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雑誌

看護展望2012年6月号

『月刊雑誌』2012年6月号
Vol.37 No7 通巻457号

看護展望2012年6月号

統合実習の効果的な運用と成功の決め手
福井大学医学部附属病院の新看護方式PNS PartT
B5判/88頁/定価1,540円(本体1,400円+税10%)
402060


●説明
特 集
統合実習の効果的な運用と成功の決め手

 2012年度の統合実習のあり方と実施方法を考えるために、2011年度に実施した統合実習を振り返ります。何をどのように学ばせるか試行錯誤しながら計画、実施した過程を振り返り、そこから見いだした成果と課題を2012年度の統合実習にどのように生かしていくか。学生や臨床側からの意見・評価を踏まえながら、より効果的な統合実習を行うための方策を提示します。



看護管理者・看護教育者のためのワンテーマレッスン
福井大学医学部附属病院の新看護方式PNS PartT

 経験年数にかかわらず1 人で複数の患者を受け持つ自己完結型の看護を長年にわたって行ってきた現状をイノベーションし、看護実践のなかにパートナーシップを取り入れるという新たな発想のもとに看護現場から生まれた看護方式がPNSです。第1 回はPNSの発想から導入に至るまでの展開と、導入後に生まれた成果および自施設に取り入れる際のポイントについて解説します。
●目次
特  集 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

統合実習の効果的な運用と成功の決め手

2011年度の統合看護実習を終えて
  学生チームナーシングの展開と課題

  北原佳子(中部看護専門学校 教務主任)
  山本典子(中部看護専門学校 実習調整者)

  はじめに

  統合看護実習の実際
   1.実習配置 2.実習期間 3.対象 4.受け持ち患者 5.実習目的
   6.実習目標 7.実習施設

  統合看護実習の準備と各施設との調整
   1.学生の準備 2.各施設との調整

  統合看護実習の実際
   1.実習の流れ 2.学生チームナーシング 3.実習内容

  実習の課題
   1.学生からスタッフナースへの報告 2.リーダー役割・メンバー役割についての理解
   3.受け持ち患者の計画立案までの期間における患者援助 4.チーム記録・ファイルの活用
   5.学生受け持ち開始後の経過記録 6.実習の途中で受け持ち患者が退院した場合


統合演習と統合看護実習の成果と課題
  知識・技術・態度の統合とチーム看護の視点

  江村恭子(広島市立看護専門学校 主任看護教員)
  田邉直美(広島市立看護専門学校 専門員)
  江口由美子(広島市立看護専門学校 教員)
  山村美雪(広島市立看護専門学校 教員)

  はじめに

  統合演習の概要
   1.統合演習の目的と方法
   2.統合演習1「情報収集およびミニカンファレンス参加演習」
   3.統合演習2‐@「同時多重課題への対処 Part1」
   4.統合演習2‐A「同時多重課題への対処 Part2」

  統合演習の成果と課題(演習後の学生アンケートと学生の反応より)
   1.アンケート結果 2.考察

  統合看護実習の概要
   1.実習目的 2.実習目標 3.実習方法

  統合看護実習の評価
   1.学生による実習評価 2.成果と今後の課題

  おわりに


看護実践能力を高めるための統合実習の展開 
  医療・看護の実際と協働を学ぶ救急車同乗・病院実習

  冨坂美智子(藤沢市立看護専門学校 課長補佐)
  細洞安基子(藤沢市立看護専門学校 課長補佐)
  佐藤乃里子(藤沢市立看護専門学校 副校長)
  増田恒子(前・藤沢市立看護専門学校 副校長)

  当校の統合実習の概要
   1.統合実習の構築 2.統合実習の目的 3.統合実習の目標

  救急車同乗実習と救命救急センターでの実習
   1.行動目標 2.実習の展開

  病棟での統合実習
   1.行動目標 2.実習内容と開始までの準備 3.実習の実際

  はじめての統合実習を終えて


統合実習における夜間実習の実際と評価
  深夜帯をとおした実習成功のキーポイント

  蝦名總子(慈恵看護専門学校 副校長)

  はじめに

  統合実習全体の概要
   1.実習目標 2.実習期間

  夜間実習の実際について
   1.夜間実習の目標・内容および指導上の留意点 2.実習時間の考え方
   3.実習病院の協力を得る 4.各部署への実習の周知
   5.実習配置について 6.教員の指導体制

  夜間実習の評価


看護管理者・看護教育者のためのワンテーマレッスン
福井大学医学部附属病院の新看護方式PNS PartT
  橘 幸子(福井大学医学部附属病院副病院長・看護部長)
  上山香代子(福井大学医学部附属病院看護部消化器外科病棟看護師長)

  PNS導入までの経緯
   1.PNSとは何か 2.PNS導入前の状況と問題点
   3.問題点の解決策の模索からPNSの構想に至るまで
   4.PNSを構築する過程 5.導入に対するスタッフの反応

