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雑誌

看護技術2021年9月号

『月刊雑誌』2021年9月号
Vol.67 No10 通巻978号

看護技術2021年9月号

看護実践に活かす!
臨床推論
編集協力/国島正義
急性期でこそ活用する
ARCSモデル
編集協力/池田七衣,内橋 恵
B5判/104頁/定価1,430円(本体1,300円+税10%)
401090


●説明
第1特集

看護実践に活かす!
 臨床推論

  編集協力/国島正義(独立行政法人国立病院機構 呉医療センター・中国がんセンター 救急科 診療看護師)

 看護師は常日頃から臨床推論を無意識に実施しているが,看護実践に適切に活かすためには,技術や知識だけでなく根拠づけを行うための思考プロセスが重要となる.臨床推論を根拠をもとに実践することで,直感的にとらえていた患者の状態を看護師間で共有し,自信をもって医師に報告することが可能になる.
 本特集では,看護師が行う臨床推論の根拠づけの重要性と的確な情報収集の方法を提示しつつ,導き出したアセスメント結果を効果的に共有するためのポイントを解説する.

第2特集

急性期でこそ活用する
 ARCSモデル

  編集協力/池田七衣(甲南女子大学 看護リハビリテーション学部看護学科 准教授)
       内橋 恵  (順心リハビリテーション病院/甲南女子大学 看護学研究科老年看護学 研究生/Nurture 代表)

 急性期領域では患者と接する時間が限られるため,持続的な患者教育が難しい現状がある.こうした実状を踏まえ,4つの側面から短期間で効率的に患者の病気への学習意欲を向上させる有効なツールとして,「ARCSモデル」が注目を集めている.
 本特集では,臨床現場での「ARCSモデル」の有効な活用方法について,主に急性期領域を中心に解説する.
●目次
第1特集

看護実践に活かす!
 臨床推論

     編集協力/国島正義

Part1 看護における臨床推論とは何か
     :思考プロセスと診断の流れ

     国島正義

Part2 看護における「臨床推論」を的確に行うポイント
  ➊看護師にもできる「臨床推論」に必要な情報の収集方法
     国島正義

  ➋「臨床推論」に必要な情報整理の仕方
     国島正義

Part3 「臨床推論」の結果をうまく伝えるコツ
     国島正義

Part4 症状別にみる臨床推論
  ➊咳嗽患者の臨床推論
     川ア竹哉

  ➋呼吸困難を訴える患者の臨床推論
     田向宏和

  ➌麻痺症状を発症した患者の臨床推論
     高祖直美

  ➍腹痛を訴える患者の臨床推論
     金井 誠

  ➎発熱患者の臨床推論
     竹本雪子

第2特集

急性期でこそ活用する
 ARCSモデル

     編集協力/池田七衣,内橋 恵

Part1 急性期だからこそARCS動機づけモデルを使いこなそう!
     池田七衣

Part2 事例で学ぶ「ARCSモデル」
  ➊生きる意味を見失っていた胸部大動脈解離の患者に対する隠れたAttentionへの介入
     森 みさ子

  ➋ARCS動機づけモデルを活用した心不全患者への患者教育
     坂木孝輔,伊藤百合野

連 載

選べる! 使える! ストーマ装具〔解説動画つき!〕
ストーマ周囲の皮膚障害別にみる装具選択のポイントとケア
  工藤礼子

皮膚疾患・皮膚障害の見方とケア方法
がんばりすぎないストーマ周囲皮膚障害ケア
  小林由加子

多死社会におけるスピリチュアルケア
日本人1億2千万総お釈迦様時代(現代のスピリチュアリティ)
  玉置妙憂

循環器疾患患者の療養支援
身寄りのない循環器疾患患者への療養支援
  久保美紀

マイナーエマージェンシーを見逃さないためのポイント
からだがかゆい(アナフィラキシー)
  渕本雅昭

生死を巡る心理童話
喰い意地亢進症-H
 :失われた味を求めて

  中川 晶
●その他
【次号予告】
 2021年10月号は2021年9月20日発売!

第1特集

術前から術後までトータルに管理する!
 周術期における
 シームレスな感染対策

  編集協力/谷口英喜(済生会横浜市東部病院 患者支援センター センター長,栄養部 部長)

 新型コロナウイルス感染症の蔓延により院内感染対策が徹底されるなか,周術期における感染対策では,術前〜術後までを多職種でシームレスに連携することが求められている.
 本特集では周術期に行われる感染症対策の現状を整理しつつ,看護師がシームレスな感染対策を担うための知識と実践を解説する.

第2特集

救急領域における
 虐待への気づき

  編集協力/山田典子(日本赤十字秋田看護大学 教授)

 虐待が現代社会の問題として取り上げられて久しい.救急領域は子どもや高齢者などの虐待(もしくは疑)事例に遭遇する頻度が高いため,虐待を見逃さないことや児童相談所・医療ソーシャルワーカーといった関係各所との連携などが求められる.
 本特集では,救急領域で虐待に遭遇した際に看護師が注意すべきポイントや,関係各所との連携のあり方などについて解説する.


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