雑誌
『月刊雑誌』2019年6月号
Vol.44 No7 通巻552号
看護展望2019年6月号
地域で行う認知症と共に生きる人への意思決定支援
しくみづくりと病院の役割
編集=稲野聖子 市立池田病院 看護部 老人看護専門看護師
B5判/88頁/定価1,540円(本体1,400円+税10%)
402060
- ●説明
特 集
◆地域で行う認知症と共に生きる人への意思決定支援
しくみづくりと病院の役割
編集=稲野聖子 市立池田病院 看護部 老人看護専門看護師
本特集では、認知症の人の意思を尊重し、その希望の実現に向けて、病院の看護管理者、看護師は何ができるのか、何を求められているのかについて考えることを目的としています。
2007年に厚生労働省から出された「終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン」から意思決定支援の取り組みが加速し、2018年3月には、その改訂版として「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」、続いて同年6月には「認知症の人の日常生活・社会生活における意思決定支援ガイドライン」が発表されました。また、近年、社会
運動としても、自分の最期をどのように迎えるかということをテーマにした動きが活発になっています。この流れをみると、医療選択を支えるところから、本人の生き方を共に考えることへと、意思決定支援者に求められることが深化してきています。そこで、本特集では、医療選択にしぼらず、多角的に認知症の人の意思決定支援を考えられる構成としました。
自分が当事者ならどのような支援をしてもらいたいか、どのような連携があれば認知症の人が幸せに過ごせるのか、さらなる展開を目指した切り口が見つかれば幸いです。
- ●目次
Interview
●『セルフコーチング』で高いモチベーションを保ち
他者を『コーチング』できる人財が病院を変える
奥山美奈
特 集
◆地域で行う認知症と共に生きる人への意思決定支援
しくみづくりと病院の役割
編集=稲野聖子
◆総論
●地域包括ケアシステムにおける認知症の人への意思決定支援
稲野聖子
◆国の目指す方向性
●国の施策およびガイドライン
病院の看護管理者に求めること
田中規倫
◆より良い支援のために知っておきたい知識
●認知症の人の家族への心理的ケア
家族が体験する喪失・悲嘆
坂口幸弘
●認知症の人の自己決定支援
権利擁護の視点から成年後見制度を考える
岸川久美子
◆実践例から考える病棟の看護管理者の役割
●認知症初期集中支援チームにおける認知症の人の意思決定支援
那須三和
●急性期病院の管理者の実践
地域との連携体制構築
原田かおる
●訪問看護の実践
本人の意思を尊重するための病院との連携
福岡裕行
●その人の暮らしを支えるために多機関・多職種で行う意思決定支援
ミクロ・メゾ・マクロ 3つのレベル別 看護管理者にできること
河野政子
管 理
◆中小病院でもできる人材採用策・定着策E
●看護部パンフレット作成・活用の事例研究をしよう
石田秀朗
◆公正・公平に評価するためのスタッフ評価力E
●情意評価・行動評価
河野秀一
◆外国人患者さんが病棟にやってきた!E
●妊娠から子育てまで外国人母子をサポートするお役立ちツール
〜多言語による情報提供で行政にアクセスしやすく
二見茜
教 育
◆豊かな看護教育を創る授業デザイン・授業リフレクションの実際I
●母性看護学における授業デザイン・授業リフレクション@
〜母性・授業デザイン編〜
知久祥子・目黒悟・永井睦子
◆管理者・教育者の教養講座
●「令和」多文化の共生と長寿の時代へ
水巻中正
◆メンタリストDaiGo流 上司や部下を味方にする心理学E
●自分を有能に見せる“目線”の心理学
メンタリストDaiGo
◆新しい時代のリーダーへD
●看護管理者の異端児であった時代より点と点を結ぶ縁を振り返って
嵩下喜久乃
◆こころをみつめるBOOK GUIDE Vol.138
●森下典子 著『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ―』
皆藤章
- ●その他
- 【次号予告】
『看護展望』2019年7月号、7月臨時増刊号は2019年6月25日発売!
特 集
◆臨床現場で指導できる! 取り組める!
質的看護研究入門(仮題)
看護研究に取り組んだり、指導したりする際によく聞く悩みごととして、「看護研究の方法について相談を受けても、どう指導したらいいのか悩む」「自分自身も実は研究方法がよくわからず困っている」というものがあります。
本特集では、質的研究を行うための方法の1つであるM-GTAについて、その活用方法をわかりやすく解説。看護管理者が看護研究に取り組むため、そしてスタッフに指導をするためのヒントを提供します。
連載
◆『公正・公平に評価するためのスタッフ評価力』F
●コンピテンシー評価
河野秀一 株式会社サフィール
◆『豊かな看護教育を創る授業デザイン・授業リフレクションの実際』J
●母性看護学における授業デザイン・授業リフレクションA
〜母性・授業リフレクション編〜
執筆 知久祥子 深谷大里看護専門学校
監修 目黒悟 藤沢市教育文化センター
永井睦子 獨協医科大学
7月臨時増刊号特集
◆新カリキュラムを見据えた
カリキュラム評価と開発ガイドブック(仮題)
現在、厚生労働省は2022年の入学生から新カリキュラムで教育が行えるように指定規則などの見直しを行っています。新たな指定規則に対応した新カリキュラムを開発するためには、現行のカリキュラムの評価・総括と新カリキュラムに対応するための改善点・問題点の洗い出しが重要です。
そこで、本特集ではカリキュラムの評価と総括の方法や、直近でカリキュラムの見直しに取り組んだ教育機関の事例など、新カリキュラム開発に役立つ様々な情報を提供します。
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