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雑誌

看護技術2019年2月号

『月刊雑誌』2019年2月号
Vol.65 No2 通巻942号

看護技術2019年2月号

病院看護師の行うがんサバイバー支援 治療中・治療後の心理・社会的問題を中心に
編集協力/岡本明美(順天堂大学医療看護学部 准教授)
がん患者を看取る家族のグリーフケア
執筆/山ア智子(東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科 がんエンドオブライフケア看護学分野 准教授,GCC認定グリーフケアカウンセラー)
B5判/104頁/定価1,404円(本体1,300円+税8%)
401020


●説明
第1特集

病院看護師の行うがんサバイバー支援
 治療中・治療後の心理・社会的問題を中心に

  編集協力/岡本明美(順天堂大学医療看護学部 准教授)

 がんサバイバーは,治療に伴う長期的な合併症や身体機能・容貌の変化に伴う心理的苦痛,再発・転移への恐怖,治療による就労や就学への影響など様々な心理・社会的問題に直面する.看護師には,患者が抱える,あるいは今後直面すると予測されるこれらの問題に対し,患者自身が気づき,解決策を見いだせるように支援していくことが求められる.
 本特集では,がんの急性期医療を担う病院の看護師が,治療中・治療後のがんサバイバーが直面する心理・社会的問題を理解し支援できるようになるために,がんサバイバーシップの考え方,治療中・治療後のがんサバイバーが抱える心理・社会的苦痛について解説するとともに,病棟や外来での支援の実際を紹介する.

第2特集

 がん患者を看取る家族のグリーフケア
  執筆/山ア智子(東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科 がんエンドオブライフケア看護学分野 准教授,GCC認定グリーフケアカウンセラー)

 人は家族や友人などとの死別によって喪失による悲嘆(グリーフ)を経験し,それにより睡眠障害や抑うつなどの症状を呈することもある.これは通常の反応であり,プロセスを踏んで徐々にそれを乗り越えていくが,時には深刻な罪悪感や希死念慮などの症状を呈することもある.近年このようなグリーフを抱える遺族に対するケアの重要性が認識されてきているが,患者の死後に遺族とかかわる機会は少なく,実際の介入は十分に行われていないのが現状である.
 本特集では,わが国の死因の多くを占めるがんによる死別に焦点を当て,家族・遺族はどのような悲嘆のプロセスを辿るのか,グリーフケアとはどのようなものかを概説するとともに,看護師がこれから患者を看取る,またはすでに看取った家族に対してできる支援のポイントを紹介する.
●目次
病院看護師の行うがんサバイバー支援 治療中・治療後の心理・社会的問題を中心に

Part1 「がんサバイバーシップ」を看護に活かす
     岡本明美

Part2 がんサバイバーの抱える心理・社会的問題を理解する
     中野真理子

Part3 がんサバイバー支援の実際
  @病棟における支援の実際:造血器腫瘍患者を支える
     荻津佳奈江

  A病棟における支援の実際:婦人科がん患者を支える
     神津三佳

  B外来における支援の実際:乳がん患者を支える
     宮津珠恵

  C外来における支援の実際:放射線治療を受ける肺がん患者を支える
     桑原麻理子

  D化学療法室における支援の実際:がん薬物療法を受ける患者を支える
     伊藤淳子

Part4 包括的ながんサバイバー支援における看護師の取り組み
  @がん患者の在宅療養支援における病棟看護師の役割と実践
     大野稔子

  Aがん相談支援センターにおける相談員としての看護師の取り組み
     吉岡多美子

第2特集

がん患者を看取る家族のグリーフケア

がん患者を看取る家族のグリーフケア
     山ア智子

連 載

スキンケア用品の正しい選び方・使い方
スキンケアに用いる保湿剤の基礎知識
  関根祐介,藤瀬 遥

患者の“食べたい”を支えるテクニック
食事姿勢を考える:基本的な食事姿勢の調整
  竹市美加

予期せぬ急変の徴候を見逃さない
急変の予兆とは【実践編】
  小野澤圭子

インシデントから学ぶ 日常ケアに潜む落とし穴
注射インシデントを減らすための「プロセス指向」
 :同姓患者に対する抗菌薬の投与間違いから

  稲吉礼子

疾患を限定しない緩和ケア
呼吸困難のある末期心不全患者のケース
  千葉恵子

看護現場での倫理的ジレンマに向き合うための考え方
看護倫理の基本的な考え方
  習田明裕

看護師の語りから見いだす 看取りのエッセンス
不安の強い家族と共に行った若年進行がん患者の看取り
  長嶧美奈子

研究レポート
摂食機能療法の経験学習が看護師にもたらす教育効果
 :ブルームのタキソノミーを用いた質問紙調査から

  光藤桃子・他
●その他
【次号予告】
 2019年3月号は2019年2月20日発売!

第1特集

事例から考える クリティカルケアにおける倫理的ジレンマ
  編集協力/梶原絢子(自治医科大学附属さいたま医療センター 主任看護師,
            急性・重症患者看護専門看護師)

 クリティカルケアでは,患者は自身の最期について意思決定することが困難な状態であることが多く,家族と医療者は代理意思決定の場面において,限られた判断材料と時間のなかで非常に難しい選択を迫られることになる.こうした選択は文字どおり患者の命にかかわるため,倫理的ジレンマを生じがちである.そうした状況では,技術はもとより,柔軟な対応力と判断力が求められる.
 本特集では,クリティカルケアにおいて倫理的ジレンマが生じ得る豊富な事例をとおして,倫理的課題に気づき,考え,対応するためのポイントを解説する.


第2特集

周術期管理の最前線
 岡山大学病院 周術期管理センター(PERIO)の実践から

  編集協力/足羽孝子(岡山大学病院看護部 周術期管理センター 看護師長)

 近年,周術期を多職種でケアしていく周術期管理・術後疼痛管理チームが複数の病院で組織され,活動が広がっている.しかし,医療政策による入院期間の短縮や病院の機能分化,周術期の持続的なケアの希薄化やマンパワー不足など,課題は山積している.
 そこで本特集では,2008年に周術期管理センター(PERIO)を開設以降,研修や公開セミナーなどによる情報発信をはじめ,先駆的な取り組みを精力的に展開している岡山大学病院の実践を紹介し,周術期管理チームにおいて看護師に求められる役割について解説する.


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