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雑誌

看護技術2018年5月号

『月刊雑誌』2018年5月号
Vol.64 No6 通巻932号

看護技術2018年5月号

認知症高齢者の尊厳を守り,臨床のジレンマを解決する 認知症ケアにおける看護倫理
編集協力/角田ますみ(杏林大学保健学部 准教授)
多職種連携で取り組む 包括的な転倒予防アプローチ
編集協力/加藤真由美(金沢大学医薬保健研究域保健学系 教授)
B5判/96頁/定価1,296円(本体1,200円+税8%)
401050


●説明
第1特集

認知症高齢者の尊厳を守り,臨床のジレンマを解決する
 認知症ケアにおける看護倫理

  編集協力/角田ますみ(杏林大学保健学部 准教授)

 認知症の人は,認知機能障害の進行に伴い意思決定や他者とのコミュニケーションが困難になっていく.そのため,認知症高齢者の医療においては,医療者や家族が「認知症高齢者には判断能力がない」と思い込んでしまい,治療やケアの方針が本人不在で決定されたり,日常のケアにおいても本人がどう感じているかを考慮せずにケアが実施されたりするなど,認知症高齢者自身の意思や尊厳が尊重されにくく,倫理的課題が生じやすい.したがって,医療者は認知症ケアの倫理について十分な知識をもち,常に配慮しながら認知症高齢者とかかわる必要がある.
 そこで本特集では,認知症ケアにおける倫理,特に看護師が直面しやすい日常ケアにおける倫理的課題の考え方について解説する.

第2特集

多職種連携で取り組む
 包括的な転倒予防アプローチ

  編集協力/加藤真由美(金沢大学医薬保健研究域保健学系 教授)

 高齢者の転倒は病院や施設,在宅などあらゆる場で問題となっており,各施設において様々な対策がとられている.病院における転倒対策は看護師が中心となって取り組まれていることが多いが,医師やPT,OTなどのセラピスト,薬剤師など多職種の専門性を生かし,様々な転倒の要因・リスクに対して多方面からアプローチすることで,よりタイムリーで効果的な対策をとることができる.
 本特集では,包括的な転倒予防アプローチとはどのようなものか,転倒予防における看護師を含む各職種の役割,職種間の連携における障壁,看護師として各職種とどのようにかかわることが必要なのかを解説するとともに,多職種連携での転倒予防の実際,具体的なケアの工夫についても紹介する.
●目次
第1特集

認知症高齢者の尊厳を守り,臨床のジレンマを解決する
 認知症ケアにおける看護倫理


特集にあたって
     角田ますみ

Part1 認知症ケアの倫理を考える際に大切なポイント(視点)
  @認知症ケアの倫理的ジレンマ解決のヒントとなる看護倫理の考え方
     角田ますみ

  AストレングスファインダーⓇをとおして考える
   「その人らしさ」や「その人の価値観」を大事にするケア

     塙英明

Part2 認知症高齢者に対する意思決定・意思表明支援と倫理的課題
     足立智孝

Part3 日常的ケアにおける倫理的課題の考え方と対応
  @日常的ケアにおける倫理的課題の考え方
     寺島涼子

  A経口栄養・経管栄養
     西村紀子

  B入浴介助
     寺島涼子

Part4 事例で考える 認知症ケアの倫理
     宮本芳恵

第2特集

多職種連携で取り組む
 包括的な転倒予防アプローチ


Part1 多職種による転倒予防アプローチにおける看護師の役割
     加藤真由美

Part2 多職種で取り組む転倒予防アプローチの実際
     黒川美知代

連 載

意外に知られていない高齢者の事故
本当は怖いおむつの話
  平野翔子

臨床現場の“気になる家族”を効果的に支援しよう!!
“家族がいない”患者への家族看護
  浅野悠佳

アウトブレイク事例から学ぶ感染予防対策
Bacillus cereus(セレウス菌)血流感染多発事例@
  崎浜智子

看護師の語りから見いだす 看取りのエッセンス
呼吸困難に対して薬剤使用を拒否する患者の希望に寄り添い続けた看取り
  井口悦子

認定看護分野Q&A
摂食・嚥下障害看護編
  前田春香

緩和ケア編
  関根伊津子

認知症看護編
  梅原里実

研究レポート
Evidence Based Practiceのための入院患者へのせん妄ケアに関する文献検討
  瀬戸菜月・他
●その他
【次号予告】
 2018年6月号は2018年5月20日発売!

第1特集

今知っておきたい
 終末期がん患者の鎮静
 鎮静のプロセスを支える看護の実践

  編集協力/林ゑり子(藤沢湘南台病院 がん看護専門看護師)

 がん終末期の患者は意識を保った状態で症状を緩和することができないことから,鎮静薬を投与して意識レベルを下げる選択がされることがある.しかし,治療によって症状緩和できる可能性がある段階で鎮静を選択してしまうなど,患者にとって最善の鎮静が行えていないケースもみられる.
 本特集では,患者・家族にとって最善の鎮静を行うために看護師が知っておくべき知識・技術として,患者・家族に対する鎮静にまつわる意思決定支援や,鎮静の適応の判断や実施中の評価のポイント,鎮静の対象となる苦痛症状へのアプローチについて紹介する.

第2特集

看護師だからできる!
 がん患者の就労支援

  編集協力/賢見卓也(特定非営利活動法人がんと暮らしを考える会 理事長)

 2018年診療報酬改定で新設された「療養・就労両立支援指導料」と「相談体制充実加算」を踏まえ,日本におけるがん患者の就労支援の現状と展望,看護職だからこそできる就労支援のあり方,産業保健師,病院看護師による就労支援の実際を紹介する.



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   包括的アセスメントと健康障害へのアプローチ


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