雑誌
『月刊雑誌』2021年5月号
Vol.46 No6 通巻579号
看護展望2021年5月号
地域看護学の卒業時到達目標と内容・方法から考える
「地域・在宅看護論」の新たな授業づくり
編集協力・執筆=宮ア美砂子
B5判/88頁/定価1,650円(本体1,500円+税10%)
402050
- ●説明
特 集
◆地域看護学の卒業時到達目標と内容・方法から考える
「地域・在宅看護論」の新たな授業づくり
編集協力・執筆=宮ア美砂子 千葉大学大学院 看護学研究院 教授 / 一般社団法人日本地域看護学会 理事長
2022年度から適用される新カリキュラムでは、これまでの「在宅看護論」が「地域・在宅看護論」へ名称を変え、基礎看護学の次の位置づけとなりました。看護師等養成所の運営に関する指導ガイドラインには改正のポイントが記されていますが、授業にどう組み込むか悩む先生も多いでしょう。また、基礎看護学と平行して1年生のうちから学ばせることが求められ、何をどこまで教えるか明確な指針が必要となります。
この地域・在宅看護論について考える一助として、日本地域看護学会より「地域看護学の卒業時到達目標と内容・方法」が出されました。この資料では特に「必要な能力」「到達目標」「教育内容・方法」について解説がされています。
そこで本特集では、この資料を読み解き、地域看護学を教えるうえで求められる内容について理解しつつ、地域看護学と密接に関係する「地域・在宅看護論」を教えていくために教員に求められる視点や考え方についても学んでいきます。
- ●目次
Interview
●「二度と院内感染を起こさない」ということを職員全員の共通目標に、
感染対策の徹底を図る
伴 真理子
特 集
◆地域看護学の卒業時到達目標と内容・方法から考える
「地域・在宅看護論」の新たな授業づくり
編集協力・執筆=宮ア美砂子
◆Part 1 総論
●看護基礎教育におけるこれからの「地域・在宅看護論」と授業づくり
宮ア美砂子
◆Part 2 解説
●看護学基礎教育で修得すべき地域看護の能力(コンピテンシー)と
卒業時到達目標、および目標に到達するための教育内容と方法(2020)を読み解く
岸 恵美子
◆Part 3 看護学基礎教育で修得すべき地域看護の能力と卒業時到達目標、および目標に
到達するための教育内容と方法(2020)の視点を取り入れた「地域・在宅看護論」
の授業づくり
●「地域・在宅看護論」の学習目標、順序性、教えるべき内容について
石橋みゆき
●コロナ禍での効果的な教授法と臨地実習先との連携について
斉藤恵美子
◆Part 4 【 事例】看護学基礎教育で修得すべき地域看護の能力と卒業時到達目標、および
目標に到達するための教育内容と方法(2020)の視点を取り入れた授業案
●看護師教育課程における「地域看護学」教育の新たな展開
赤星琴美・小野治子
●保健師の家庭訪問援助事例を教材とした授業展開
佐藤紀子
管 理
◆看護における多文化マネジメント 外国ルーツのスタッフと共に働くO
●イスラム教徒のラマダンと採用面接での注意
二見 茜
◆防げ! 中途採用のミスマッチ コストを下げて、採用したい人を採用し、長く活躍してもらいたいD〔解説動画付き〕
●選考段階で適切な面接コミュニケーションをしていますか?
@〜パーソナリティーを問う質問
石田秀朗
◆見直し! 病棟の日常生活援助 質の高いケアのために管理者ができることD
●転倒予防に対する医療者、患者の意識向上を目指した取り組み
前田有美
◆スタッフのセルフマネジメント力を育てる10のメソッドD
●多職種との連携を図る
――COVID-19病棟での連携で大切なこと
三浦 将・井川由香里
◆スタッフをハラスメントから守る法的知識D
●裁判例から学ぶ「精神的な攻撃」
――パワハラの該当性を判断する
白鳥秀明
◆働き過ぎの管理者のための上手な自分の癒し方D
●自分のダメな部分も優しく受け入れて!
セルフ・コンパッションで、いつも心に豊かさを
谷原弘之
教 育
◆臨床実践能力をUPする シミュレーション教育D
●テクニックを磨くシミュレーショントレーニング・感性を磨くロールプレイ
橋聖子
◆学びの質を高めるオンライン授業の工夫D
●学習者中心のオンライン授業の展開
――ドラマ的に授業を展開する
新井英靖
◆看護学生の観〞をはぐくむD
●死んだらどうなるのか@
――死後の類型――
小野原雅夫
◆TOPICS
●「まん延防止等重点措置」大阪、兵庫、宮城の1府2県に適用
4月5日から1か月 東京、京都、沖縄は12日から追加 ほか
水巻中正
◆こころをみつめるBOOK GUIDE Vol.161
●星野道夫著『新版 悠久の時を旅する』
皆藤 章
- ●その他
- 【次号予告】
『看護展望』2021年6月号は2021年5月25日発売!
特 集
◆進展する実習指導者育成の改革
〜臨地実習を学生が看護を学ぶ場にするために〜
編集協力・執筆 目黒 悟(元藤沢市教育文化センター)
永井睦子(獨協医科大学SDセンター)
2020年9月24日、厚労省より“「保健師助産師看護師実習指導者講習会の実施要綱について」の一部改正について”の通知がなされた。この通知にともない、実習指導者講習会は、総時間数が240時間から180時間に削減され、単位互換をしやすくするためにeラーニングの活用が積極的に推進されることとなった。こうしたことから危惧されるのは、額面上の時間数合わせにとどまり、教育内容の“質”が十分に吟味されないことである。
そこで、本特集では、今時の実施要綱一部改正を教育内容の“質”を根本から見直す好機ととらえ、そこに示された「実習指導の基盤」の中身を従来通りの「実習指導案の作成」に充ててしまうのではなく、臨地実習を学生が看護を学ぶ場にするための“本当の指導”につながる実習指導者育成の方策として示していきたい。
連載
◆『スタッフのセルフマネジメント力を育てる10のメソッド』E
三浦 将・井川由香里 株式会社チームダイナミクス
◆『看護学生の“観”をはぐくむ』E
小野原雅夫 福島大学
◆『防げ! 中途採用のミスマッチ』E
石田秀朗 テキックス株式会社
◆『スタッフをハラスメントから守る法的知識』E
白鳥秀明 東京パブリック法律事務所
◆『臨床実践能力をUPする シミュレーション教育』E
橋聖子 折尾愛真高等学校
◆『働き過ぎの管理者のための上手な自分の癒し方』E
谷原弘之 川崎医療福祉大学
◆『学びの質を高めるオンライン授業の工夫』E
新井英靖 茨城大学大学院
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