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雑誌

看護技術2018年10月号

『月刊雑誌』2018年10月号
Vol.64 No11 通巻937号

看護技術2018年10月号

意図せず行われている5つの抑制 認知症患者への「抑制ゼロ」に向けて
編集協力/習田明裕(首都大学東京健康福祉学部 教授)
あなたのリテラシーは大丈夫!? 看護師が押さえておきたい患者の個人情報の取り扱い
編集協力/品川佳満(大分県立看護科学大学看護学部 健康情報科学研究室 准教授)
B5判/96頁/定価1,296円(本体1,200円+税8%)
401100


●説明
第1特集

意図せず行われている5つの抑制
 認知症患者への「抑制ゼロ」に向けて

  編集協力/習田明裕(首都大学東京健康福祉学部 教授)

 身体拘束を禁止する規定やガイドラインの整備や,それに基づく取り組みが行われて久しい.しかし,コミュニケーションがとりづらく,突発的かつ予測しづらい行動をとりがちな認知症患者に対しては,様々な抑制が今も行われているのが実情である.特に,医療者の行為が意図しないうちに抑制となり得るリスクについては,看護倫理的な側面からも議論される必要がある.
 本特集では,認知症患者のケアに潜む身体拘束,薬剤,言葉,空間的な隔離,カメラ・センサーによる抑制を「5 つの抑制」ととらえ,それぞれの特徴を整理しつつ,抑制に陥らないためのケアの在り方や倫理的課題について,事例を交えながら紹介する.

第2特集

あなたのリテラシーは大丈夫!?
 
看護師が押さえておきたい 患者の個人情報の取り扱い
  編集協力/品川佳満(大分県立看護科学大学看護学部 健康情報科学研究室 准教授)

  医療分野で扱う情報には,患者の「氏名」や「生年月日」などの基本的な個人情報だけでなく,「病名」や「検査結果」といった身体に関する情報など,ほかの業種と比較して機微な(人には知られたくない)情報を多く含んでいる.このような情報と日々向き合っている看護師は,漏えいなどの事故を起こさないためにも,データの取り扱いには十分な注意が必要である.しかし,医療機関では,USBメモリの紛失といった事案が数多く発生している.
 そこで本特集では,Part1 で医療機関や看護師による患者の個人情報取り扱い事故の現状を概観し,その特徴と対策についてまとめ,Part2 では,具体的な事故事例を紹介し,看護師個人が患者の個人情報を取り扱う際に注意すべきポイントについて紹介する.
●目次
第1特集

意図せず行われている5つの抑制
 認知症患者への「抑制ゼロ」に向けて


Part1 患者の何を抑制しているのか:5つの抑制から考える
     習田明裕

Part2 認知症と抑制
     増谷順子

Part3 5つの抑制:知らず知らず行わないために
  @フィジカルロック
     仙波雅子,村山由子

  Aスピーチロック
     仙波雅子,村山由子

  Bドラッグロック
     新倉健太郎

  Cカメラ・センサーによる抑制
     福山雄三

  D空間的な抑制
     仙波雅子,村山由子

Part4 抑制への看護師の倫理的感受性:行わないための心構え
     習田明裕

第2特集

あなたのリテラシーは大丈夫!?
 看護師が押さえておきたい患者の個人情報の取り扱い

 
Part1 知っておきたい医療機関,看護師の個人情報取り扱い事故の特徴
     品川佳満,橋本勇人

Part2 事例から考える患者の個人情報:取り扱いのポイントと注意点
     伊東朋子・他

連 載

意外に知られていない高齢者の事故
本当は怖い“飲み薬”の話
  中村貴子

臨床現場の“気になる家族”を効果的に支援しよう!!
家族ミーティングにおける摂食障害の子どもと母親の成長
  畠山とも子

アウトブレイク事例から学ぶ感染予防対策
消毒薬のピットフォールA
 
NICU緑膿菌アウトブレイク事例の教訓
  崎浜智子

看護師の語りから見いだす 看取りのエッセンス
怒りを表出する患者の孤独に寄り添い支えた看取り
  松野 史

認定看護分野Q&A
摂食・嚥下障害看護編
  黒澤絵理

認知症看護編
  梅原里実

緩和ケア編
  佐山順子
●その他
【次号予告】
 2018年11月号は2018年10月20日発売!

第1特集

退院後も見据えたケアで患者のQOLを高める
 ICU 入室時から始めるPICS対策

  編集協力/卯野木 健(札幌市立大学看護学部 教授)

 PICS(集中治療後症候群)は,重症疾患後の患者に退院後も持続する様々な障害とされているが,実際はICU入室時から様々な症状が出ることがわかってきており,早期のケアが患者の予後のQOLや容態に重要な影響を与えることが指摘されている.また,患者だけでなくその家族にも様々な弊害をもたらすことが注目され,長期的かつ多角的なケアのあり方が求められている.
 そこで本特集では,ICU入室直後から生じ得る症状や,退室,退院後までを見据えた症状別ケアを紹介し,PICSをより深く知り,状況に応じたケアが行えるようになることをねらいとする.

第2特集

ICU 患者への面会制限を徹底的に議論する
  編集協力/明神哲也(東京慈恵会医科大学医学部 講師)

 ICU患者への面会については,制限緩和・自由化が活発に議論される一方,医療者のいないところでの容態急変や,機器の不具合などの事故のリスク,十分な面会スペース確保の困難など,受け入れ態勢の整備は容易ではなく,単純に制限緩和・自由化を推進することができない現状もある.また,患者の高齢化,見舞う家族の構成や働き方,ライフスタイルの多様化など,患者と家族を取り巻く状況も大きく変動している.
 本特集では,ICU患者への面会制限の課題と論点を,患者と家族をめぐる今日的状況も踏まえながら整理する.


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   包括的アセスメントと健康障害へのアプローチ


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