雑誌
『月刊雑誌』2022年9月号
Vol.68 No10 通巻992号
看護技術2022年9月号
高齢がん患者への意思決定支援
編集協力/小川朝生
個人防護具(PPE)による有害事象から看護師を護る
編集協力/志村知子
B5判/96頁/定価1,430円(本体1,300円+税10%)
401090
- ●説明
第1特集
◆高齢がん患者への意思決定支援
編集協力/小川朝生(国立がん研究センター東病院 精神腫瘍科長)
高齢がん患者では,患者本人の治療に耐えうる能力や予後の予測,死生観,認知機能,家族の考えや看護・介護の態勢など,様々な要素が治療法の選択や治療意思の決定に関与する.一方で,治療法の進歩により,高齢がん患者の治療選択肢も広がっており,治療法の選択や治療意思の決定に悩む患者・家族も多い.
本特集では,高齢のがん患者やその家族に対し,意思の尊重と効果的な治療・ケアとのバランスの取れた意思決定支援をするための知識・考え方を提供する.
第2特集
◆個人防護具(PPE)による有害事象から看護師を護る
編集協力/志村知子(日本医科大学付属病院 看護管理室 急性・重症患者看護専門看護師,皮膚・排泄ケア認定看護師)
新型コロナウイルス感染症により,個人防護具(PPE)の臨床現場での長時間にわたる使用の機会が増えた.これまでもPPE
を使用することはあったが,比較的短時間であり有害事象が生じることも少なかった.PPE使用により生じる有害事象には,皮膚の損傷や圧痕をはじめとして様々なものがあげられる.
本特集では,PPEの使用と有害事象について,また新型コロナウイルス,PPEによる有害事象の双方からバランスよく身を
護るための効果的な対策を提示する.
- ●目次
第1特集
◆高齢がん患者への意思決定支援
編集協力/小川朝生
●Part1 高齢がん患者の意思決定を取り巻く環境
小川朝生
●Part2 意思決定を支援する際に踏まえておきたい高齢がん患者の特徴
➊身体的特徴とアセスメント
土方奈奈子, 辻 哲也
➋精神・認知機能の特徴とアセスメント
井上真一郎
➌社会的特徴と退院支援, 在宅との連携
横川史穂子
●Part3 意思決定を支援する際に踏まえておきたい治療法の進歩と支持療法
➊外科治療
岡野 渉
➋内科治療
山本 寛
●Part4 看護師が高齢がん患者の意思決定支援を実践するうえで
押さえておきたいポイント
渡邉眞理
●Part5 事例で学ぶ 高齢がん患者の意思決定支援
➊がん初期の治療意思と治療法選択における意思決定支援
平野勇太
➋治療の継続に際しての意思決定支援
井上智香
➌認知機能障害のある高齢者がん患者の意思決定―高齢者の言動・ 生活から考える最善
佐藤典子
➍患者と家族の意思が異なるケース, 家族のサポートが望めないケースでの
意思決定支援
清水奈緒美
第2特集
◆個人防護具(PPE)による有害事象から看護師を護る
編集協力/志村知子
●Part1 コロナ禍での感染対策に伴う有害事象
〜ICUにおけるPPEの使用に伴うトラブル〜
川原龍太,志村知子
●Part2 感染対策が医療者の皮膚に及ぼす影響と対応策
〜PPE着用中の皮膚を護る〜
山本まゆみ,志村知子
連 載
◆看護サマリーの書き方
●患者のもてる力や強みに焦点を当てた看護サマリー
西村宣子
◆患者の自発性を引き出す服薬支援
●回復期リハビリテーション病棟の脳梗塞患者における継続可能な薬物療法の実践
鈴木亮平
◆LGBTQを理解する
●在宅ケアを受けるLGBTQ当事者がスタッフに望むこと
佐藤悠祐
◆コロナ禍以降のコミュニケーションスキル(最終回)
●「関係の質」を高めるための心の持ちよう
永瀬隆之
◆中堅看護師が抱えがちな課題の乗り越え方
●【キャリア・人間関係】板挟みに陥る中堅の悩み徹底解剖
〜心折れずに生き延びる秘訣を語る〜
Nバク
- ●その他
- 【次号予告】
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第1特集
◆高齢腎不全患者の治療選択に寄り添う看護
:透析からCKMまで
編集協力/内田明子(聖隷佐倉市民病院 総看護部長)
高齢のCKD患者では,腎機能の残存能力や予後の予測,認知機能や他の疾患の状態,患者本人の人生観など,様々な要素が治療法の選択や意思の決定に関与する.一方で,腎代替療法の導入には,費用・通院の介助などで家族の援助が必要となるケースも多く,意思決定に悩む家族も多い.
本特集では,高齢の腎不全患者やその家族に寄り添い,支援をする機会も多い看護師に向けて,最適な意思決定支援を行うための知識・考え方を提供したい.
同時発売!10月臨時増刊号
特集
◆多職種・地域連携で心不全パンデミックに備える
―2025年に向けて押さえておきたいポイント―
編集協力/若林留美(東京女子医科大学病院 慢性心不全看護認定看護師)
2025年には高齢の心不全患者数が大幅に増加する「心不全パンデミック」に陥るといわれている.心不全パンデミックを防ぐには,心不全の予防や再発・増悪化を防止することが重要になる.また,心不全パンデミックが起こった場合に備えて,「地域」や「連携」をキーワードとする支援体制の拡充が求められる.
本増刊号では,予想される心不全パンデミックの実態を明らかにし,その進行を抑制・阻止するために看護師にできることを,「地域」や「連携」といった視点を踏まえ解説する.
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