雑誌
『月刊雑誌』2022年8月号
Vol.68 No9 通巻991号
看護技術2022年8月号
クリティカル領域における緩和ケア
―身体・精神症状からメンタルヘルスまで―
編集協力/櫻本秀明
がん看護に活かす腫瘍循環器学
編集協力/小澤桂子
B5判/96頁/定価1,430円(本体1,300円+税10%)
401080
- ●説明
第1特集
◆クリティカル領域における緩和ケア
―身体・精神症状からメンタルヘルスまで―
編集協力/櫻本秀明(日本赤十字九州国際看護大学 クリティカルケア・災害看護領域 教授)
クリティカル領域では,患者の苦痛となる症状の発症頻度が高いにもかかわらず,必要な緩和ケアが行われていないケースがある.クリティカル領域に従事する看護師には,患者の苦痛となる症状を早期・的確にアセスメントし緩和ケアにつなげる役目や,疑問や不安を抱えた患者・家族に必要な情報を提供し,話し合い寄り添う役目が求められる.
本特集では,刻一刻と状況が変化するクリティカル領域で,患者・家族の苦痛を緩和してQOL の改善を図る「緩和ケア」を看護師がどのように実践すべきかについて解説する.
第2特集
◆がん看護に活かす腫瘍循環器学
編集協力/小澤桂子(NTT東日本関東病院 看護部 看護師長, がん看護専門看護師)
わが国では高齢化の加速に伴い,がんと心疾患を合併している患者が増加している.このような状況下では,がん治療を行う医療者と,循環器を専門とする医療者の連携が必須となる.
腫瘍循環器学とは,腫瘍と循環器疾患の両者が重なった領域を扱う新しい診療/学問分野であり,専門外来を持つ病院も少しずつ増えている.
本特集では,今後看護師が,がん患者の心血管合併症のリスク評価や徴候の早期発見,生活を整えたりセルフモニタリングを行うための支援や心理面へのケアなどを行えるようになるために,明日からのがん看護に活かせる腫瘍循環器学の知識を解説する.
- ●目次
第1特集
◆クリティカル領域における緩和ケア
―身体・精神症状からメンタルヘルスまで―
編集協力/櫻本秀明
●Part1 クリティカル領域における「緩和ケア」とは
櫻本秀明
●Part2 クリティカル領域における「緩和ケア」の実際
➊痛みの緩和
山崎友香子
➋不穏・ せん妄症状の緩和
岡本菜子
➌口渇感の緩和
河原良美
➍睡眠障害(不眠)の緩和
村田洋章
➎呼吸困難の緩和
福島綾子, 櫻本秀明
➏不安・ うつ症状の緩和
大山祐介
➐PTSD症状の緩和
春名純平
➑家族のメンタルヘルス症状の緩和
本田順子, 島田なつき
●Part3 クリティカルな場面での患者とのコミュニケーションのコツと緩和ケア
―話せない患者とのコミュニケーションのコツ
大内 玲
●Part4 クリティカルな場面での家族への共同意思決定支援
加藤 茜
●Part5 事例で学ぶ クリティカル領域における「緩和ケア」
➊ICU入室後に「せん妄」を発症した患者への緩和ケア
若林侑起
➋精神症状(不安・ うつ症状: 不眠)
杉島 寛
➌家族のメンタルヘルス症状の緩和
片山雪子
第2特集
◆がん看護に活かす腫瘍循環器学
編集協力/小澤桂子
●Part1 がん治療における心血管合併症
高橋雅信
●Part2 腫瘍循環器ケア
〜患者中心かつ学際領域の多職種間連携と看護師への期待〜
佐瀬一洋
●Part3 がん治療側と循環器側の連携の必要性
進藤彰人, 赤澤 宏
●Part4 腫瘍循環器学をがん看護にどのように活かすか
濱田珠美
連 載
◆看護サマリーの書き方
●継続看護を実現するために地域の共通書式を作成・活用する
柳田千草
◆患者の自発性を引き出す服薬支援
●疼痛を訴える術後管理中(急性期)の患者への服薬支援
能城裕希
◆LGBTQを理解する
●LGBTQと老後
永易至文
◆コロナ禍以降のコミュニケーションスキル
●自立を促すコミュニケーションスキル
永瀬隆之
◆中堅看護師が抱えがちな課題の乗り越え方
●【自己啓発】モチベーションを保つコツ
〜働く意味や価値について考える〜
Nバク
- ●その他
- 【次号予告】
2022年9月号は2022年8月20日発売!
第1特集
◆高齢がん患者への意思決定支援
編集協力/小川朝生(国立がん研究センター 先端医療開発センター 精神腫瘍学開発分野長)
高齢がん患者では,患者本人の治療に耐えうる能力や予後の予測,死生観,認知機能,家族の考えや看護・介護の態勢など,様々な要素が治療法の選択や治療意思の決定に関与する.一方で,治療法の進歩により,高齢がん患者の治療選択肢も広がっており,治療法の選択や治療意思の決定に悩む患者・家族も多い.
本特集では,高齢のがん患者やその家族に対し,意思の尊重と効果的な治療・ケアとのバランスの取れた意思決定支援をするための知識・考え方を提供する.
第2特集
◆個人防護具(PPE)による有害事象から看護師を護る
編集協力/志村知子(日本医科大学付属病院 急性・重症患者看護専門看護師,皮膚・排泄ケア認定看護師)
新型コロナウイルス感染症により,個人用防護具(PPE)の臨床現場での長時間にわたる使用の機会が増えた.これまでもPPEを使用することはあったが,比較的短時間であり有害事象が生じることも少なかった.PPE使用により生じる有害事象には,皮膚の損傷や圧痕をはじめとして様々なものがあげられる.
本特集では,PPEの使用と有害事象について,また新型コロナウイルス,PPEによる有害事象の双方からバランスよく身を護るための効果的な対策を提示する.
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