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雑誌

看護技術2010年10月増刊号

『月刊雑誌』2010年10月増刊号
Vol.56 No12 通巻826号

看護技術2010年10月増刊号

最新!感染看護Q&A
編集/塚本 容子 北海道医療大学看護福祉学部教授
B5判/176頁/定価2,640円(本体2,400円+税10%)
401101


●説明
「サーベイランスと組織構築」「消毒・滅菌,環境整備」「BSI( 血流感染) 対策」「SSI( 手術部位感染) 対策」「UTI( 尿路感染) 対策」「VAP( 人工呼吸器関連肺炎) 対策」「透析室の感染予防」「老人介護施設での感染対策」「感染予防技術」「感染症のある患者への対応」「予防接種」「職業感染管理」「感染予防にかかわる新しい医療製品」をテーマに,臨床現場で多く聞かれる感染看護に関する疑問を84 項目取り上げ,感染管理認定看護師などエキスパートの方々に答えていただきました.ナースが感染看護で困ったときにいつでも,どこでも活用できます.エビデンスとなる文献や役立つ情報も満載です.
●目次
サーベイランスと組織構築

 Q1 医療関連感染サーベイランスとその効果を教えてください
 Q2 院内感染対策委員会,院内感染対策チーム,院内感染対策リンクタッフは必ず設置すべきでしょうか?
   また,それぞれの役割はどのようになっているのでしょうか?



消毒・滅菌,環境整備

 Q3 小児科の共用スペースにあるおもちゃ(玩具)は,
    感染予防の面からどのように管理したらよいでしょうか?
 Q4 蘇生バッグの消毒・滅菌,管理はどのように行ったらよいでしょうか?
 Q5 産婦人科の内診台は患者ごとに,どのように清掃・消毒をしたらよいでしょうか?
 Q6 感染症で個室隔離をしている場合,ベッド周囲の消毒はどのように行ったらよいでしょうか?
 Q7 「ウイルスに効果あり」として清掃剤を紹介されたのですが,
    どのように判断して使用したらよいでしょうか?
 Q8 シングルユースは,リユースしてもよいのでしょうか?
 Q9 滅菌物の期限は何を基準にしているのでしょうか?


BSI(血流感染)対策

 Q10 輸液療法の際の静脈カテーテルの種類と選択基準を教えてください
 Q11 大腿部や頚部に中心静脈カテーテルを挿入した場合,
    すぐに感染リスクの低い鎖骨下静脈に入れ替えたほうがよいでしょうか?
 Q12 中心静脈カテーテル挿入時の皮膚の消毒(ポビドンヨードによる)は,
   「乾くまで」としていますが,早く乾かすためにあおいでよいでしょうか?
 Q13 小児の末梢カテーテルのドレッシング材交換は,どのタイミングで行いますか?
    また、その管理で注意することはどんなことでしょうか?
 Q14 病棟内でクリーンベンチがない場合の点滴調製に関する工夫を教えてください
 Q15 輸液ルートの交換はいつ行ったらよいでしょうか?
 Q16 輸液ルートのインラインフィルターは必要でしょうか?
 Q17 CDCからカテーテル関連血流感染の予防に関するガイドラインが新たに出たと聞きました.
    以前のガイドライントどこが異なるのでしょうか?


SSI(手術部位感染)対策

 Q18 手術前の禁煙は30日以上前から行うことが望ましいとありますが,
    入院が前日の場合は1日でも禁煙したほうがよいのでしょうか?
 Q19 抗菌薬の手術時追加投与時期の決め方について,帰室後の次回の投与はいつがよいのでしょうか?
 Q20 手術時の手袋は一重,二重のどちらがよいでしょうか?
 Q21 術後の体温管理はいつまで必要でしょうか?
 Q22 術後の血糖コントロールは,手術部位感染予防に効果があるいわれていますが,
    そのコントロールはどのように行ったらよいでしょうか?
 Q23 手術部位感染予防のための抗菌薬の投与は効果があるのでしょうか?
    またすべての手術に必要でしょうか?
 Q24 手術部位感染予防のために看護師はどのような栄養管理を行うことができるのでしょうか?
 Q25 手術後に毎日傷の消毒とガーゼ交換をしています.消毒はしないことを聞きましたが,
    どうすればよいでしょうか?


UTI(尿路感染)対策

 Q26 カテーテル関連尿路感染(CA-UTI)予防ための2009年版ガイドラインは,
    以前のガイドラインとどこが異なるのでしょうか?
 Q27 在宅では間欠的導尿を行う患者に毎回ディスポーザブルカテーテルを使用することは難しいのですが,
    どのように対応すればよいでしょうか?
 Q28 尿道留置カテーテル使用患者の膀胱洗浄は行ってはならないとありますが,
    それはなぜなのでしょうか?
 Q29 採尿バッグの排出口の消毒はいつ,どのように行うのでしょうか?
 Q30 採尿バッグが青くなっているのはどうしてでしょうか? 何か行ったほうがよいのでしょうか?
 Q31 尿道留置カテーテル挿入患者の感染対策では,どのようなことに注意したらよいでしょうか?


