雑誌
『月刊雑誌』2016年4月号
Vol.41 No5 通巻508号
看護展望2016年4月号
個に寄り添った配置換え
B5判/88頁/定価1,540円(本体1,400円+税10%)
402040
- ●説明
- 特 集
個に寄り添った配置換え
配置換えは、スタッフが幅広い能力を身につけるために、またそれにより組織が十分な機能を果たしていくために、きわめて重要であり、計画的に実施すべきものであるとされています。しかし一方、異動の対象となる看護師にとっては、慣れた職場を離れ、新しい職場に移ることに対し、ネガティブな感情を抱くことも少なくありません。このような場合、環境の変化を受け入れられず、退職につながるケースもあると聞きます。そういったことを防ぎ、異動の対象となる看護師一人ひとりが意義を理解し、前向きな気持ちで新しい職場に入っていけるためにも、対象者の事情に配慮し、密なコミュニケーションの上に立った、個に寄り添った配置換えを行っていく必要があります。
この特集では、上記のようなことを踏まえながら、きめ細やかな配慮で配置換えを成功に導く方法を考えていきます。
- ●目次
- Top Management――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
看護師長が自らのビジョンで部署運営を実践
そのための能力開発に取り組む
東京医科歯科大学医学部附属病院 看護部長
川アつま子氏に聞く
特 集――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
個に寄り添った配置換え
スタッフの成長を促すために配置換えをいかに考えるか
/山下美智子
個人のキャリアにとって意味ある配置換えの模索@
「なりたい看護師像」を自身で見いだすための配置換え
/豊田妙子
個人のキャリアにとって意味ある配置換えの模索A
組織の発展と個人の成長を願う配置転換
/齋藤由利子
異動に伴う退職の防止
異動者を支えるサポートナース制の導入
/藤田幸恵
新たな職場への適応のサポート
目的に応じた配置換えと異動後のサポートの実際
/伊藤千鶴
この人に聞く――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
配置転換は組織とスタッフにとっての最大のチャンス
テキックス株式会社 代表取締役
石田秀朗氏に聞く
管 理―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
コンピテンシーを深く理解し看護管理に活かすための
東大病院・医科研病院式グループワーク実践講座C
第1ステップ/異動直後の看護師長にみる専門性の発揮
第2ステップ/患者用パンフ作成チームを結成した副看護師長の行動
/久原みな代・小粥美香・小林康司・武村雪絵
PNSの実践からみる運用を成功させるためのコツC
正しいPNS定着のためのPNS監査への取り組み
/小粥知子
働きやすさを実現する労務トラブル対応マニュアルC
精神疾患に関する労務トラブル対応
/加藤明子
臨床と教育の連携――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
考える看護師の育成を目指した臨床と教育のつながりの形を探るC
豊かな看護を創造するための臨床の知と教育の知の融合
/小田原みち江
教育―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
組織で活きる社会人基礎力の育成B
「考え抜く力」を身につけさせる教育方法
/箕浦とき子
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行政の動き
診療報酬診察料を4月から0.49%引き上げ 在宅医療の推進「かかりつけ医」は大幅増額へ 認知症患者の対応に月1回1万5150円算定
/水巻中正
Topics
ジカ熱、4類感染症に指定/夜勤72時間ルール要件見直し/看護必要度の新基準は「25%」に
/渡辺美佐緒
研究報告
就業女性(フルタイムおよびパートタイム)および主婦のがん予防に対する認識とがん検診受診行動に関する調査
/赤星琴美・武石綾美・佐伯圭一郎
BOOKS
塚本容子・石川倫子・福田広美編著『症状別アセスメント』
/山田巧・草間朋子
こころをみつめる Book Guide ●Vol.100
川崎正明著『かかわらなければ路傍の人;塔和子の詩の世界』
/皆藤 章
- ●その他
- 2016年5月号――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
特集:
2016年度診療報酬改定
2016年度診療報酬改定は、高度急性期、急性期、回復期、慢性期の機能分化が一層促進される内容となりました。また、在宅分野でも様々な評価の見直しがなされました。
今回の特集では、様々な立ち位置から2016年度診療報酬改定について考察しつつ、2018年に迫る診療報酬・介護報酬の同時改定、医療計画の見直しなどに向けて、看護管理者が今から何を考え、どんな先手を打っていくべきなのかを考えていきます。
そして、今回の改定で病棟再編を検討するべき病院の特徴や、2014年度の改定を機に病棟再編に取り組み、成果をあげている病院の現状を紹介していきます。