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書籍

医療倫理学のABC 第2版

 

医療倫理学のABC 第2版

監修/井部 俊子 聖路加看護大学
編著/服部 健司 群馬大学大学院医学系研究科
    伊東 隆雄 旭川大学短期大学部
B5版/302頁/定価3,024円(本体2,800円+税8%)
ISBN:978-4-8392-1439-5
第2版/2012年 01月


●説明
立ち読み


徹底して全体の見直しを図った最新版
 新カリキュラムの導入以降、その重要性を取り上げられている看護倫理を詳しく解説した良書の最新版です。
新章として「補論」を追加
 医療倫理を学ぶ上で欠かせない「医療倫理の4原則」と「ケース検討の進め方」を新たに収録。教材としての機能を更に充実しました。
本文に医療者からのコメントを収録!
 医療者からのコメントを多数収載したことで、さまざまな視点からの見解が、読む者の感性を刺激し、”答えのない”倫理学に対し新たなアプローチとなります。
●目次
第1部 基本理論編
医癒倫理学のキーワード
 あるケース/愛・まところ・信頼関係/責任/患者の身になること/QOLとSOL/QOLチェツクシー卜/よい死の物語/
 自由と自己決定/最善の利益/倫理綱領・倫理マニュアル・法/倫理と倫理学/まとめ

医療倫理学の基本問題
 A プライバシーと守秘義務
  1 守秘義務以前のデリカシー/2 秘密のまもり方/3 全人的医療とプライバシ!/
  4 自分のことを話したがる患者――秘密とは何か/5 プライバシー権とは何か/6 守秘義務はなぜ大切か/
  7 守秘義務解除の条件

 B インフォームド・コンセント
  1 インフォームドコンセントの成り立ち/2 インフォムド・コンセントの中身/3 インフォームド・コンセントの展開/
  4 インフォムド・コンセントはなぜ必要なのか/5 インフォームド・コンセントの根底にあるもの/
  6 インフォームド・コンセントの前提と除外条件/7 インフォームドコンセントについての見方のさまざま/
  8.立ち止まって考えよう

 C 医療情報の開示と説明
  1 開示・説明の範囲と深さの基準――4つの考え方/2 実質的基準と形式的基準/3 知りたいことの汲みとり方の工夫/
  4 カルテ開示のあり方

 D 本当のことの告知
  1 真実告知の流れはごく最近のこと/2 ウソとごまかし/3 真実告知の根拠/4 知らされない権利/
  5 真実告知の問題のひろがり

 E パターナリズム
  1 バターナリズムとは/2 バターナリズムの理由/3 パタナリズムの問題点/4 弱いバターナリズム/
  5 医療者がやきもきするとき

医療倫理学の応用問題
 A 治療拒否
  1 深夜の病棟巡回で/2 ダックス・ケース/3 シャポット・ケース/4 できるととはしたくなる/

 B 患者の弱さと自律の尊重
  1 自律的な個人としての患者/2 自律的患者という想定のきわどさ/3 二種のアドボカシー/4 アドポ力シーの困難さ@/
  5 アドポカシーの困難さA/6 より高い健康と自己実現

 C ケアと倫理
  1 ケアとはなんだろうか/2 ケアという行為も侵襲的かもしれない/3 ケアは弱者の存在を前提にしている/
  4 善意の中にひそむ敵意と悪意/5 ケアは弱者という存在を恒久化する/6 ケアとはやわらかい暴力のことか

 D 患者と医療者の意見の対立
  1 サーピスとしての医療/2 患者の求めに応じること/3 病気ではければ治療ではない/4 患者が求めない治療につい/
  5 医療者はどうすればいいのか

 E 家族と「その他」の関係
  1 家族の実像はマンガと違う/2 家族主義/3 家族のうつりかわり/4 家族の愛の神話とせつなさ/
  5 家族の二面性――愛と暴力性/6 家族と「その他の関係」

 F 限られた医療資源の配分
  1 医療資源は有限だ/2 治療の優先順位をどうやって決めたういいか/3 どうであったら平等なのか/
  4 目の前の患者とまだ来ぬ患者/5 環境倫理学との通路

第2部実践編-ケーススタディー
臨床現場のケース
 A 成人看護の場で
  Case 1 再発癌の告知と治療/Case 2 温泉旅館への外泊/Case 3 穏やかな死/Case 4 人工呼吸器の装着拒否/
  Case 5 パトナーへの連絡

 B 母性・小児看護の場で
  Casc 6 子どもの意思決定/Case 7 遺伝相談/Case 8 障害をもつ新生児への治療の差し控え/
  Case 9 結合双生児の分離手術

 C 老年看護の場で
  Case10 高齢者へのペースメーカー/Case11 身体拘束/Case12 経管栄養/Case13 看護師と医師との連携

 D 精神看護の場で
  Case14 アルコル依存症の治療/Case15 身体合併症の強制治療/Case16 自殺防止の行動制限

保健・研究・教育現場のケース
 A 保健活動と研究の場で
  Case17 在日外国人に対する医療/Case18 海外派遣/Case19 単身高齢者の在宅支援/
  Case20 異なる文化圏での調査/Case21 アンケー卜調査

 B 看護教育の場で
  Case22 実習で取り扱う患者情報/Case23 看護学生らしさ

補 論
 補論1 医療倫理の四原則とその問題点
  1 原則論のはじまり/2 どうして原則?/3 四原則の概要/4 原則論の問題点と諸批判

 補論2 ケース検討の進め方
  1 さまざまな型やチャート/2 ベストな方法はどれか/3 チャー卜に書き込む前と後に――解釈・判断/
  4 ケース検討でプライマリな課題――倫理的判断以前/5 ケース検討のゴール

参考文献