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雑誌

看護技術2012年6月号

『月刊雑誌』2012年6月号
Vol.58 No7 通巻849号

看護技術2012年6月号

日常ケアに潜む急変・重症化の危険性
編集協力/比田井理恵
補助人工心臓装着患者へのケア――その@
執筆/山中源治
B5判/88頁/定価1,210円(本体1,100円+税10%)
401060


●説明
日常ケアに潜む 急変・重症化の危険性

 在院日数の短縮化に伴い急速に進む看護の標準化により、患者の個別性を見出せず、画一的なケアに終始している看護師が多くいます。なかでも体位変換、清拭、離床、口腔ケアなどは、多くの入院患者に実施されるケアですが、患者の病態をふまえて行わないと急変や重症化につながるおそれがあります。つまり、看護師はケアの一つひとつに危険予測と異常の早期発見の視点をもって提供することが求められます。
 本特集では、様々な疾患の臨床経過に従って、急変および重症化につながるおそれのある日常ケアを取り上げ、そのケアに対するリスクの予測と、ケアの根拠となる知識・情報(病態関連図)、異常のサイン、安全・確実なケアの方法について解説します。淡々とこなしてきた日常ケアに対して、個別性と予測性をもたせることをねらいとします。
●目次
 第1特集

日常ケアに潜む急変・重症化の危険性編集協力 : 比田井理恵(千葉県救急医療センター急性・重症患者看護専門看護師)

 1.異常を察知する視点とその根拠:クリティカルケア期の看護に必要な視点/比田井理恵

 2.個別性・予測性のあるケアの実践
       1)慢性呼吸不全の急性増悪患者/三浦英恵
       2)急性心筋梗塞患者/飯塚裕美
       3)脳梗塞患者/小安麻子
       4)汎発性腹膜炎患者/田山聡子
       5)交通外傷による骨盤骨折患者/菅沢直美


 第2特集

補助人工心臓装着患者へのケア――その@
 :植込み型補助人工心臓装着患者への看護とケアの概要

 執筆/山中源治(東京女子医科大学病院,急性・重症患者看護専門看護師)


 連 載

クリティカルケア看護におけるEBN実践
  数多くの文献のなかからエビデンスを見つけよう 【 Part.1 】/江川幸二

実践に活かす 急変対応トレーニング
  呼吸困難/前田省悟

お悩み解決! 糖尿病患者指導テクニック
  低血糖の対処方法やシックデイについて
      どのように指導すればよいですか?
/上田真紀子

看護師と法廷――判例から読み解く医療訴訟
  医療機器の操作過誤(1):人工呼吸器等/池田 守・他

患者を苦痛から救う がん看護のエッセンス
  鎮痛補助薬を使用する患者のケア/都築あさお

研究レポート
  カモミール化粧水の皮膚保湿効果:高齢者を対象とした検討/加藤 豪・他
●その他
2012年7月号は2012年6月20日発売!

第1特集
がん患者の家族ケア
 編集協力/新井敏子(がん・感染症センター都立駒込病院,がん看護専門看護師)

 患者はがんを告知されたときや、がんの進行や治療の副作用などで苦痛が深まるときなどに、身体的・精神的な著しい苦痛を感じます。これらの苦痛は患者を支える家族の苦悩にもなります。そのため、家族をケアすることも看護師の役割の一つです。しかし現実には、患者とその家族の悩みや問題を正確に抽出し、的確なケアを行うのは難しいのです。
 そこで本特集では、「診断期」「治療期」「終末期」という3つの時系列において、事例をもとに患者と家族への実践的ケアを紹介します。ポイントとなるのは、患者と家族の関係から必要な情報の整理やアセスメントを行うことや、そこで得た問題をどのように解決に導くかです。本特集を読むことで、がん患者とその家族への理解を深め、よりよい家族支援(ケア)を実現することをねらいとします。


  目 次
  1.がん患者の家族と看護師の役割
  2.事例でみる がん患者の家族への看護:診断期
  3.事例でみる がん患者の家族への看護:治療期

    1)がんの治療を選択する高齢患者の家族へのケア
    2)治療による副作用が出現した患者の家族へのケア
    3)強い苦痛で家族に怒りをぶつける患者の家族へのケア
  4.事例でみる がん患者の家族への看護:終末期
    1)がん患者の親をもつ子どもへのケア
    2)がんの治療を中止する患者の家族へのケア
    3)退院調整が必要ながん患者の家族のケア
    4)臨死期にあるがん患者の家族のケア


第2特集
補助人工心臓装着患者へのケア――そのA:植込み型補助人工心臓装着患者の退院支援
執筆/山中源治(東京女子医科大学病院,急性・重症患者看護専門看護師)

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2012年4月増刊号
特集 こんなときどうする? 褥瘡管理Q&A           好評発売中!!
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 アセスメント、ドレッシング材・外用薬の選択、ポジショニング、栄養、医療制度など、褥瘡対策には様々な知識とワザが必要です。本特集では、15名のエキスパートが個別性に応じたケアを実践するための85のギモンに答えます!


Part.1 アセスメント
 1. 褥瘡の基礎知識とアセスメント/永井弥生(群馬大学大学院医学系研究科皮膚科学・准教授)
 2. DESIGN-Rによるアセスメント/木下幸子(岐阜大学医学部附属病院,皮膚・排泄ケア認定看護師)
 3. 褥瘡と間違えやすい皮膚疾患の鑑別/岡田悦子(群馬大学大学院医学系研究科皮膚科学)
 4. 褥瘡における疼痛のアセスメント/小林陽子 (東京都健康長寿医療センター,皮膚・排泄ケア認定看護師)

Part.2 スキンケア/片岡ひとみ(仙台オープン病院,皮膚・排泄ケア認定看護師)

Part.3 ドレッシング材の選択と使用方法
 1. ドレッシング材の基礎知識/松崎恭一(川崎市立多摩病院形成外科・部長)
 2. ドレッシング材の選択と使用方法/内藤亜由美(藤沢市民病院,皮膚・排泄ケア認定看護師)
                          丹波光子(杏林大学医学部付属病院,皮膚・排泄ケア認定看護師)
                          庭山由香(杏林大学医学部付属病院,皮膚・排泄ケア認定看護師)
 3. ラップ療法について/水原章浩(医療法人三和会東鷲宮病院,副院長)

Part.4 外用薬の選択と使用方法/大谷道輝(東京逓信病院薬剤部・副薬剤部長)
 1.外用薬の基礎知識
 2.外用薬の選択と使用方法

Part.5 ポジショニング/田中マキ子(山口県立大学栄養看護学部、教授)
 1. ベッドでのポジショニング
 2. 車椅子でのポジショニング

Part.6 栄養・NSTチーム/吉田貞夫(沖縄リハビリテーションセンター病院)

Part.7 局所陰圧閉鎖療法(NPWT)/大浦紀彦(杏林大学医学部形成外科学教室・准教授)

Part.8 褥瘡を取り巻く医療制度/水 勝 (スリーエムヘルスケア株式会社)




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特集 東日本大震災の経験を共有する
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