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雑誌

看護展望2017年11月号

『月刊雑誌』2017年11月号
Vol.42 No13 通巻530号

看護展望2017年11月号

ICTを活用した新しい看護教育
B5/88頁/定価1,540円(本体1,400円+税10%)
402090


●説明
特 集
ICTを活用した新しい看護教育

小・中・高の教育現場では、ICTを活用した授業展開が年々拡大してきており、様々な形の
デジタル教材やIT端末に触れて教育を受けてきた世代が、看護基礎教育を学ぶようになっ
てきています。ですが、看護教育の現場でICTを活用した授業を展開している施設はまだま
だごく少数だと思われます。このように幼いころから教育現場や私生活でデジタルガジェットに
慣れ親しんできた世代に対応した教育が看護教育の現場でも今後は一層求められていくと
考えられます。
そこで今回の特集では、ICTについての様々な視点からの考察や、ICTを看護教育の現場
で活用している先進的な各施設の取り組みを紹介していきます。

●目次
TOP MANAGEMENT――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

病院の役割が変化していく中で患者さんを適切なタイミングで地域に帰せる教育と連携を
鈴木智恵子/
日本医科大学付属病院 看護部長



特  集――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ICTを活用した新しい看護教育


看護教育でICTを活用する意義と、大阪府立大学で開発・実践している先進的な教材の数々について
看護教育におけるICT活用:変遷と今後
/真嶋由貴惠

教育現場でのICT活用事例
eラーニングを活用したOSCEの取り組み
/佐藤亜紀・松村智大・永松有紀

ICTの授業内・外での活用により
学生の主体的な学習を促す

/徳永基与子

ICT機器やネットワーク環境を用いた
老年看護学実習の効果

/大谷順子

学生の主体的学習能力獲得を支援する
「electronic-portfolioシステム」を活用した看護教育

/梶井文子・北素子・嶋澤順子・望月留加・菊地麻由美・
佐竹澄子・遠山寛子・石川純子・久保善子・永吉美智枝


ICTを活用した教育への取り組みについて
〜C-Learning活用への試み〜

/大西安代


管 理―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

実践! チームSTEPPS チーム医療と医療安全の質向上を目指して C
一部署(CCU)での導入事例
/野上悦子

コンピテンシーをより深く学ぶ J
第1ステップの学習会の事例からコンピテンシーを学ぶC
領域3 顧客志向、質保証編

/佐藤博子

地域包括ケアシステム実現のための病院と地域との連携プロセスを見る J
モデル病棟を設けてケアマネジャーと看護師の連携システム
を構築し、「介護と看護との連携サマリー」で情報共有

/松永真実


私が今、新人看護師長に戻れたなら J
自らの「観」をもち、スタッフとともに学び続け、看護の向上に取り組む
/新実絹代


教 育―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

投稿
急性期病院における特定行為にかかわる看護師の研修制度の活用のための示唆
ー受講ニーズ調査の結果からー

/八木街子・村上礼子・鈴木美津枝・渡辺芳江
菅野一枝・讃井將満・石川鎮清・春山早苗


基礎から学ぶルーブリック評価 J
ルーブリックを活用した迅速なフィードバックと形成的評価
/森田敏子

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Topics
日本医療機能評価機構が「院内自殺の予防と事後対応」を提言/お礼奉公、「学費返還義務はなし」、高裁判決ほか
/渡辺美佐緒


行政の動き
総選挙「10月10日公示22日投開票」
消費税の使途見直し、軍備体制の強化が争点

/水巻中正

私のロールモデル J
初心と貫徹するためには、ぶれてはいけない
/草間朋子

鶴見俊輔・岡部伊都子著『まごころ 哲学者と随筆家の対話』
/皆藤 章



●その他
2017年12月号――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
特集:身体拘束をしない看護の実現
認知症患者の健康と人権を守る急性期病院が行っていること

 
全日本病院協会が2016(平成28)年に公表した「身体拘束ゼロの
実践に伴う課題に関する調査研究事業報告書」によると、急性期病
院の90%以上で身体拘束が行われていることがわかりました。身体拘
束は認知症患者のBPSDの悪化を招くだけではなく、倫理的にも大き
な問題もあることから、すべての急性期病院では早急に認知症ケアを
充実させ、身体拘束を行わない看護を提供していくことが求められます
が、急性期病院ならではの忙しさや認知症患者への理解不足などが
ネックとなり、なかなか改善が進みません。
そこで、今回の特集では急性期病院で身体拘束をしない看護がなぜ
必要なのかという基本的な部分の解説と、身体拘束を当たり前としない
看護に取り組んでいる急性期病院の事例などから、急性期病院で認
知症患者を身体拘束しない看護を実現するために必要なことについて
考えていきます。