看護を中心に医療・保健・介護福祉の発展を支え続ける専門出版社

書籍

看護学概論

新体系 看護学全書 
専門分野T 基礎看護学

看護学概論

編著/宮脇美保子 慶應義塾大学看護医療学部教授

B5判/370頁/定価3,240円(本体3,000円+税8%)
ISBN:978-4-8392-3320-4
第4版/2017年 12月


●説明
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●看護を学ぶうえでベースとなる理論、歴史、制度、法、倫理を体系的に学べます。
●人間・環境・健康・看護を捉えて、看護の概念を理解できるように解説しました。
●広がりを見せる看護の場における看護の役割を理解し、看護実践の基礎とできるように論じました。
●看護の歴史から看護のあり方を考えることに重点を置きました。ナイチンゲールを起点として、その前後での看護のあり様を論じました。
●看護師国試の新出題基準に対応。

●執筆者●(執筆順)
宮脇美保子 慶應義塾大学看護医療学部教授
宮林 郁子 福岡大学医学部看護学科教授

●編者メッセージ●
 科学の進歩,人口減少と少子高齢化,グローバル化,価値観の多様性から,医療・看護を取り巻く社会は大きく様変わりしている。なかでも,コンピュータの技術革新は急速に進み,人間の仕事の多くが機械にとって代わられる日が近づいていると言われている。では,医療・看護職者の未来はどうなるのだろうか?
 こうした時代にあって,新たに看護学概論を執筆するにあたり考えたことは,医療を取り巻く環境の変化に合わせて学ぶべきことと,変わってはならないものを見極めることであった。看護学概論は,看護学の入門あるいは概要という捉え方もあるが,本質を捉えなおすという意味もあり,「看護学を根源から問い直す」科目として位置づけている。
 本書は,学生が人間科学としての看護学を学びやすいよう配慮した。具体的には,看護実践の経験がなく,初学者である学生の理解しやすいように,エピソードや事例を多く取り入れ,イラストや図表を活用できるようにした。また,学習マップの利用,文中での問いかけを通して,「看護学概論から何を学ぶのか,今,何を学んでいるのか」といった意識づけをはかり「学び方」を学んでもらえるように努めた。

宮脇美保子
●目次
第1章 人間科学としての看護学
 T 学問としての看護
  A 暮らしのなかの看護
  B 職業としての看護
  C 自然科学と人文科学
  D 「人間とは何か」を問う人間科学
 U 患者中心の看護とは
  A 「誰のため」に看護しているのか
  B 何のために看護しているのか
 V 看護とは何かを考える
  A 看護の科学
  B 看護学の発展
  C 看護の対象(誰を看護するのか)
  D 看護とは何か(看護の目的)

第2章 看護の過去から現在まで
 T 海外の看護:ナイチンゲールが登場するまで
  A 医学の父:ヒポクラテスの登場
  B 宗教下における看護活動
 U 近代看護への道
  A 看護の社会化
  B 職業看護師への道
  C ナイチンゲールの看護遺産と現代への影響
 V 海外における職業的看護の発展
  A 医師の管理下に入った看護教育
  B 赤十字の創立
  C 国際看護師協会(ICN)の創設
  D 戦争と看護
  E 戦後における看護の大学教育化
 W わが国の職業的看護の発展
  A 明治維新までの医療
  B 明治維新から第二次世界大戦まで
  C 戦後から現在まで

第3章 看護実践における重要な概念
 T 人間について考える
  A 人間とは何か
  B 全体的存在として人間
  C 人間の共通性
  D 人間の個別性
 U 人間と環境について考える
 V 健康について考える
  A 健康とは何か
  B 健康モデルと看護における健康の概念

第4章 看護の機能と役割
 T 看護の機能と役割の理解
 U 保健医療福祉との連携

第5章 看護実践の方法
 T 看護技術
 U 看護過程
 V 「 看護師−患者」の援助関係と信頼関係
 W 対人コミュニケーション

第6章 看護における法と倫理
 T 看護と法
  A 生老病死にかかわる医事法
  B 法と看護職者の義務
 U 倫理とは何か
  A 「善い行為」を求められる看護
  B 法・道徳・倫理
 V 臨床倫理
  A 倫理的関心が高まった背景
 W 看護とインフォームド・コンセント
  A インフォームドの輸入初期
  B コミュニケーションプロセスとしてのインフォームド・コンセント
  C 患者の代弁者としての看護師の役割

第7章 看護実践を支えるもの
 T 看護制度
  A わが国の法の体系と看護に関する法律の位置づけ
  B 看護制度
 U 看護行政
  A 看護行政の組織
  B 診療報酬の歴史的な流れ
  C 看護職員の確保
  D 労働環境
  E 労働安全衛生
 V 看護の周辺的な役割
  A 看護管理・組織
  B 看護教育
  C 看護研究

第8章 専門職としての看護
 T 専門職とは
  A なぜ看護師なのか
  B 看護師とは何か
  C 専門職の要件
 U 専門職としての役割と自律
  A 専門職としての看護
  B 日本のCNSとアメリカのNPの働きかたの違い
 V 専門職としての責任
  A 専門職としての自律
  B 看護師の役割

第9章 医療安全
 T 医療事故と医療安全
 U 医療安全への取り組み
 V 看護職能団体の取り組み
  A 日本看護協会
  B 日本助産師会
 W 事故発生のメカニズム
  A レヴィンの行動モデル
  B 小さなエラーから生じる重大な事故
  C 人間の特性
  D 環境の特性
 X 事故対策
  A 医療システムの特性を理解する
  B 限られた資源を管理する
  C 組織全体のありかたを見なおす
  D 医療安全をシステムで考える
 Y 医療安全対策の具体的な例:感染予防
  A 感染経路
  B スタンダードプリコーション
 Z 看護における医療事故と対策
  A 誤薬
  B 転倒・転落
 [ 臨地実習中に生じやすい医療事故

第10章 グルーバル社会と看護

巻末資料
 ・わが国における医療制度年表
 ・戦後における看護変遷
 ・代表的な看護理論家の著作とその概要