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雑誌

看護展望2016年2月号

『月刊雑誌』2016年2月号
Vol.41 No3 通巻506号

看護展望2016年2月号

自己解決力を高める Team-Based Learning
B5判/88頁/定価1,540円(本体1,400円+税10%)
402020


●説明
特 集
自己解決力を高める Team-Based Learning

 TBL(team-based learning:チーム基盤型学習法)とは、米国の経営学者Michaelsenによって確立され、少人数でのグループ学習の効果を、多人数のクラスに応用した学習方法です。少人数のグループ学習によってすすめるPBL(problem-based learning:問題基盤型学習)では、たとえば学生6名に対し1名のテュータ(教員)を確保する必要がありますが、PBLの一形態ともいえるTBLは大教室で100名を超える学生に対し、教員1人でも行うことができます。
 教員の講義を受動的に受ける従来のスタイルとは異なり、学生の能動的な学びを促し自己解決力を高めるPBLは、医療の現場で様々な問題を主体的に解決していくために必要な教育であると思われます。そしてTBLは、大人数でも行うことのできるPBLであり、より導入しやすいものといえます。
 そこで今回の特集では、実際にTBLを導入している教育機関の皆様にその成果と課題をご紹介いただきます。

●目次
Top Management――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

患者さんをしっかり看る看護師を育てたい
東京慈恵会医科大学附属病院 副院長・看護部長/認定看護管理者
橋則子氏に聞く

立ち読み

特  集――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

自己解決力を高める Team-Based Learning

TBLの理解と看護教育への活用
  /尾原喜美子
立ち読み

実践・課題・展望
  PBL教育からみえてきたTBL教育の意義
  /鈴木玲子・常盤文枝
立ち読み

実践事例@
  大学合同のTBLによる多職種連携教育の実際
  /富田美加・馬場健・前野貴美
立ち読み

実践事例A
  小児看護学演習へのTBLの導入とその効果
  /齋藤美紀子・齊藤史恵
立ち読み

実践事例B
  「専門基礎分野の知識を活用する能力」の育成を目指すTBLの実際
  /池西靜江
立ち読み

実践事例C
  社会人基礎力を高め倫理観を養うTBL教育
  /竹内(宮原)晴子
立ち読み

この人に聞く―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「できる」「できない」でなく、考える力・動く力をみる適切な評価で学生は成長する
学校法人あじさい学園 あじさい看護福祉専門学校 看護学科 学科長
糸賀暢子氏に聞く

立ち読み

管 理―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

コンピテンシーを深く理解し看護管理に活かすための
東大病院・医科研病院式グループワーク実践講座A

   第1ステップの学習会で“信念の維持”を学ぶ
   /佐藤朋子・武村雪絵
立ち読み

PNSの実践からみる運用を成功させるためのコツA
   鹿児島大学病院におけるPNSの取り組み
   /坂元眞奈美
立ち読み

働きやすさを実現する労務トラブル対応マニュアルA
   非常勤職員の労務トラブル対応
   /加藤明子
立ち読み

臨床と教育の連携――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

考える看護師の育成を目指した臨床と教育のつながりの形を探るA
   茨城県立医療大学と付属病院が取り組むユニフィケーション
   /旭佐記子
立ち読み

教育―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

組織で活きる社会人基礎力の育成@
   看護教育に求められる社会人基礎力
   /箕浦とき子
立ち読み

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行政の動き
  診療報酬0.84%引き下げ 「本体」部分0.49%引き上げ 参院選を控え医療団体に配慮
  /水巻中正

Topics
  規制緩和で無資格者が保育業務を担当可能に/医療・看護必要度に「M項目」新設/在宅医療患者が過去最多
  /渡辺美佐緒

こころをみつめる Book Guide ●Vol.98
  北野武著『新しい道徳;「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか』
  /皆藤 章
●その他
2016年3月号――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
特集:
なぜ今、師長を育てる院内教育が重要なのか
後継者たちの能力と自覚を引き出す


 看護管理者の世代交代が進んでいる今日、看護管理者に必要な能力、行動もまた変化しています。患者の退院後を見据えたケアが病棟においても強く求められるとともに、病棟単位でも経営的視点が求められるなど、複雑化していく看護管理業務について身に付けるべきことは多く、そのため病院によっては、師長を育てるためのプログラムを組んでの本格的な集合教育を行うようになっています。
 そこで今回の特集では、次代を担う師長を育てるための院内教育について、最近注目を集めている様々なプログラムに着目し、その研修内容や優れた実践例などを考察します。また、若手管理者の管理者としての自覚を促し、能力を引き出すためには何が求められているのかについて、有識者の見解も紹介します。

コンピテンシーを深く理解し看護管理に活かすための
東大病院・医科研病院式グループワーク実践講座B

PNSの実践からみる運用を成功させるためのコツB
/保科英子・他(岡山大学病院)

働きやすさを実現する労務トラブル対応マニュアルB
/加藤明子(加藤看護師社労士事務所)

考える看護師の育成を目指した臨床と教育のつながりの形を探るB
/吉川洋子(島根県立大学)

組織で活きる社会人基礎力の育成A
/箕浦とき子(岐阜大学、天理医療大学)