倫理的にも大きな問題であることから、すべての急性期病院で早急に認知症ケアを充実さ
せ、身体拘束を行わない看護を提供していくことが求められます。しかし、急性期病院ならで
はの忙しさや認知症患者への理解不足などがネックとなり、なかなか改善が進みません。
そこで、今回の特集では身体拘束をしない看護がなぜ必要なのかという基本的な部分の解
説と、身体拘束を当たり前としない看護に取り組んでいる急性期病院の事例などから、急性
期病院において認知症患者を身体拘束しない看護を実現するために必要なことについて考
えていきます。
- ●目次
- TOP MANAGEMENT――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆大学病院の役割と将来を見据えて、
連動した新人教育・管理者教育の体制を
縣美恵子
日本大学医学部附属板橋病院
看護部長
特 集――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆身体拘束しない看護の実現
急性期病院における認知症患者への対応
●患者の安全のための身体拘束廃止へ
看護管理者ができること
/嶋森好子
身体拘束しない看護を実現するための看護部の様々な取り組み
●高度急性期病院の精神科病棟における
行動制限最小化への道のり
/小川外志江・小藤幹恵
●急性期医療現場で患者のもてる力を引き出す
『抑制に依存しない看護』
/半場江利子・桑原安江
●急性期病院で身体拘束(抑制)を
極力行わない看護の実現を目指して
/津田雅子
急性期病院で身体拘束を当たり前としない看護の実現に必要なこと
●日本老年看護学会の立場表明から考える、
急性期病院で身体拘束を当たり前としない
看護の実現に必要なこと
/吉村浩美
管 理―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆ 実践! チームSTEPPS チーム医療と医療安全の質向上を目指して D【最終回】
段階的カリキュラムを構築し、
組織にチームSTEPPSを根付かせる
/中田尚子
◆ コンピテンシーをより深く学ぶ K
第1ステップの学習会の事例からコンピテンシーを学ぶD
領域5 組織へのコミットメント編
/小見山智恵子
◆ 地域包括ケアシステム実現のための病院と地域との連携プロセスを見る K【最終回】
住民の「いのちと暮らしを守る」地域活動と、
医療と介護との連携に、病院全体で取り組む
/細萱信予
◆ 私が今、新人看護師長に戻れたなら K
物事をポジティブにとらえ、課題に気づき、
行動する看護管理者になる
/田渕典子
教 育―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆ 基礎から学ぶルーブリック評価 K【最終回】
アクティブラーニング技法を使用した
グループワークにおけるルーブリックの活用
/森田敏子
◆ 投稿
周手術期実習における術後せん妄に対する
看護学生の学習意欲の変化
/尾藤有利子・倉田雅子・福岡葵・若槻祐太・太田典子・中條雅美
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◆ Topics
妊娠時、約5割が夜勤免除されず―医労連「看護
職員の労働実態調査より」―/「がん免疫療法」実
態調査開始ほか
/渡辺美佐緒
◆ 行政の動き
診療・介護報酬のマイナス改定を求める改革案を
財務省が示す 「診療報酬本体」と高額「薬価」
引き下げ検討ほか
/水巻中正
◆ 私のロールモデル K【最終回】
土佐の女サムライに、医療界での闘い方を学ぶ
/坂本すが
◆ 開発社編『文豪と暮らし;彼らが愛した物・食・場所』
/皆藤 章
- ●その他
- 2018年1月号――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
特集:今、ダブル改定に向けて
看護管理者はどう動くか
ダブル改定が目前に迫り、2018年度の改定内容が徐々に明らかになっ
てきました。この時期に、看護管理者は先手を打ってどのような取り組み
を行うことが求められるのでしょうか。今回は、コンサルティングのプロによ
る現時点でのダブル改定の内容の見通しや、重要ポイントについて解
説をいただいたうえで、来たる改定に向けて、看護管理者は今、何に
取り組むべきなのかについて考えていきます。