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雑誌

看護技術2018年7月号

『月刊雑誌』2018年7月号
Vol.64 No8 通巻934号

看護技術2018年7月号

糖尿病を併せもつ人の看護
編集協力/米田昭子(山梨県立大学看護学部成人看護学 教授,慢性疾患看護専門看護師)
糖尿病患者セルフケア能力測定ツールを活用した療養支援
編集協力/清水安子(大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻 看護実践開発科学講座 教授)
B5判/96頁/定価1,320円(本体1,200円+税10%)
401070


●説明
第1特集

糖尿病を併せもつ人の看護
  編集協力/米田昭子(山梨県立大学看護学部成人看護学 教授,慢性疾患看護専門看護師)

 近年,糖尿病患者の生存期間は長くなり,糖尿病をもたない人と同じように生き抜くことができるようになってきている.これにより糖尿病患者がそのほかの疾患に罹患する機会も増え,糖尿病とそのほかの疾患を併せもつ人が増加してきている.
 糖尿病とほかの疾患を併せもつことで,疾患の相互関係を考慮しながら両方の疾患をコントロールしなければならず,療養生活を送る患者と支える家族の負担は非常に大きくなる.医療者には,診療科の垣根を越えて連携し,糖尿病と併存疾患両方の知識をもって,患者個々に合わせた効果的な治療やケアを行うことが求められる.
 本特集では,看護師が糖尿病とほかの疾患を併せもつ患者に対して効果的に支援できるようになることを目指し,疾患の相互関係や看護のポイントを疾患別に紹介する.

第2特集

糖尿病患者セルフケア
 能力測定ツールを活用した療養支援

  編集協力/清水安子(大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻 看護実践開発科学講座 教授)

 糖尿病患者セルフケア能力測定ツールは,患者のセルフケア能力の強み・弱みを把握できるだけでなく,患者自身に経時的な変化を理解してもらうことで,自己効力感を高め,セルフケア能力をより引き出すことにもつながる非常に有用なツールである.
 本特集では,看護師が本ツールを活用して糖尿病患者個々に合わせた療養支援を行えるようになることをねらいとし,ツールの概要とツールを用いた療養支援を行った事例を紹介する.
●目次
第1特集

糖尿病を併せもつ人の看護

Part1 糖尿病とほかの疾患を併せもつ人への支援の考え方
     米田昭子

Part2 糖尿病を併せもつ人の看護
  @心疾患
     荻野絢子

  A慢性腎臓病(CKD)
     大森泉

  B脳血管障害
     片山将宏

  C末梢動脈疾患(PAD)
     楢原直美

  D膵臓がん
     飯尾美紀

  E肝硬変
     山ア優介

  F認知症
     桃坂真由美

  G間質性肺炎
     岸弘美・他

  H眼疾患
     前田直子

  Iうつ病
     佐藤真理子

  J精神科疾患:統合失調症
     藤本有紀

  K整形外科疾患
     上杉裕子,多和田尚子

第2特集

糖尿病患者セルフケア
 能力測定ツールを活用した療養支援


Part1 糖尿病患者セルフケア能力測定ツールの概要
     清水安子

Part2 糖尿病患者セルフケア能力測定ツールを活用した療養支援の実際
     武石千鶴子,中尾友美

連 載

意外に知られていない高齢者の事故
本当は怖い“ベッド上安静”の話
  呑香美佳子

臨床現場の“気になる家族”を効果的に支援しよう!!
食事制限を守らない患者と家族
  児玉久仁子

アウトブレイク事例から学ぶ感染予防対策
2018年「はしか(麻疹)“0”プロジェクト」再び!!
  崎浜智子

看護師の語りから見いだす 看取りのエッセンス
真実を聞きたがらない思春期の頸部腫瘍患者の看取り
  萩岡あかね

認定看護分野Q&A
認知症看護編
  梅原里実

緩和ケア編
  橋里江

摂食・嚥下障害看護編
  大城清貴
●その他
【次号予告】
 2018年8月号は2018年7月20日発売!

第1特集

緩和ケアとして展開する
 終末期がん患者の褥瘡ケア

  編集協力/ 青木和惠(静岡県立大学看護学部 教授)

 終末期がん患者は,臥床している時間が長く,呼吸困難や疼痛などの症状や身体変化によって頻回な体位変換が難しいことなどから,褥瘡の発生リスクが高く,予防が困難である.また,褥瘡の治療やケアが患者に与える侵襲や患者の生命予後を考慮すると,発生した褥瘡に対してどこまで治療やケアを行えばよいかを判断することや,実際にケアを行うことも難しい.
 本特集では,終末期がん患者の褥瘡の特徴やケアの考え方,終末期がん患者に対してできる褥瘡予防・治癒のためのケアや治療について,がん患者の褥瘡ケアのエキスパートが解説する.

第2特集

看護と介護を効果的につなぐ
 排尿日誌
の活用事例

  執筆 /川口寛介(山形大学医学部 助教)

 排尿日誌によって患者の排尿状況を把握することは,患者に応じた排尿ケアや排尿障害の治療を立案するうえで非常に重要であり,また,排尿日誌から得た情報は,職種間,施設間の情報共有にも有用である.このことから,看護師が排尿日誌の記録方法や,排尿日誌から何が読み取れるかを理解しておくことは,効果的な排尿ケアの実施・継続に必要不可欠である.
 本特集では,排尿日誌について押さえておきたい基本的な知識と,排尿日誌を活用して効果的な排尿ケアを行えた事例を紹介する.



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   一歩進んだケア技術と効果的な連携のポイント


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   包括的アセスメントと健康障害へのアプローチ


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   療養者・家族・医療者の安全をどう確保するか


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