看護を中心に医療・保健・介護福祉の発展を支え続ける専門出版社

雑誌

看護技術2021年2月号

『月刊雑誌』2021年2月号
Vol.67 No2 通巻970号

看護技術2021年2月号

患者の “自分らしさ” を最後まで支える
アピアランスケア
編集協力/野澤桂子
がんゲノム医療の基礎知識と支援方法
患者から相談を受けたとき看護師にできること
編集協力/田中敦子
B5判/104頁/定価1,430円(本体1,300円+税10%)
401020


●説明
第1特集

患者の“自分らしさ”を最後まで支える
 アピアランスケア

  編集協力/野澤桂子(国立がん研究センター中央病院 アピアランス支援センター センター長)

 アピアランスケアは,がん治療によって患者に生じる外見・身体変化へのケアだけでなく,それまでの“自分らしさ”が揺さぶられることで生じる心理・精神面へのケアや,人間・社会関係の再構築を援助する側面が強い.つまり,単に身体的な欠損・変化を補うのではなく,患者が自身の変化を受け入れ“自分らしく”最後まで生活するための全人的ケアが求められる.
 本特集では,アピアランスケアを患者の“自分らしさ”を支えるケアとしてとらえ,十人十色の患者のライフイベントをいかに支えていくかを解説する.

第2特集

がんゲノム医療の基礎知識と支援方法
 患者から相談を受けたとき看護師にできること

  編集協力/田中敦子(公益財団法人田附興風会医学研究所北野病院 乳がん看護認定看護師)

 がんゲノム医療が加速度的な進歩を遂げている一方,治療方法や検査について把握することは,がん患者はもちろん医療者にすら難しい.がん患者から「がんゲノム医療」について相談を受ける機会が今後増えることが予想されるなかで,看護師は患者のニーズの把握と,的確な情報提供と支援が求められていく.
 本特集では,がんゲノム医療の基礎的な知識を押さえ,がん患者から相談を受けた際の対応や支援方法について紹介する.
●目次
第1特集

患者の “自分らしさ” を最後まで支える
 アピアランスケア

     編集協力/野澤桂子

Part1 支持療法としてのアピアランスケア
     ―学際的な活動と看護の専門性を中心に―

     飯野京子・他

Part2 諸症状と対処
  ➊外見の変化が不安な患者とのコミュニケーション
     野澤桂子

  ➋脱毛・毛髪変色
     大椛裕美

  ➌顔の変化(色素沈着・皮膚障害)
     土井久容,藤原由佳

  ➍爪の変色・変形,手足症候群
     藤間勝子

  ➎浮腫
     橋由美子

  ➏手術による乳房の欠損
     鈴木牧子

Part3 事例から学ぶ アピアランスケア
  ➊生前葬として行った「ありがとうを伝える会」を支えたアピアランスケア
   ―会での体験が本人及び参加者に与える意味―

     和泉秀子,垣本看子

  ➋ウィッグ使用に悩む男性患者への支援
     岡本真理子

  ➌子どもの卒業式への出席を希望する患者へのかかわり
     田美香

第2特集

がんゲノム医療の基礎知識と支援方法
 患者から相談を受けたとき看護師にできること

     編集協力/田中敦子

Part1 がんゲノム医療の最新動向と基礎知識
     西垣昌和

Part2 患者からがんゲノム医療の相談を受けた時の支援
     井関千裕

連 載

皮膚疾患・皮膚障害の見方とケア方法
スキン-テアに対するアセスメントとケア
  市川由美子

多死社会におけるスピリチュアルケア
お迎え現象
  玉置妙憂

循環器疾患患者の療養支援
循環器疾患患者・家族への療養支援における地域包括ケアシステムの活用
  松田謙一

生死を巡る心理童話
喰い意地亢進症-A
 :思い出

  中川 晶
●その他
【次号予告】
 2021年3月号は2021年2月20日発売!

第1特集

看護師主導で防ぐ!
 一般病棟と重症患者に役立つせん妄ケア

  編集協力/藤野智子(聖マリアンナ医科大学病院 看護部 師長,急性・重症患者看護専門看護師,集中ケア認定看護師)

 せん妄は多様な因子を背景とするだけでなく,PICSや中長期的な予後不良の一因となるため,早期の発見と対応が必要である.せん妄ケアには,常に患者のそばにいる看護師の主導によるアセスメントとケアが重要であり,そのための包括的かつ実践的な指針が求められている.
 そこで本特集では,看護師主導で実践するせん妄ケアを取り上げ,最新のエビデンスと理論をもとに解説する.

第2特集

クリティカルケア領域におけるACP
 :多様な死の軌跡と向き合うために

  編集協力/細萱順一(かわぐち心臓呼吸器病院 看護部 統括師長,急性・重症患者看護専門看護師)

 「人生の最終段階の医療・ケアについて事前に繰り返し話し合うプロセス」がアドバンス・ケア・プランニング(Advance Care Planning;ACP)の特徴だが,クリティカルケア領域では「事前に繰り返し話し合う」こと自体が大きな課題となる.クリティカルケア領域でのACPの質向上のためには,多職種での連携はもちろん,患者・家族の多様な死生観に寄り添った丁寧な支援が必須となる.
 本特集では,クリティカルケア領域におけるACPの考え方を整理し,先進的な実践を紹介する.


2020年10月臨時増刊号 好評発売中!!
特集 発症から看取りまでを支える
   脳卒中のトータルケア


2020年4月臨時増刊号 好評発売中!!
特集 超高齢社会の重要トピック
   フレイル対策最前線


2019年10月臨時増刊号 好評発売中!!
特集 認知症者の意思決定支援
   意思形成・表明・実現のプロセスを支援する


2019年4月臨時増刊号 好評発売中!!
特集 家族ケアの“困った場面” 解決法
   システムズアプローチの理解と活用


2018年4月臨時増刊号 好評発売中!!
特集 医科歯科連携で取り組むオーラルマネジメント
   一歩進んだケア技術と効果的な連携のポイント


看護管理者・看護教育者のための総合誌「看護展望」も好評発売中!!


≪『看護技術』を年間定期購読しませんか?≫
小社ホームページからお申し込みいただくと,送料無料でご自宅までお届けいたします! 

『看護技術』年間定期購読のご案内