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雑誌

看護技術2017年5月号

『月刊雑誌』2017年5月号
Vol.63 No6 通巻918号

看護技術2017年5月号

専門看護分野別 せん妄患者の看護
編集協力/ 竹原 歩(兵庫県立大学看護学部 生涯広域健康看護講座 精神看護学 助教, 兵庫県立姫路循環器病センター 看護部 精神看護専門看護師)、 宮田 郁(大阪医科大学附属病院 看護部 精神看護専門看護師)
クリティカルケア領域における 身体抑制
編集協力/中野真理子(自治医科大学看護学部 講師)
B5判/96頁/定価1,320円(本体1,200円+税10%)
401050


●説明
第1特集

専門看護分野別
せん妄患者の看護

編集協力/
竹原 歩(兵庫県立大学看護学部 生涯広域健康看護講座 精神看護学 助教,
     兵庫県立姫路循環器病センター 看護部 精神看護専門看護師(非常勤))
宮田 郁(大阪医科大学附属病院 看護部 精神看護専門看護師)

 本特集を企画するにあたり,最近の知見と動向を把握するために,医学中央雑誌で特集名に“せん妄”が入っている論文の検索を行った.その結果,過去5年間で32件の特集がヒットし,様々な分野の医学雑誌,看護雑誌,薬学雑誌で特集が組まれていた.その内容を読んでみると,せん妄の原因や診断,スクリーニング,薬物療法,非薬物療法の枠組みで語られているものがほとんどであった.
 本特集では,前述の枠組みから少し視点を変えて,看護の視点で特集を組みたいと考えた.せん妄が様々な専門看護分野でみられる病態であるからこそ,各分野の看護の専門家に,その看護分野ならではの理論的基盤や臨床的背景,特徴を踏まえて,せん妄患者の看護の基本的な考え方について語っていただくことが今回の企画の趣旨である. 各専門看護分野の視点の違いがみえてくることで,せん妄患者への看護の視点の広がりを期待している.

Part1 看護としてのせん妄ケアを考える/小野博史

Part2 専門看護分野別 せん妄患者看護の考え方
 @ がん看護とせん妄/湯浅幸代子
 A 精神看護とせん妄/宮田 郁
 B 老人看護とせん妄/中筋美子
 C 慢性疾患看護とせん妄/仲村直子
 D クリティカルケア看護とせん妄/高田弥寿子
 E 感染症看護とせん妄/喜田雅彦
 F 家族看護とせん妄/井上敦子
 G 在宅看護とせん妄/田川由香
 H 看護管理とせん妄/三谷千代子

Part3 せん妄対策を看護の視点でとらえ直す/竹原 歩


第2特集

クリティカルケア領域における身体抑制
編集協力/中野真理子(自治医科大学看護学部 講師)

 これまで身体抑制は患者の安全を守るために行われてきた.しかし,抑制は患者の自由を奪い,不安や恐怖を与えるとともに,様々な身体的・精神的弊害があることから,各医療機関には抑制ゼロを目指す取り組みが求められている.一方で,クリティカルケア領域においては,生命維持のために必要不可欠な医療機器を使用している場合など,やむをえず抑制を行うことも多い現状がある.そのような状況で,多くの看護師はジレンマを抱えながら抑制を実施していると考えられる.
 本特集では,クリティカルケア領域の看護師が不必要な抑制を減らし,抑制が必要な患者に対して適切な看護ができるようになることを目指し,身体抑制の定義やその弊害,必要性の判断,やむをえない場合の看護について解説する.

Part1 クリティカルケア領域における身体抑制の現状と看護実践/中野真理子

Part2 クリティカルケア領域における身体抑制と看護の実際/坂木孝輔


連 載


PICSの予防と対策
  鎮痛・鎮静/諸見里 勝

がん患者の症状マネジメント
  皮膚粘膜症状(放射線皮膚炎,口腔粘膜炎)/藤本美生

エンドオブライフケア:実践知が導くケア技術
  がん患者のエンドオブライフケア/天野 薫

Q&A
  血液ガス編/矢田理絵
  人工呼吸器アラーム対応編/石井宣大
  人工呼吸器グラフィックモニタ編/奥田晃久

お知らせ・ご案内

●その他
6月号は2017年5月20日発売!

第1特集

がん患者の最期のQOLを高める
臨死期の心身の変化とその看護

編集協力/宮下光令(東北大学大学院医学系研究科保健学専攻 教授)
     林 ゑり子(藤沢湘南台病院 がん看護専門看護師)

 がんの臨死期には患者の状態が週単位,日単位で変化していく.臨死期ケアを行う看護師は,日に日に変化していく患者の状態を的確にとらえ,その状態に応じたケアを行うことで,QOLを維持・向上させていくことが重要である.本特集では,亡くなる2週間前からを臨死期と定義し,がんの臨死期における心身の変化や発生する症状の知識,アセスメントとケアのポイントを紹介する.

第2特集
在宅看取りを見据えた
終末期がん患者の退院支援

編集協力/ 広瀬会里(愛知県立大学看護学部 准教授)

 近年では,多くの患者が在宅での看取りを希望しているといわれているが,いまだその多くが病院で最期を迎えている現状がある.本特集では,病棟看護師が在宅での看取りを希望するがん患者・家族の希望を叶える支援ができるようになることをねらいとし,がん終末期における退院支援のポイントや実際を紹介する.

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特集 訪問看護における リスクマネジメント
    療養者・家族・医療者の安全をどう確保するか
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特集 エンドオブライフケアにおける意思決定支援
    その人らしく生きぬくために医療者ができること
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特集 急性症状・外傷の初期対応
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