雑誌
『月刊雑誌』2016年5月号
Vol.41 No6 通巻509号
看護展望2016年5月号
2016年度診療報酬改定
B5判/88頁/定価1,540円(本体1,400円+税10%)
402050
- ●説明
- 特 集
2016年度診療報酬改定
2016年度診療報酬改定は、高度急性期、急性期、回復期、慢性期の機能分化が一層促進される内容となり、また、在宅分野でも様々な評価の見直しがなされました。
今回の特集では、様々な立ち位置から2016年度診療報酬改定について考察しつつ、2018年に迫る診療報酬・介護報酬の同時改定、医療計画の見直しなどに向けて、看護管理者が今から何を考え、どんな先手を打っていくべきなのかを考えていきます。
- ●目次
- Top Management――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
中小病院が担う地域連携のひとつの形
一般財団法人杏仁会 江南病院 看護部長
田中ヨシエ氏に聞く
特 集――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
2016年度診療報酬改定
2016年度診療報酬改定の概要
/福井トシ子
急性期医療(主に認知症ケア)の視点
認知症者が住み慣れた場所に帰れる地域づくりに国が本格的に動き出した
/得居みのり
地域特性の視点
地域包括ケアシステムの構築に向けて自院に求められる役割が明確に
/根本まり子
回復期病棟の視点
「生活をみる」視点を強化していく重要性が明示された
/小林由紀子
慢性期病棟の視点
退院支援と看看連携の継続によるケアの質と結果が評価
/加藤ひとみ
在宅の視点
訪問看護に寄せられた期待と理想への課題
/棚橋さつき
コンサルタントの視点
今回の改定で7対1病棟再編を検討すべき病院とは
/長面川さより
次回改定に向けて考える
2018年度診療報酬・介護報酬同時改定、第7次医療計画への課題
/武藤正樹
【特別記事】特集関連記事
7対1病床の一部転換から2年 熊本県・江南病院にみる病棟再編の成果 地域における役割がより明確に
経営者の視点から 病棟転換を決断した背景そして現状と課題
/内賀嶋英明
経営的な視点から 病棟転換が収支に与えた影響
/上野素治
地域包括ケア病棟師長の視点から 病棟転換で現場に起きた変化と対応 そして今後の課題
/森本恵美子
管 理―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
コンピテンシーを深く理解し看護管理に活かすための
東大病院・医科研病院式グループワーク実践講座D
第1ステップ/“新人教育”と“植物への水やり”との共通点から概念化を見いだす
第2ステップ/人材育成で発揮されたコンピテンシー
/谷井真弓・佐藤朋子・小林康司・武村雪絵
PNSの実践からみる運用を成功させるためのコツD
新人・2年目看護師のサポートと安全管理につなげるPNSの取り組み
/中山サツキ
働きやすさを実現する労務トラブル対応マニュアルD
パワーハラスメントに関する労務トラブル対応
/加藤明子
臨床と教育の連携――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
考える看護師の育成を目指した臨床と教育のつながりの形を探るD
看護学の発展と地域への貢献を目指した臨床と教育の連携体制の構築
/清水嘉子
教育―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
第105回看護師国家試験 解説
出題内容の分析に基づく第106回試験へ向けた指導法
/佐藤政美
組織で活きる社会人基礎力の育成C
「チームで働く力(チームワーク)」を身につけさせる教育方法@
/箕浦とき子
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行政の動き
消費増率の10%引き上げ先送り論が浮上
経済の減速を憂慮 国内外の学者から聴取 衆参同日選挙の思惑が絡み、行方は不透明
/水巻中正
Topics
看護管理者向け能力向上支援ガイドが完成/看護業務の役割分担に関する実態調査/『日本准看護師連絡協議会』設立総会開催
/渡辺美佐緒
こころをみつめる Book Guide ●Vol.101
篠田桃紅著『一〇三歳になってわかったこと;人生は一人でも面白い』
/皆藤 章
- ●その他
- 2016年6月号――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
特集:
心身機能の低下防止のために病棟でできること
患者がより良い状態で次の療養の場に移行できるために
「それまで歩けていた人が歩けなくなった」など、入院をきっかけに心身機能の低下が生じるケースも少なくないと聞きます。高齢者が入院患者の多くを占めるようになって久しい今日、急性期病院では疾患を治すだけでなく、心身の機能低下を最小限にして、より良い状態で次の療養の場に移すことが非常に重要になっています。
特に一般病棟においても、日常生活援助のかたわらで看護師がその患者に合った機能低下防止のためのかかわりをもつよう努めていくことも効果的です。
とはいえ、一般病棟の看護師が多忙ななかで、そういったかかわりのための知識獲得、時間捻出、方針共有などができるかどうかは、病院看護部・病棟としての方針や風土にも左右され、業務全体のバランスのなかで、どう病棟看護の充実を図るかは、難しい采配が問われるものと考えられます。
この特集では、急性期病院の一般病棟でどのようなことが可能なのかを考察していきます。