雑誌
『月刊雑誌』2014年5月号
Vol.39 No6 通巻482号
看護展望2014年5月号
認知症ケアを組織で考える時代へ 急性期病院に求められる意識改革
B5判/88頁/定価1,540円(本体1,400円+税10%)
402050
- ●説明
- 特 集
◆認知症ケアを組織で考える時代へ
急性期病院に求められる意識改革
“厚生労働省研究班の調査によれば認知症をもつ高齢者の数は、2012(平成24)年度時点で約462万人とされています。一般急性期病院でもすでに認知症をもつ高齢者は入院患者のなかの一定の割合を占めていますが、この数字は今後も増加していくことが予想されます。
急性期病院の看護師は、限られた在院日数のなかで、認知症をもつ患者の看護を行うことを非常に困難と感じ疲弊しているのが実情のようです。
本特集で湯浅氏は看護師が困難を感じ疲弊に至る背景には急性期病院特有の構造的問題があるとされています。そうした問題にメスを入れ、認知症・せん妄患者への対応について組織的に取り組み、効果をあげた施設の実践例を紹介します。
- ●目次
- Top Management――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆生活を見る視点と管理者のミッション
医療法人財団アドベンチスト会 東京衛生病院 看護部長
平野美理香氏に聞く
特 集――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆認知症ケアを組織で考える時代へ
急性期病院に求められる意識改革
●急性期病院における認知症をもつ患者への対応と管理者の役割
湯浅美千代
●急性期病院における高齢者サポートチームの効果的介入
稲野聖子
●高齢者急性期病院における多職種で“最善”のケアを実践するための取り組み
白取絹恵・古田愛子
●せん妄患者に対する初期対応プログラム
DELTAプログラムの展開
宮ア 梓
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◆ 行政の動き
国家戦略特区に23区・横浜・川崎・成田市等
/水巻中正
◆ Topics
新人看護職員研修のガイドライン改訂、など
/渡辺美佐緒
◆ 看護師国家試験 速報
第103回の分析と今後の指導法
管 理―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆ 管理的思考の育成! ケース・メソッド入門B
ケース=化学療法が多い内科E病棟
高度化、複雑化した臨床現場をマネジメントする/小池智子・他
◆ 実践的問題解決思考法D
問題解決力を高める物の見方・考え方/橋本竜也
◆ 特別寄稿
看護管理職のためのアサーティブネス
@アサーティブネスの定義
/鈴木英子
教 育―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆ 一歩先の授業へ! 看護教員のための教授法入門D
協同学習を取り入れる/中井俊樹・飯岡由紀子
◆ 教育レポート:「看護の統合と実践」の今
MBO(Management by Objectives and Self Control)を
意識した総合実習の取り組み
/中山かつよ・水戸加奈子
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◆ こころをみつめるBook Guide ●Vol.77
遠藤周作 著『女の一生 一部・キクの場合』
/皆藤 章
◆ 投稿
看護基礎教育機関のあり方とこれからの方向性A 看護師教育における養成所の役割とその意義
/一般社団法人 日本看護学校協議会
- ●その他
- 2014年6月号――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
特集:診療報酬改定への対応
成果をあげる5つの取り組み
2月12日(水)、中央社会保険医療協議会において診療報酬に関する答申が行われました。2年ごとに行われる診療報酬の改定は、国が目指す医療のあり方を間接的に指し示し、病院経営に直結するため、看護管理者においてもその理解と対応が重要となります。
今回の特集では、診療報酬の改定項目(新設項目)のなかで特に看護部に対して影響が大きいと考えられるものとして、@ 在宅における褥瘡対策の推進、A 夜間における看護補助者の評価、B 急性期病棟におけるリハビリ専門の配置に対する評価、C 地域包括ケア病棟の評価、D 機能強化型訪問看護ステーションの評価、という5項目を編集部で選定しました。そこで診療報酬改定以前より、各項目に対し、独自の取り組みを行っている施設の看護管理者にご執筆いただき、4月からの診療報酬改定後の施設経営につながる特集とします。
当院におけるチーム医療の実践
(リハビリ専門職の早期介入・介護職との連携)
下村千里(筑波メディカルセンター)
褥瘡ケアにおける地域連携
北川智美(彦根市立病院)
看護補助者のマネジメント
舟久保直美(北原国際病院)
機能強化型訪問看護ステーションにおけるマネジメント
佐藤美穂子(日本訪問看護財団)
在宅復帰率をあげる取り組み
酒井麻由美(株式会社ヘルスケア研究所)