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雑誌

看護展望2016年9月号

『月刊雑誌』2016年9月号
Vol.41 No11 通巻514号

看護展望2016年9月号

病院ブランドを高め 看護職員の定着を図る
B5判/88頁/定価1,540円(本体1,400円+税10%)
402090


●説明
特 集
病院ブランドを高め看護職員の定着を図る

 スタッフの定着はどの病院にとっても重要課題であり、様々な取り組みが行われていますが、病院によってその成果は一様ではありません。いったい、『スタッフが定着する病院』と『スタッフが定着しない病院』の違いはどこにあるのでしょうか?
 近年、企業や病院の間で『リテンション・マネジメント』という言葉が注目されています。これは『Retention(保持、維持)』という言葉の意味の通り、スタッフの定着策全般を指すものなのですが、スタッフのモチベーションが高まる環境を整えることや、病院ブランドを高めていくことで、スタッフの定着率を高めることをねらいとしています。
 今回の特集ではリテンション・マネジメントについて長年、研究を重ねられている医業経営コンサルタントの永瀬隆之氏の解説と、スタッフのモチベーションを高めることで定着策を実践している各病院の事例から、魅力的な病院づくりについて考えていきます。

●目次
Top Management――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

キャリア支援センターで卒前から卒後への継続した教育を目指す
東海大学医学部付属病院 看護部長
横田弘子氏に聞く

立ち読み

特  集――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

病院ブランドを高め看護職員の定着を図る

  この人に聞く――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

  効率的なリテンション・マネジメントを始めてみませんか?
  (株)フェアアンドイノベーション代表取締役
  /(公社)日本医業経営コンサルタント協会・認定医業経営コンサルタント
  永瀬隆之氏に聞く

立ち読み

  特筆すべきリテンション・マネジメントの事例  
    意欲と能力を最大限引き出すためのキャリア形成支援とWLBの整備
    /芳野元・園田明美
立ち読み

    看護師の離職防止と定着に向けたモチベーションを高める環境整備
    /田垣春美・高木久美子
立ち読み

  特別インタビュー――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

  人の生涯を支える看護職を政治の力で支えていく
  参議院議員 保健師・看護師/自民党女性局長
  階恵美子氏に聞く

立ち読み


管 理―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

コンピテンシーを深く理解し看護管理に活かすための
東大病院・医科研病院式グループワーク実践講座H

   PART1/児と家族の生活を見据えた退院支援のために発揮された[ネットワーク構築力]
   PART2/教育計画作成のために影響力の強いスタッフを起用した[組織感覚力]
   /荒川清美・小見山智恵子・武村雪絵
立ち読み

PNSの実践からみる運用を成功させるためのコツH
   PNSを宝塚市立病院の看護提供方式として定着させるための取り組み
   /畠中久美子
立ち読み

働きやすさを実現する労務トラブル対応マニュアルH
   有給休暇に関する労務トラブル対応
   /加藤明子
立ち読み

臨床と教育の連携――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

考える看護師の育成を目指した臨床と教育のつながりの形を探るH
   実践的な看護教育と堅固な連携を実現するユニフィケーションの実際
   /桑田弘美
立ち読み

教育―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

学習への意欲を高める入学前教育A
   「諦めずに、続けること」を支援するプレカレッジの取り組み
   /小室恵子
立ち読み

教育現場からの報告
   ケースメソッド教授法を用いて新任教員の成長支援を学ぶ
    広島県専任教員継続研修(熟達教員・教務主任研修)における取り組み
   /波多野文子

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行政の動き
  介護サービスの縮小、削減 高齢者医療費の自己負担増
  社会保障審議会部会で本格的検討、見直し始まる
  事業者団体が福祉用具の原則自己負担化に強い反発

  /水巻中正

Topics
  参院選で階氏が再選/日看協「看護業務基準」改訂/
  「がん」患者が100万人超に

  /渡辺美佐緒

特別寄稿
  「看護師等免許保持者の届出制度」と看護管理者および看護教育者への期待
  /橋本亜希子・田村敦宏・重元博道

こころをみつめる Book Guide ●Vol.105
  小泉吉弘著『なやんでもいいよとブッタは、いった。』
  /皆藤 章
●その他
2016年10月号――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
特集:
特定看護師の今
制度開始から1年で見えてきたもの


 2015年10月に特定行為研修が始まってから1年が経ちました。現在、特定行為研修を行う指定研修機関として認定された施設は21施設あり、すでに多くの修了者が輩出されています。また、日本看護協会は2020年度の開始を目標に、従来の認定看護師教育に特定行為研修を組み込んだ新たな制度『特定認定看護師(仮称)』創設を目指し、各関係者への意見聴取や教育モデルの開発に動き出すことを2016年6月に発表するなど、この1年間で特定行為研修や特定行為修了者を巡る動きが活発化しつつあります。
 そこで今回の特集では、特定行為研修開始からこれまでの1年間の総括と今後の見通し、そして、特定研修機関の1年間の取り組みや成果、課題などから改めて特定行為研修について考えてみたいと思います。