VAP(人工呼吸器関連肺炎)予防

 Q32 人工呼吸器回路はどのようなタイミングで交換するのが望ましいでしょうか? また,
    自施設で交換時期をどのように決めたらよいでしょうか?
 Q33 人工呼吸器関連肺炎(VAP)予防の面から吸引カテーテルは単回使用がよいでしょうか?
    また開放式と閉鎖式はどちらがよいでしょうか?
 Q34 VAP予防には頭部挙上がよいといわれていますが,褥瘡予防の面では30度以上は望ましくありません.
    この場合どのような体位にしたらよいでしょうか?
 Q35人工呼吸器関連肺炎(VAP)を減少させるために,
    どのように口腔ケアを行ったらよいのでしょうか?


透析室の感染予防

 Q36 血液透析カテーテル出口部の膿性滲出液からMRSAが検出された場合,
    どのように対処したらよいでしょうか?
 Q37 透析センターにて発熱,咳,嘔吐,下痢など感染症が疑われる患者が来院した場合,
    どのような対応をしたらよいでしょうか?


老人介護施設での感染対策

 Q38 施設で疥癬が流行しています.気がついたときには広がってしまっているのですが,
    予防内服に関する最新の知見は何かありますか?
 Q39 高齢者が感染したときのアセスメントのポイントはありますか?
 Q40 病院からメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染患者が入所してきました.
    施設には個室がないのですが,どのように管理すればよいでしょうか?


感染予防技術

 Q41 擦式アルコール手指消毒薬は通常の石けんと流水による手洗いよりも
     感染予防効果はあるのでしょうか?
 Q42 手指衛生はいつ行うのがよいでしょうか,また,どのような製品を用いればよいでしょうか?
 Q43 手指衛生の励行をポスターで呼びかけても遵守率(アドヒアランス)が低いのですが,
    効果的な方法はあるのでしょうか?
 Q44 サージカルマスクとN95マスクの使い分けはどのようにしたらよいでしょうか?
 Q45 医療処置の際の介助者個人防護具使用基準についてどのように考えるのがよいでしょうか?
 Q46 標準予防策と接触感染予防策としての個人防護具の使用方法は何が違うのでしょうか?
 Q47 MRSAで隔離されている患者の病室に,家族や面会者が入っても大丈夫でしょうか?
 Q48 隔離予防策実施後の解除基準はどのようにしたらよいでしょうか?
 Q49 結核病床がなく陰圧室もない病院で,肺結核疑い(喀痰抗酸菌塗抹検査が陽性)の患者が
    発生した場合,どのような対応をしたらよいでしょうか?
 Q50 骨・関節結核,結核性リンパ節炎などの患者では,
    通常の肺結核と同様の感染対策が必要でしょうか?
 Q51 外来に消化器症状のある患者(感染性胃腸炎疑いの患者)が多く来院する時期の感染対策は,
    どのように行えばよいのでしょうか?
 Q52 マルチドーズバイアル製剤を使用する場合,どのようなことに注意したらよいでしょうか?
 Q53 おむつから多剤耐性緑膿菌が検出された患者には,どのような対応をしたらよいでしょうか?
 Q54 移植などコンプロマイズドホスト(易感染宿主)の患者では,日和見感染を予防するために
    どのような対策をとったらよいでしょうか?
 Q55 埋め込み式静脈ポート(継続して使用する場合)の消毒方法と患者への指導は,
    どのように行ったらよいでしょうか?


感染症のある患者への対応

 Q56 MRSAなどによる多剤耐性菌症の患者の隔離は必ずすべきでしょうか?
    隔離することでの患者への心理・精神面に問題はないでしょうか?
 Q57 手術前のMRSAスクリーニング検査は必要でしょうか?
 Q58 PEGカテーテル挿入部からMRSAが検出された患者の対応は?
    また他の患者に感染させないためにどのような注意が必要ですか?
 Q59 MRSAをもつ在宅患者が家族に感染させないための注意点は?
 Q60 入院時にMRSA検査は必要でしょうか?
    過去にMRSA陽性だった患者が再入院する場合はどうでしょうか?
 Q61 多剤耐性結核や超多剤耐性結核とは何ですか? また通常の結核との対応の違いはありますか?
 Q62 インフルエンザの感染経路は通常飛沫感染ですが,接触感染や空気感染もあると聞きました.
    実際にはどのような対策が必要でしょうか?
 Q63 RSウイルス感染症の対策は,どのようにするとよいのでしょうか?
 Q64 ノロウイルスのアウトブレイク時には,擦式アルコール手指消毒薬よりも手洗いを行うほうがよいのは>
    なぜでしょうか?
 Q65 内視鏡検査で偽膜性腸炎と診断された場合(培養検査未,毒素迅速検査未)には
    どのような対応をしたらよいでしょうか?
 Q66 術前感染症検査はなぜ行うのでしょうか? 必ず行わなければならないのでしょうか?
 Q67 感染症が疑われる患者の検体採取はどのように行ったらよいでしょうか
 Q68 尿から多剤耐性緑膿菌(MDRP)が検出された患者の尿検査は
    どのくらいの頻度で行ったらよいでしょうか?
 Q69 切迫早産の患者と同室の患者がEBVかCMVの感染症の疑いが出てきました.
    どう対応したらよいでしょうか?
 Q70 母親が感染症をもっていた場合の授乳時のリスクをどのように考えたらよいでしょうか?
 Q71 HIV感染症を疑う症状にはどのようなものがありますか?
 Q72 術前のスクリーニング検査でHIV陽性が判明しました.どのように対応したらよいでしょうか?