  PNSの実際
   1.PNSをどのように導入し、運用したか 2.導入・運用するための負担・苦労
   3.スタッフの声とそこからわかること 4.導入・運用によって表れた成果・メリット

  PNSの特徴のまとめ
   1.ほかのシステムとの違い 2.PNSの核となる考え方、重要なポイント

  今後の展望


SERIES ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

研究成果を100%伝えるためのプレゼンテーションスキルアップ講座
   わかりやすい口演原稿の作り方(その1 )/平山千登勢・渡邊 成

看護管理者・教育者のためのICT活用法
   EBN推進のためのICT(その1)/前田樹海

歴史から紐解く看護技術
   漢字も読み方も難しい明治末期の看護婦用語/鈴木紀子

看護職がみた開発途上国の保健医療事情
   セネガル共和国における母子保健の現状と課題/後藤美穂

中小規模病院の魅力を『かたち』にする組織マネジメント
    中小規模病院の新人看護師育成方法 現代若者気質の理解と対応策 /佐藤美子

山内豊明先生が教える 指導者のためのフィジカルアセスメント教室 必須知識・技術と指導のポイント
   感覚・中枢・運動系のフィジカルアセスメントB 感覚系のフィジカルアセスメント/山内豊明



BOOK――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

こころをみつめる
堀川惠子 『裁かれた命 死刑囚から届いた手紙』/皆藤 章


NEWS ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

Scope 今月の動き
不活化ポリオワクチン、9 月一斉切り替え 厚生労働省方針
EPA看護師候補者 受け入れに新たな視点を
●その他
2012年7月号――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

特集:人材育成システム再構築 クリニカルラダーの適正化と運用に必要な視点

 看護職員の育成方法として、現在多くの病院でクリニカルラダーや目標管理、ポートフォリオなどが導入されています。しかし、導入はしていても十分に活用されず、また現場の負担となっているケースも少なくありません。本特集ではクリニカルラダーに焦点を当て、目標管理やポートフォリオ(キャリア手帳)などの手法とも組み合わせながら、病院が理想とする看護師を育てるための“人材育成システム再構築”を目指します。


  看護職員育成の現状と課題
   河野秀一(株式会社サフィール)

  クリニカルラダーの再構築と活用 自らチャレンジできるラダーシステムを目指して
   園田満子・西村宣子・木村美保(東京歯科大学市川総合病院)

  クリニカルラダーとキャリア手帳を活用した人材養成システム
   木田菊恵(徳島大学病院)
  
  キャリア開発への支援 クリニカルラダーを用いた目標管理の実際
  箕浦洋子・松本奈美・西村佳子(兵庫県立塚口病院)


看護管理者・看護教育者のためのワンテーマレッスン
福井大学医学部附属病院の新看護方式PNS PartU/橘 幸子(福井大学医学部附属病院)

 福井大学医学部附属病院では、現場のニーズに応える新しい看護方式としてPNS(Partnership Nursing System)を開発し、実践しています。PNSではパートナーシップの考え方を看護に応用することにより、医療の質向上やスタッフの育成、ワーク・ライフ・バランスなど様々な面で効果が生まれています。全3 回の予定で、第2回はPNSを運用している部署ごとの具体的な運用例と成果について解説します。




2012年1月臨時増刊号――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 
特集:教育と臨床をつなぐ統合実習――「看護の統合と実践」の実習指導案と展開
総 論 今、改めて看護基礎教育カリキュラムの統合実習を考える/小山眞理子(神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部教授)

T 部 統合実習の指導案と展開

      CASE 01 市立函館病院高等看護学院
           コミュニケーション能力育成を目指した統合実習における試み

      CASE 02 岩手県立二戸高等看護学院
           学生から看護師への架け橋となる実習を目指して

      CASE 03 慈恵看護専門学校
           基礎教育と臨床を繋ぐために

      CASE 04 東京警察病院看護専門学校
           職業人への架け橋となる統合実習の展開

      CASE 05 東京都立板橋看護専門学校
           統合実習2006年からの実践と課題

      CASE 06 中部看護専門学校
           チームで看護の質を高める

      CASE 07 大津赤十字看護専門学校
           看護実践能力の向上を目指した統合実習への取り組み――チームの一員としての看護の実際を学ぶ

      CASE 08 独立行政法人国立病院機構岡山医療センター附属岡山看護助産学校
           “チームの一員”を体験する統合実習指導案

      CASE 09 広島厚生連尾道看護専門学校
           臨床との連携でつくる統合実習の展開

      CASE 10 福岡保健学院福岡看護専門学校
           状況判断に基づく看護実践能力を育成するために

U 部 臨床における統合実習指導の考え方

      CASE 01 公益社団法人地域医療振興協会横須賀市立うわまち病院
           統合実習の受け入れの基本姿勢と指導体制

      CASE 02 独立行政法人国立病院機構岡山医療センター
           学校・臨地実習指導者の連携による実習指導案と指導の実際


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