看護を中心に医療・保健・介護福祉の発展を支え続ける専門出版社

雑誌

看護展望2015年12月号

『月刊雑誌』2015年12月号
Vol.40 No14 通巻503号

看護展望2015年12月号

在宅の視点をもつ 病棟看護師の育成
B5判/88頁/定価1,512円(本体1,400円+税8%)
402120


●説明
特 集
在宅の視点をもつ病棟看護師の育成

 2025(平成37)年に向けて、地域包括ケアシステムを構築していくことは地域社会に課せられた大きな課題とされています。医療についても、様々な施策により、これまでの病院中心のあり方から、在宅療養ができる患者はなるべく在宅で療養するというあり方への移行が徐々に進められようとしています。
 このような趨勢のなかで、公益社団法人日本看護協会公表の「2014年 病院における看護職員需給状況調査」によると、有効回収数4,016件の病院のうち、40.6%が「地域の訪問看護や在宅医療・介護との連携組織」に参加しており、これは前回調査(2012年)に比べ約9ポイント増加しています。このように年々、“退院後”を意識した入院患者への支援に対して力を入れる病院が増えていることが推測されます。これと軌を一にするように、退院後、在宅で療養する患者の生活がどのようなものかを、病棟看護師も見て知る機会をつくる試みが盛んになっています。在宅の視点をもつことは、これからの病棟での看護においてきわめて重要であるにもかかわらず、病棟看護師にとってそこに大きな欠落があることが気づかれ始めています。
 そこで今回の特集では、訪問看護ステーションに病棟看護師が研修に行くといった例や、訪問看護ステーションの看護師が病棟看護師に求めるものなどから、看護管理者が知っておきたい在宅の視点をもつ病棟看護師の育成方法について考察していきます。

●目次
Top Management――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 現場を知る看護師であり続けたい
 茨城県立中央病院・茨城県地域がんセンター看護局長/がん看護専門看護師
 角田直枝氏に聞く



特  集――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

在宅の視点をもつ病棟看護師の育成

  なぜ病棟看護師が在宅に目を向けなければならないのか
  /新田國夫

訪問看護師の立場から病院との連携を考える
  訪問看護ステーションが病棟看護師に期待すること
  /棚橋さつき

病棟看護師が在宅の視点を養うための研修・活動の実際
  尾道市立市民病院
  退院後を見据えた看護につながる在宅訪問の取り組み
  /粟村真須美

  佐久総合病院
  訪問看護のメッカである当院における訪問看護研修の実際
  /關真美子

  榊原記念病院
  急性期病棟看護師の在宅看護への取り組みと今後の展望
  /有働由喜子

  磐田市立総合病院
  在宅での療養生活の質向上に向けた認定看護師同行訪問の推進
  /平野一美

  鳥取大学医学部附属病院
  地域の訪問看護の充実を目指した在宅生活志向をもつ看護師の育成
  /大草智子

看護教育のキーパーソンに聞く―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 視野を広げ思考を深める教育で世界で活躍できる看護師の育成を目指す
 国立看護大学校 大学校長
 田村やよひ氏に聞く


管 理―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

コンピテンシーを深く理解し看護管理に活かすための
事例を用いたグループワーク実践講座【最終回】

   領域3(企画実行力)を評価する
   /武村雪絵

看護管理者の交渉力UP術【最終回】
   交渉力UPで未来を変えよう〜筆者の体験談〜
   /齋藤由利子

失敗想定手順書を用いたインシデント・アクシデントの再発防止の試み【最終回】
   医療安全文化の醸成のために
   /三好彰範

教 育―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

新人専任教員はどうして去ってしまったのか【最終回】
   奥山美奈と日南看護専門学校座談会
   理想の看護学校にあるもの
   /奥山美奈

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行政の動き
  安倍内閣 2020年へ「新3本の矢」 GDP600兆円、出生率1.8を目指す
  介護離職ゼロへ向け特養老人ホームを増設

  /水巻中正

Topics
  規制改革会議、死亡診断の看護師代行を検討/患者申出療養を16年4月から導入/認知症初期集中支援チームの配置、全国自治体の17.6%に留まる
  /渡辺美佐緒

こころをみつめる Book Guide ●Vol.96
  石川泰弘著『お風呂の達人;バスクリン社員が教える究極の入浴術』
  /皆藤 章
●その他
2016年1月号――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
特集:
在院日数短縮時代を乗り切る業務改善
患者そしてスタッフの満足のために


 急性期病院において診療報酬改定のたびに求められる平均在院日数の短縮化や、高度化する急性期医療への対応は、看護師の日常をこれまで以上に多忙なものにしました。そして、忙しさはベッドサイドケアへの専念を妨げることになり、結果として看護師は日常に看護を実感することができず、患者は十分な治療を受けられずに退院をさせられているのではないかといった不満が出てくるという悪循環が生まれてしまっています。
 看護師がベッドサイドケアに専念する時間をつくるためには、現在の業務全体を見直してムダを排し、業務に少しでもゆとりを生み出す必要があります。そこで今回の特集では、業務改善を考える際の様々なポイントや、特筆すべき業務改善の事例などから、スタッフの業務量を見直しながら大きなアウトカムを生み出すしくみづくりについて考えていきます。

Top Management
あすか山訪問看護ステーション統括所長
平原優美氏に聞く

連載
コンピテンシーを深く理解し看護管理に活かすための東大病院・医科研病院式グループワーク実践講座
執筆:東京大学医学部附属病院看護部、
   東京大学医科学研究所附属病院看護部
監修:武村雪絵(東京大学大学院)

PNSの実践からみる運用を成功させるためのコツ
上山香代子(福井大学医学部附属病院)

働きやすさを実現する労務トラブル対応マニュアル
加藤明子(加藤看護師社労士事務所)

考える看護師の育成を目指した臨床と教育のつながりの形を探る
吉良淳子(茨城県立医療大学)

組織で活きる社会人基礎力の育成
箕浦とき子(天理医療大学)