予防接種

 Q73 抗インフルエンザ薬の予防投与を行ったほうがよいのはどういった患者でしょうか?
 Q74 子どもが化学療法を受けている場合,兄弟のワクチン接種はどのように考えたらよいでしょうか?
 Q75 Hibワクチンとはどのようなものですか?
 Q76 小児ワクチンの抗体価はどのように測定しているのでしょうか?
 Q77 鎌で手を切った,錆びた釘を踏んだといった外傷患者に対して,破傷風ワクチンは
    どのような基準で使用したらよいでしょうか?


職業感染管理

 Q78 針刺しや切創など血液曝露後のフォローアップ検査は,いつ実施したらよいでしょうか?
 Q79 B型肝炎予防のためのワクチンを3回接種しましたが,抗体価が獲得できませんでした.
    もう一度ワクチンを3回接種したほうがよいでしょうか?
 Q80 近年,新しい結核の検査法としてクオンティフェロン TBが使用されていますが,
    どのような検査なのでしょうか? また臨床,感染管理での利用法は?
 Q81 病棟内で水痘の職員が発生しました.どのように対応したらよいでしょうか?


感染予防にかかわる新しい医療製品

 Q82 PICCとは,どんなカテーテルでしょうか?
 Q83 様々な手袋,ガウン,マスクがありますが,どのような基準で選べばよいでしょうか?
 Q84 感染を予防するための最近の新しいテクノロジー・製品について教えてください.
    新しい製品を導入する際,どのように考えたらよいのでしょうか?
●その他
執筆者(執筆順)

松澤 由香里  (北見赤十字病院看護係長)
平岡 康子    (旭川赤十字病院看護副部長)
原 理加     (釧路赤十字病院感染管理認定看護師)
鎌田 明     (医療法人母恋 天使病院感染管理認定看護師)
秩父 千春    (自衛隊札幌病院感染管理認定看護師)
塩谷 光彦    (心臓血管センター北海道大野病院感染管理認定看護師)
唯野 貢司    (北海道医療大学薬学部教授)
齊藤 正恵    (NTT東日本札幌病院感染管理認定看護師)
塚本 容子    (北海道医療大学大学院看護福祉学研究科教授)
加藤 美紀    (医療法人母恋 日鋼記念病院看専管理認定看護師)
桐 則行     (市立旭川病院感染管理認定看護師)
西 朝江     (札幌社会保険総合病院感染管理認定看護師)
三宮 乙恵    (市立釧路総合病院感染管理認定看護師)
井 裕美    (北海道循環器病院感染管理認定看護師)
山田 佳緒里  (北海道医療大学大学院看護福祉学研究科)
長谷山 雅美  (北海道医療大学大学院看護福祉学研究科)
石山 景子    (北海道医療大学看護福祉学部助教)
家入 裕子    (済生会熊本病院TQM部副看護師長)
平畠 弘美    (北海道医療大学認定看護師研修センター皮膚・排泄ケア認定看護師)
小川 伸     (市立横手病院感染管理認定看護師)
三宅 隆仁    (北海道医療大学大学院看護福祉学研究科感染管理認定看護師)
小山田 玲子  (北海道大学病院感染管理認定看護師)
石上 香     (旭川医科大学病院感染管理認定看護師)
掛水 智子    (国立病院機構 北海道医療センター感染管理認定看護師)
五十嵐 孝    (JA秋田厚生連仙北組合総合病院感染管理認定看護師)
北山 由香里  (医療法人母恋天使病院感染管理認定看護師)
四宮 聡     (箕面市立病院感染管理認定看護師)
飯島 正平    (箕面市立病院チーム医療推進部部長,外科主任部長)
石角 鈴華    (市立札幌病院感染管理認定看護師)
長倉 竜也    (札幌北楡病院感染管理認定看護師)
宮ア 佳奈子   (札幌医科大学附属病院感染管理認定看護師)
斎藤 道子    (北海道脳神経外科記念病院感染管理認定看護師)
網島 優      (国立病院機構北海道医療センター呼吸器内科医長,感染対策室長)
菊地 義弘    (宮城県立がんセンター感染管理認定看護師)
萩野 貴志    (NTT東日本札幌病院感染管理認定看護師)
野田 久美子   (北海道医療大学薬学部助教)
満田 年宏    (横浜市立大学附属病院感染制御部部長)