書籍
看護教育に生かすアクティブ・ラーニング 第1版
授業づくりの基本と実践
著:新井英靖
B5判/160頁/定価2,640円(本体2,400円+税10%)
ISBN:978-4-8392-1646-7
第1版/2019年 07月
- ●説明
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- ●目次
- アクティブ・ラーニングの基本的な考え方や実践方法がわかる!
★アクティブ・ラーニングと聞いて、「話し合い活動」や「発表(プレゼンテーション)」といった形式ばかりに注目してはいませんか?
★本書は、アクティブ・ラーニングを表面的にとらえた「方法主義」を批判的に検討し、その本質を理解しながら、看護教育を実践できるようになることをねらいとしています。
★近年、教育学や看護教育で話題になっている用語をアクティブ・ラーニングとの関係で整理。教育学で求められている教育方法や授業づくりの改革について解説しながら、今後の看護教育の授業づくりの方向性や実践課題について示します。
★看護学校で展開されている授業を多く例示し、参考にしやすい構成です。
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《著》
新井英靖(茨城大学教育学部教授)
序章 アクティブ・ラーニングは「方法」ではない
1 高等教育の実践改革が求められている
2 アクティブ・ラーニングにおける「方法主義」批判
3 本書の内容と構成
第T部 「深い学び」につながるアクティブ・ラーニング
第1章 「深く学ぶ」とはどういうことか?
1 アクティブ・ラーニングが注目される理由
2 看護教育で求められる「アクティブ・ラーニング」とは?
3 「アクティブ・ラーニング」の落とし穴
4 「深い学び」と「浅い学び」
5 「深い学び」を創出するアクティブ・ラーニングの実践課題
第2章 「コンピテンス」を育てる授業の方法
1 「コンピテンス」とはどのような資質・能力か?
2 「コンピテンス」と「スキル」の関係
3 資質・能力(コンピテンス)を構成するもの
4 コンピテンスを育てるための教科書の活用
第3章 アクティブ・ラーニングとカリキュラム・マネジメント
1 学びをクロスすることで汎用的能力が身につく
2 科目間を横断的にとらえた授業づくりの必要性
3 看護教育におけるカリキュラム・マネジメント
4 カリキュラム・マネジメントの方法
第U部 「深く学ぶ」ためのアクティブ・ラーニングの授業設計
第4章 「現実」と「虚構」を往復する授業設計
1 「変化する状況に対応する力」とはどのようなものか?
2 現実から離れた「セカイ」のなかで想像する
3 「事例」をとおしてアクティブに深く学ぶ
4 「見方・考え方」の育成は授業者が視点をもつことから
第5章 看護の本質を踏まえた教材の開発
1 教えたいことの「本質」を見極める
2 医療・看護分野の大きなテーマと学習者の関心
3 学問の「本質」と「私」との接点を見つけ出す
4 「葛藤」するなかで深く学ぶ
5 「看護の本質」を踏まえたアクティブ・ラーニングの展開
第6章 「共同的な学び」のなかで深める思考力・判断力
1 アクティブ・ラーニングのもととなる活動理論
2 「考えて活動する」のではなく、「活動しながら考える」
3 アクティブ・ラーニングが活性化するグループ編成
4 ファシリテーターとしての教師の役割
5 授業者は「黒子」なのか、「指揮者」なのか
第V部 アクティブ・ラーニングをとおして実践力を育てる
第7章 実践力につながる「表現力」の育成
1 「理解」と「表現」はどちらが先か
2 表現する道具としての「言語」の機能
3 「表現」が生まれる文脈と切迫感
4 「表現」は「鑑賞」の上にある
第8章 「主体的な学び」を発展させる教材開発
1 「主体的な学び」を「深い学び」に発展させる
2 「深く学ぶ」ための教材開発
3 「教材」をとおして複眼的に考える力を育てる
4 教材解釈と「問い」の精選
第9章 「対話」をとおして深く学ぶ―技術演習の指導方法―
1 「対話」をとおして「技術」を学ぶ
2 アクティブ・ラーニングのなかでの「対話」
3 「回り道」の思考・判断を促すアクティブ・ラーニング
第W部 リフレクションは「実践力」を高めるか?
第10章 アクティブ・ラーニングをとおして育てる「想像力」
1 経験するだけでは「コツ」は身につかない
2 集団のなかで育つ「想像力」
3 話し言葉から書き言葉への発達
4 見えないものを想像する力を育てる授業
第11章 理論と実践を往還するリフレクション
1 「理論と実践の往還」が注目される理由
2 理論と実践の往還に求められるカリキュラム・マネジメント
3 看護教育で理論と実践を往還させるには
4 「理論」はどのようにすれば実践と結びつくのか?
第12章 「実践知」の習得とリフレクション
1 省察的実践家に備わっている「実践知」
2 「省察的実践家」の技術習得過程
3 「わからなさ」から「身体的実感」へ
4 従来の授業と「逆向き」にして授業を展開する
第X部 アクティブ・ラーニングを展開する看護教員の授業力
第13章 看護の「質」を高める授業づくり
1 専門家の「質」が問われる時代
2 質的に看護を分析する「眼」を育てる
3 退院後の生活を想像する
4 看護過程を考える授業の実際
5 看護をプロセスでとらえる力を育てる
第14章 アクティブ・ラーニングと看護実践能力の評価
1 専門職業人の「実践力」を評価する
2 「評価指標」を重層的にとらえる
3 「実践力」とはスキル(知識及び技能)の集積なのか?
4 汎用的能力を評価する際の留意点
第15章 学生の学びの過程をとらえる研究授業
1 看護教育における研究授業の必要性
2 授業設計=「しかけ」の検討を大切にする
3 発問(Question)の工夫と話し合い活動の検討
4 学生の「対話」と「学びの深まり」の関係を見つめる
5 多様な研究授業と研究協議の方法を組み合わせる
第16章 アクティブ・ラーニングが苦手な学生への指導方法
1 発達障害の特性とコミュニケーションや人間関係の困難
2 アクティブ・ラーニングに参加することの難しさ
3 「障害」に対する合理的配慮を提供する
4 学生との合意形成と学生に対する教育的な指導
5 卒業までの「流れ」をつくる学修支援
終章 看護教員のキャリア形成とアクティブ・ラーニング
1 価値観の転換が求められる実践改革
2 教員の授業設計力が問われるアクティブ・ラーニング
3 生成・変化する授業のなかで成長する看護教員